石巻市大川地区、海岸の防潮堤下の道路を歩いて行くと、あちこちにクルミの殻が落ちて
います。場所によっては20~30個も落ちていて、真新しい破断面の殻から、時間が経って
退色した殻まで状態は様々です。その近くの道路上には、飛散した野鳥の糞らしき汚れも
数か所に見られることから、クルミの実を食べたのは、たぶんカラスでしょう。
三枚とも2024.12.2撮影
割れたクルミの殻が落ちていた場所は、極端に通行量の少ない道路で、一日に5~6台し
か通らないので、クルマを利用した殻割りは無理でしょう。
たぶん、カラスが数十メートルの高いところからクルミの実を落とし、その衝撃で殻を割
ったのではないでしょうか。
さて、クルミの実はどこにあったのでしょう ?
一帯は津波被災地で、元の海岸線に防潮堤を築き、沈下した土地には山土を運んで嵩上げ
していますから、クルミの木などどこにも生えていません。ふと思いついたのは、クルミ
の木は沢や川沿いに多い木ですから、落下した実は川に流されます。
近くには北上川の河口がありますから、そこに流れ着いているのではないでしょうか。
防潮堤を越えて河川敷の砂地を探すと、葦や萱の枯れ茎の間にクルミが幾つも落ちていま
した。5分も探せば20~30個は拾えるでしょう。
河川敷からクルミの殻が落ちていた道路までは、カラスが飛べば1~2分でしょうから、
ここで実を咥え、道路まで飛んで行って割ったものと推理します。
2024.12.2撮影
私もずいぶん前のことですが、
カラスが河原に空からクルミを落としているのを見かけたことがあります。
それで割れたかどうかは、見ていないのですが、確かにそうしていたことは、記憶に残っています。
忘れられない光景でしたから。(^o^)