THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

思考は時間を超えても現実化する 25年前に夢みたもの

2022-03-13 23:58:27 | スピリチュアル

1997年、インドでサイババの恩寵を得た後の私は

日本でニューエイジと言われた

スピリチュアルという名前がまだなかった頃の初期の精神世界へ

自然な流れで導かれていった

 

宇宙や自然、神はすべての中に存在し

すべては繋がっているという感覚を体験するのは難しくなかった

 

それと同時に強く惹かれたのが

砂漠に種を蒔く福岡正信さんの「わら一本の革命」

団子蒔きである

 

耕さない、肥料も農薬も使わない

自然に手を加えない

自然の摂理に逆らわない

人間も自然の一部として共存しているというあり方に惹かれ

私は自給自足で水や電気も自家発電をしたいとずっと思っていたのだった

 

しかし、子供4人を一人で育てていた私が

田舎に引っ越してこの願いを叶えることはできなかった

 

何度か田舎に引っ越してしまおうと

白山比咩神社が位置する山の方へ車を走らせ

物件を探したこともあった

そのもっと山奥には弘法池と呼ばれる

弘法大師が親切な老婆へのお礼に錫杖を岩に突きさしたところに

水が湧き出たという伝説の場所があり

それももっとさらに奥に入った鳥越村では

普段、誰もよその人を見たことがないのだろうと

思うような反応をする場所が広がる

 

山と山に囲まれ、今にも壊れてしまいそうなボロい木の家は

誰も住んでいないのだったら住めるかな?とか考えたこともあった

 

蛙の鳴き声と山がまるで鳴くかのような

深い静寂の闇に包まれるこの土地が

 

28歳まで笑わない私の孤独の波を

癒してくれるかもしれないなどと思っていたが

 

夕陽が早くに沈んでしまうさみしさに耐えられないだろうと

まんまと諦め

結局、私は子育てと仕事に没頭し

福岡正信さんの自然農も完全に私の頭から消えていった

それ以降、山のことを考えることも

自然農のことを考えることもなかった

 

 

これが人生の分岐点というものかもしれない

 

福岡さんのところに弟子入りするには

精神世界を語ることを禁じられていたため

そのことで私は弟子入りを諦め

ヒーラーを究めることとなったし

 

もし私が自然農を選んでいたら

ヒーラーにはならなかったと思う

 

 

ずいぶん長い年月がたってしまった

人生にはその時、その時のあるべき姿というものがあり

時が訪れるまで、その道に流れることはないのである

 

今日、あの時の思いの第一歩を踏み出すことになろうとは

今日が来るまで思いもよらなかった

 

大事な瞬間とは、なんの予告もなく

突然訪れ、さらりと過ぎ去ってしまうのである

 

ここ数日の私が自然と生きることを思い出すのには

さらにステップがあって

水を変えたことから始まった

 

水を変えた私の体験はとんでもないもので

分子のレベでで変化しているのを感じていた

 

味覚がとても繊細になり

耳に入るギターの一つの音の中に含まれる周波数の重なりが

はっきりと聞こえ

目で見る自分の手の周りのオーラは

手を動かす度に光の層が増していた

 

身体の周波数が変化していることに気づきはじめて

自然と生きる生き方への気持ちが少しづつ

再び蘇ってきていたのだった

 

昨年から妹とコミュニティをつくる話をしていて

そのころから

私がしたいことはもう決まっていて

有機農法でも、オーガニックでもない

自然農

 

福岡さんを知った頃、ちょうど、同じような自然農

しかも福岡さんのお弟子さんである川口由一さんの「妙なる畑にたちて」に出会っていて

現在生きておられる川口さんに弟子入りしたいと

本気で奈良県に毎月通おうと計画していたのだった

 

川口さんのことを調べていくと

埼玉に川口さんのお弟子さんが

教えてくれる場所があるということで

そこで今日は昨年からのその場所にいく約束の日だった

 

ここで教えてもらうとか

何も決めていなかったのに

車を畑の脇に止め

大地にたった瞬間

風が吹いてきた

私はどんどん静かになっていくのを感じていた

 

集合場所の畑のど真ん中に

桜の木の濃いピンクの花びらが満開に咲いていた

まるで祝福を受けているかのように

 

こんなに濃い桜の色はみたことがなかった

しかもまだ3月13日だ

大昔の桜はもしかして

白っぽいピンクではなく

こんな風に美しい色だったのだろうと思える

 

25年前に夢みていたこと

いや、もしかしたら、生まれるもうずっと前に

ここに立つことを決めてきたのかもしれないと思った

 

川口さんにじかに弟子入りしたいと思っていたのだが

この場所に川口さんの魂は存在していたのだった

 

こんなことってあるのだろうか

 

人生はある瞬間に、ある場所に

パーフェクトなタイミングで訪れる

 

私は再び

人生のターニングポイントのその瞬間に立っていた

光輝くその瞬間は、高揚などせず

ごく当たり前に

静かな風に吹かれていた

 

私は大きく息を吸い

大地に立ち

 

まるで人生の最後の章のように

私の身体は大地に吸い込まれていった

 

始まりと終わりは同じドットである

亡くなった後、大地に吸い込まれたことを思い出すかのように

私のすべては葉となり、虫と戯れ、地球そのものになっていった