前期・後期と展示替えがありますので、7月18日と、後期展示になった8月14日に訪問しました。
おおっと思ったこと。
薬師如来立像は翻波式衣文が特徴です。大きなしわに小さなしわが重ねられて、しかも波の頭がきりっとはっきりしています。ただ、正面の衣はそんなにしわが寄らないので、正面から見ているとあまりよくわかりません。左側を見てください。左肩から左脇にかけて、こんなにしわができるのかなと思わせるくらい、たくさんのしわが彫られています。翻波式衣文がよくわかります。博物館にお出ましいただいたからこそ、見られる角度です。是非、左の後ろ側からご覧ください。
五大虚空蔵菩薩さんとは、大学生のとき神護寺を訪れ、事前にお願いして多宝塔を開けていただき、お会いしています。塔内は薄暗かったのですが、今回明るいところで見られて、お体の色がよくわかりました。配置も違っていました。多宝塔では横に並んでいらっしゃいますが、東博では五体が曼荼羅のように配置されています。係の方に聞いたところ、やはり曼荼羅を意識した配置だそうです。近くから表情の違いなどもよくわかりました。
博物館に展示されていますが、本来は信仰の対象ですので、大師像の前では「南無大師遍照金剛」、お薬師さんの前では「オンコロコロセンダリマトウギソワカ 南無薬師如来」と小声で拝んできました。変なオヤジになっています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます