本日午前中に行って参りました。
さぞや、混んでいることと想像していました。
あれっ、空いている。チケット売り場がガラガラ。平成館に向かう人もまばらです。平成館前には列が‥、ない。ということで、ゆっくりと拝観できました。
千本釈迦堂こと大報恩寺さんには30年ほど前に訪ねたことがあります。オカメさんの寺ですね。六観音さんがガラスの向こう側にいらしたような記憶があるのですが、今ひとつ覚えていません。
慶派の中では、私の一押しは快慶さんですが、十大弟子像はやはり良いです。小さめの像ですが、彫刻の緻密さ、衣の文様の美しさ、お顔の表情は素晴らしい。
今回また勉強になったことを挙げます。(像の名前は出品目録より)
①誕生釈迦仏立像
人差し指だけ異様に長い。他の指の倍はある。そして、右手の人差し指は手の甲側から見て左に曲がっている。折れるぅぅぅ。
誕生仏なのにどう見ても青年。そして男前。
②釈迦如来坐像 行快作
眼が切れ長で、ちょっとアニメチック。そこではなく、与願施無畏の掌が反っていて、指の根元の関節部分が出っ張っている。他では見たことがないな。施無畏印って、掌側に丸まっていますよね。
③富楼那立像
超、鼻が高い。顔立ちもいわゆる仏像にはあまりない、「親方!!」っていう印象です。かっこいいです。
④六観音菩薩像 肥後定慶作 のうち、多臂像の腕
腕の取り付けというか、肩と腕のつながりがとても自然で、見事です。
特に千手観音さんの肩部分は本当に自然です。他の千手観音像の場合、別に造った腕を釘で打ち付けただけという像もあり、腕というより翅や翼みたいに見えてしまうのですが、腕です。
⑤六観音菩薩像 肥後定慶作 のうち、聖観音菩薩立像
今回の像は皆、彫刻としてとても美しいのですが、この観音様の表情はあふれる慈悲を感じさせていただきました。私のおすすめ観音様のベスト3に入りました。
ベスト3って、何かって?
滋賀渡岸寺(向源寺)十一面観世音菩薩立像
東京国立博物館東洋館1階 入り口を入ってすぐ右にいらっしゃる観音菩薩像
そして、大報恩寺 聖観音菩薩立像
仏様について、こんなことを書いてしまって、すみません。博物館なのでちょっと気が引けますが、ちゃんと合掌して参りました。
南無釈迦牟尼佛 南無観世音菩薩