東京電力が行っている計画停電について
荒川区長の話を聞く機会があった。
何百人かの人が集まったある会で語られた話だし
特に 「オフレコで」 とも言われなかったので書いてしまう。
区報にもあったとおり 荒川区を停電させるにあたって
事前の説明はおろか、通知さえもなく
いきなり報道ステーションの番組内で発表された。
驚いて、翌日東京電力の
担当エリアの責任者を呼んで説明を求めたところ
エリアにも何の説明もなく、トップが決めていることでわからない、
とのことだったそうだ。
で、上に説明を求めた。
今の荒川区長は衆議院議員だった人で
経済産業大臣政務官、経済産業副大臣をつとめた経歴もあり
経産省に人脈があるので、そっちから相当圧をかけたらしい。
紆余曲折あって、
ようやく荒川と足立だけが停電する理由がわかった。
聞いてびっくりするよ。
東京電力は、23区のうち
鉄道会社の変電所があるところは停電させないことにした。
で、停電させる8区を発表。
ところが、当初の対象に入っていなかった私鉄2社の変電所が
その8区の中にあることが発覚。
最終的に変電所がないのは荒川と足立だけってことで
この2区を停電させることに決定。
え? そんな理由?
区長は東電が何をおいても鉄道を最優先した理由を言わなかったけど、
東電にとって鉄道会社が最大のお客様だからでしょう。
もちろん電車が止まったら大変なことになるのは事実です。
けど、それが最優先ってどういう神経?
区長が 「なぜ、最初からその理由を発表しない」 と問い詰めたところ
「これを発表すると、病院が
『それなら自分のところも停電させないでくれ』 と騒ぐから。
そうすると停電させるところがなくなってしまう」
と答えたそうだ。
いや、騒がなくても、そっちを優先するのが当然だろう!
それが普通の神経だろう。
人命よりも大口のお客の顔色を優先って、もはや人じゃない。
これが事実とすれば、あきれて物も言えないわ。