そゆる日記

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両陛下

2019年04月18日 | 日々のあれこれ

天皇陛下が伊勢神宮を訪れて

退位を報告する儀式「神宮に親謁の儀」に臨まれたそうです。

ニュースでは大勢の方が沿道で

両陛下を見送られた様子が放送されていました。

涙ぐんでいる方もたくさん。

その気持ちとてもよくわかります。

(以前のブログに書いています。

リアルに対面するということ

天皇陛下の思い出



 

先月、東日本大震災の番組で被災者の男性が

インタビューに応じていました。

 

避難所で生活してるとき

被災地を訪れる両陛下をテレビで見た。

お会いして感動してる人を見ても

冷ややかな気持ちにしかならなかった。

 

そんなある日、自分が生活している避難所に両陛下がみえた。

自分たち家族が生活している仕切られた一角にも皇后陛下がみえた。

自分の娘や孫と話をされているのを奥のこたつの向こうから

冷ややかな気持ちで眺めていた。

話が一段落してきっともう行ってしまうんだろう、と思った瞬間

皇后陛下が自分の方を見て「漁師さんですか?」と声をかけてきた。

びっくりして受け答えをし、

話し終えてお姿が仕切りの向こうに消えた時

ついて行きたい気持ちになった。

「こんな言い方は怒られるかもしれないけれど

『おふくろ』と思った。

皇后陛下は国民みんなのお母さんなんだと思った」

 

 

これを聞いてわかった気がしました。

きっと両陛下(ことに皇后陛下って言ったら怒られちゃうかな)は

私たち一人一人を本当にかけがえのない

大切な一人と思ってくれてるんだろうって。

私たちは案外自分のことをそこまで大切に思っていません。

インタビューに応じた男性が

「自分のことなんか無視していってしまうだろう」と思ったように

私も権田原の交差点で偶然お二人の乗った車に遭遇したとき

自分のことなんか目にも留めずに通り過ぎてしまうんだろう

と思いました。

けど、お二人はそうしなかった。

自分たち自身が「無視される程度の人間」って思っちゃってるのに

本人自身より「あなたは大切な一人」ってきっと思ってくださってる。

それが伝わるからみんな涙するし、これを書いてて私自身が泣きそうになる。

ほんとに心が洗われて「もっとちゃんとしなきゃ」

「もっと自分を大切にしなきゃ」って改めて思わされます。

 

退位まであと二週間。

退位なさってもお会いする機会はまだあるかもしれませんが

ご在位中よりずっと頻度は減るはず。

機会を生かせる方はぜひ一度、ほんとうにちらっとでもいいので

直接にお会いすることをおすすめします。

生き方が変わる。


両陛下が伊勢神宮外宮を参拝