カズオイシグロさんの
『クララとお日さま』を読んで
ふと星新一さんの本
『ボッコちゃん』を思い出しました。
子供のころSFが大好きで
星新一さんの本をよく読んでいました。
思い出したのは『ボッコちゃん』が
『クララとお日さま』と同じように
女性のロボットのお話だったからでしょう。
ただ『ボッコちゃん』については
タイトルと設定以外のことは
思い出せませんでした。
どんなお話だったっけ。
図書館のデータを検索すると
いきつけの館にあって
すぐ借りることができました。
初版は昭和46年(!)そうとう古い(^^;
ショートショートという短編よりもっと短い
10ページもないようなお話が
表題作の『ボッコちゃん』含め50編。
改めて読みなおして
あぁ星新一さんってこういうのだった
と思い出しました。
なんか特有のオチにちょっとぞっとする感(^^;
人の内面のブラックな部分を見せられて
「うわぁ」ってなる(^^;
『ボッコちゃん』ももちろんそんな感じ。
とても美しい、けれどクララと違って
内容のある会話まではできないロボット。
でもバーに置かれたボッコちゃんは
それが逆にクールに見えて
ロボットとは知らないお客に大人気。
ついにボッコちゃんに恋い焦がれた男性に
殺されそうになる。
でも、ロボットだから死にません。
代わりに犠牲になったのは誰だったでしょう。
。。。怖(^^;
子供のころに好んでこれを読んでいた自分。
だいぶはすに構えた
扱いにくい子供だったかもしれません(^^;