「お盆」といえば「帰省」
そんなわけで、ネットに
「帰省したくない人たち」
という記事がアップされていました。
結婚や女性の生き方
ジェンダーについて
価値観の押し付けが息苦しく
地元に帰りたくない。
こういった記事はお決まりのように
「都会は人間関係が希薄で
他人がどうしているかに関心がない。
それに比して地方では
地域の全員が結婚離婚
出身の学校から勤め先に至るまで
お互いを知っている」
だから息苦しい。
といった論調で書かれていて
私はこれに違和感があります。
1人暮らしで住まいには寝に帰るだけ
というのなら
地方であっても
人間関係は希薄なんじゃないでしょうか。
逆に都会であっても
そこで子育てをすれば地域に根付くことになる。
子供って思っているよりずっと
「地域」に育ててもらうものなんだ
とやってみて実感したことです。
保育園や学校の保護者のお付き合いはもちろん
自分がフルタイムで働いていて
ご近所付き合いが希薄でも
子供たちはしっかりご近所付き合いがあり
私の全然知らない人とご挨拶していて
「誰?」ときくと
「同じマンションの10階のおばちゃん」
とか「〇〇ちゃんのおばあちゃん」
とか言ったりする。
そうやってご近所づきあいをしてみると
都会であっても
親の代からずっと住んでいる人たちには
濃い人間関係があり
その人たち同士は
お互いの結婚離婚
出身の学校から勤め先に至るまで
知りあっているのがわかります。
都会だから希薄、では全然ない。
ただ、一点、大きく違うところがあるとすれば
都会(というか自分が住んでいるのは東京なので
東京)では
「自分の当たり前が当たり前じゃない人がいる」
という理解があるってことだと思います。
親の代から一緒にいてわかりあってる人とは違って
よそから来た人は自分とは違う価値観かもしれない。
自分の美味しいものがおいしくないかもしれない。
自分の嬉しいことがうれしくないかもしれない。
だから自分の美味しいや嬉しいを押し付けない。
地方の人が「都会の人は冷たい」って感じてしまうのは
そこなんだろうな、と自分はいつも思います。
長年、色々な地方から来る人達と接しているうちに
出来上がった処世術なんだと思います。
「冷たい」んじゃなくて。
逆に地方の友達といて
「これは誰でも嬉しいに決まっている」
と何の躊躇もなく行動するのに接して
ちょっと冷や冷やすることがあったりします。
そういった、ぐいぐい来る親切wwを
感謝してる人もいるので
一概に否定するものではないのですが
たまに「ありがとう、でもいりません」
と断られて「えーっそんな人いるのー?」
ってびっくりしてるのを見ると
いるんだよ、そういう人も、と
思ったりしますww
「自分がされていやなことはするな」
これは絶対間違ってないと思う。
けれど
「自分がされて嬉しいことはどんどんするべき」
これは間違ってる場合もあるんだと思う。
されて嬉しいこと、は案外デリケート。
心配されたい人もいれば
心配されたくない人もいる。
とりあえず
「自分の当たり前が当たり前じゃない人」は、います。
そのことは知っておいていいと思います。