ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

「駅」

2007年11月12日 | 日常雑記
写真展を見に行った。
個展ではなく、共同展示。
場所はギャラリーではなくJRの小樽築港駅のコンコース(11日が最終日)。
テーマはずばり「駅~Station~」。
友人のかなっぺちゃんも出品するとのことで誘われたのがきっかけだった。
そもそも私は、写真展というものをほとんど見に行ったことがない。
どこかのフリースペースで、フォトコンなどの優秀作が展示してあるようなところに、たまたま行き会って見て来たことは何度もある。
そういう形式に慣れてしまっているので、作者自身がスペースをコーディネートすることから始まる写真展は、新鮮だった。

スペースとしては、駅構内と隣の大型商業施設を結ぶ連絡通路で、全面ガラス張りの角ばったアーチ型になっている。
そのガラスを支えるように、鉤型の鉄板が高さ違いで2本、横向きに走っている。
その鉄板を台にして写真が並べられていた。
一定の間隔を置いて総勢12、3人(記憶でカウントしているのであいまいですが)の作家の作品が展示されている。
使用したカメラの銀塩・デジタルはもちろん、印刷する紙も印画紙・普通紙・画材用紙などさまざま。
額やアクリル板に挟んで展示しているものもあれば、むき出しのままテープで留めていたり、スクラップブッキングの手法を使っているものもある。
作品の点数も大きさもそれぞれ、当然並べ方もそれぞれ。
その「それぞれ」が私にとっては新鮮でもあり、発見でもあった。
ふだん、パソコンか光沢L版などの規定サイズでばかり写真を見てしまっているため、展示方法や素材ひとつでこんなに印象が変わるものだという意識が薄かった。
理解はしていたけれど、体感はしていなかったと言えば正しいかもしれない。
組写真の、見る側の視線の流れ。
それは見る側の身長によっても変わる。
印刷する紙の素材や台紙・額縁の添える印象。
展示している期間の温度や湿度が与える変化。
作品本体と同じくらいに神経を行き届かせて、スペースと時間を含めて、作品として伝わるものがあるのだ。
「駅」というテーマの捕らえ方もそれぞれで面白かった。
でもどちらかと言えば「別れ」のイメージになる人が多いのかな。
自分だったらどうするだろう、こんなふうにしたら面白いかも、などと考えながら見るのもまた楽しかった。
かなっぺちゃん、誘ってくれてありがとう。

さて、帰りに駅前の大型量販店に寄って、またしても買い物。
マウスで写真加工をしている私を見かねた穂和が、タブレット買うかと言ってくれたので勢いに乗ってしまった。
A5サイズでタブレットマウスとレタッチソフト2種類付き。
もともとタブレットを持っていないわけではなかったのに、そんな贅沢していいんか?と思いつつ。
先週に引き続き、今週もお買い物。
そろそろ控えないとまずいわ、と思いつつ新しいものはやっぱり嬉しい。
頑張って働いて取り返せばいいんだよね、ということで。