ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

5+2のチカラ

2008年11月26日 | 映画・舞台・ライブ
そのグループを知ったきっかけは全くの偶然だった。
いわゆるビジネスマン向け名刺交換会で、ある会社の紹介ビデオで流れたのが「日本で唯一のオペラユニット」というキャッチコピー。
つい気になって、その会社の人に声をかけたのが今年の7月のこと。
その後、先方が送ってくれたチラシで、この三連休に千歳のアウトレットモールでミニフリーコンサートが行われることを知り、出かけることにした。

グループの名前は「LEGEND」。
テノール3人、バリトン2人、ピアノ&アレンジ2人の計7人だ。
子供たちの声が響くプレイランドと同じ空間で、彼らのミニコンサートは始まった。
場所の都合上スタンドマイクはあるけれど、さすがはオペラ歌手、マイクいらずの声量だ。
オペラの歌は男女どのパートも好きだが、お芝居として上演される以外で3人以上のコーラスを聞いた記憶がない(バックに合唱団がいるのとは別)。
それぞれに力強く美しい声は、重なり合うほどに迫力を増してこちらへと迫ってくる。
その感じが、たまらない。
歌でも踊りでも楽器でも、より多くのスペシャリストが力を合わせて作り出す世界が大好きな私には、まさにツボなユニットだ。
私はひたすらその重なり合いに酔いしれていたが、穂和はもうひとつ別のことにも注目していた。
曰く、
「テノールの柿迫さんは音域が広くて、しかもどの音域でも滑らかで伸びやかな声。日本人であそこまでできる人は珍しいんじゃないかな」。
確かに。

ぴちっとしたクラシックスタイルの衣装や立ち方の一方で、舞台の上で私語を交わすフランクさは、彼らのスタイルなのか、フリーコンサートならではなのか。
でもその堅苦しくない感じが、新しいオペラスタイルには似合う。
その気楽さという武器で、もっともっとたくさんの人にオペラの楽しさが伝わったらいいのになぁと思った。

そんな彼らの背後のガラス越しに、飛行機が大空に向かって離陸していく姿が。
空港に近い会場ならではの、思わず写真に撮りたくなる画になる光景だった。


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