今日は英国の祝日 bank holiday、グッド・フライデー Good Friday です。
金曜日、土曜日(何の日でもない、ただの週末の土曜日です)、日曜日(イースター・サンデー Easter Sunday )、そして月曜日(イースター・バンクホリデー・マンデー Easter bank Holiday Monday )と、4連休の週末の始まりの日です。
グッド・フライデーを日本風に「祝」日とよぶのは不謹慎かもしれません。
キリスト教徒にとってはキリストが十字架にかけられて処刑されたまがまがしい日ということになっているのですから。
それをなぜ、グッド(良い)・フライデーとよぶのか...と思う人は英国にもたくさんいるようです。「God (神の)Friday がなまってGood になった」というわかりやすい説明が特に子供たち用に好まれているようです。正しくは、イースターを正式に祝うようになった中世の頃、good には「聖なる」という意味があったから...だそうです。
...これ、毎年グッド・フライデーの日の新聞各紙に載っているようですよ。知らない人に教えてあげてちょっと得意になれる類のウンチクですね。
そもそもキリストがいつ処刑されたのか正式な記録はないそうですね。金曜日に処刑されて、3日目(2日後)の日曜日に復活(蘇生)したと言われているだけで。
春分の日 the Spring Equinox (夜と日中の長さが同じの日、今年は3月20日でした)後の最初の満月の後の最初の日曜日がイースター・サンデーということになっています...「移動祝日」ですね。
まあ、キリスト教徒ではない大部分の英国民にとってキリストの復活の話はけっこうどうでもいいことです。春の訪れを祝う日と軽く認識して気楽にお祭り気分を味わっていいはずです。
信仰はなくてもキリストにまつわる逸話は伝統として敬意をもって受け入れている、特に年配の人は多いと思います。
また、もともとイースターも、クリスマスやセイント・バレンタインズ・デー、母の日と同様ヨーロッパを数世紀にわたって支配していた古代ローマ帝国が持ち込んだお祭りが発祥です。
支配国でも人気があってすっかり定着していた多神教のお祭りをキリスト教に応用した祭日だということですから。
さて、一連の写真は一体何かというと...!
よそのお宅前庭に植えられた、おそらく樹齢90年近くの花木です。
...見まちがいいではありませんよね、そこらじゅうで今が盛りのヤエザクラのような濃いピンク色の重たそうな花と、ナシの花のようなスッキリ可憐な白い花が同じ木に咲いているのです。
となりの木の枝が重なり合っているのかな、とよくよく見てみたのですが、やっぱり白い花をつけた細目の枝もたしかにこの木の幹から出ているように見えます。
どういうことでしょう?
二つの木の幹がずいぶん昔にくっついてフージョンしちゃったとか?
1930年代に開発された住宅地です。大きな庭木のほとんどは住宅が建設されたのと同じ時期に植樹されているはずです。
天気がよかった昨日のうちの庭です。
夫とネコのティブが春の陽気を楽しんでいます。
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