木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

アメリカの中国への代理戦争をさせられる?日本

2015年04月02日 | Weblog

政権は支持し、その政策には懸念を示すという支離滅裂
共同通信による電話世論調査の結果が報道されていた。相変わらずの安倍政権の支持率の高さだ。
その一方で安倍晋三が熱に浮かされるようにして切望している「集団的自衛権行使」には慎重な対応を求めるという回答が上回っている。
しかしこの間の政権の態度を見れば、そんな声に耳を傾ける連中でないことは明らかではないか。
沖縄の人達の総意も無視して代表である知事に会おうともしない。
安倍晋三にとっては権力を持っているうちに戦前回帰の軍国主義体制にしてしまうことしか頭になく、それに反対したり懸念を示す意見に対しては「そんなの関係ねえ」の一言であろう。全てを委任されていると思い込んでいる。
だから「集団的自衛権行使」に懸念を示し、平和憲法を維持していきたいと願うなら、この政権を支持してはいけない。
マスコミは「一強多弱」を強調して、他の選択肢がないように誘導するが「安倍政権を支持しない」というのは立派な一つの選択肢である。

アジアインフラ銀行への参加見送りで孤立する日本。
ボスのアメリカに首根っこをつかまれて「お前は参加しねえよな。俺に逆らったらどういうことになるかわかってるだろうな」と脅されて、この中国主導の投資銀行の参加を見送った日本。
遠いアメリカより近隣諸国とうまくやっていかなくてどうするのだ。
日本を脅したアメリカは、そのくせ自分は裏へまわって中国とこそこそ密談している。梯子を外されるのは日本だけという哀れな末路が予想される。
「運営に不透明さが懸念される」などと負け惜しみを言っているが、それでは既存の世銀やIMFやアジア開発銀行がそんな公正で立派な組織だったと言えるのか。
韓国も日本同様アメリカ従属の国だが、今回参加を決めた。97年の経済危機の際、韓国はIMFによって厳しい財政規律を迫られた。
そのために一層の財閥支配が進み、中小企業の疲弊がし、そこからなかなか立ち直れないでいる現実がある。
アメリカの言いなりにばかりなっていては国が立ちいかなくなる。
今まで世界を支配していたという自負のあるアメリカにとって、ソ連に代わる大国である中国の影響力の増大は懸念である以上に恐怖だ。
そこで身も心も自分に捧げている日本の政権を利用して、中国への戦争を仕掛ける、そのための日本の憲法9条破棄、自衛隊の活動拡大を安倍晋三にけしかけているのではという気がする。
原爆を落とされ、空襲で焼かれ、米軍基地を土地と共に金までつけて提供させられていることは恨まずに、逆に侵略していって蹂躙した中国に憎悪を抱くという倒錯した精神の持ち主である安倍晋三以下右派政治家と自衛隊幹部が進める「戦争への道」が進行している気がする。
中東での「テロとの戦い」に付き合わされるのかと思っていたが、本命はむしろ東アジアの海域での紛争かと思う。
恐ろしいのはごく普通の人々にも広まっている根拠の薄い「反中・嫌韓感情」だ。
最近のテレビではやたらに「日本のモノづくり」を称賛する番組が増えている気がする。自分達で自分達を称賛してどうする。
「神国日本」を称揚した戦前軍国主義のマインドと同じである。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする