1/99(きゅうじゅうきゅうぶんのいち)

あみものと手仕事と旅の記録

夏休みの宿題

2006-08-31 11:32:46 | ぱーさー・たい
できたーっ!!

家庭教師のOちゃんが教材として用意してくれたタイ語の学習ドリル1冊全部できましたー!! 解答は彼女が持っているので答え合わせができないのですが、合ってるかどうかは二の次、しかも分からないところは飛ばすというやり方ですが、マイペンライ。とりあえず、完成~~。いぇい!!

傷を縫合してから、やっと座って読み書きができるようになったので、8月中に終わらせることができました。なんだか、夏休みの宿題をギリギリになって終わらせた気分

宿題ちゃんとやったのなんて、中学校以来かも
え、高校ですか? は、は、ははははははははは………
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1.4リンガル

2006-08-26 22:17:54 | ぱーさー・たい
昨日に続いて言語ネタ。
高校時代の友人cocoちゃんの友達のタイ人Ch氏がビジネスで来日中。彼にはバンコクで会ったことがあるので、先日、夕食をご一緒しました。そこでの会話は、

  cocoちゃん-Ch氏=英語 ← をすいかは一部聴き取り
              (同じタイミングで笑えない…)
  cocoちゃん-すいか=日本語+すいかの怪しい英語
  Ch氏-すいか=すいかの怪しいタイ語+すいかの怪しい英語を
         Ch氏が何とか理解(かなり苦しげ…)

…どうなの、これ
母語である日本語は、自他共に認める口達者だから問題ないとしても(あ、別の意味ではあるかも=理屈っぽい、理詰めで迫る。関係者各位様、自覚してます~)、小学6年生から習い始めた英語は、タイ語が入ってきたとたんに急降下 なのに、現在習得中のタイ語はというと、加齢現象も影響してインプットされる量がものすごく少ない状態で焦り気味。

うすうす気づいてはいたけど、この日、悟りました。
 
  「わたしは、1.4リンガルのオンナ」

日本語1:英語0.2:タイ語0.2…一人前半(=1.5)にも及ばないではありませんか。何やってんだ、わたし…ずっとこのままだったらどうしよう

それでも1.4なりにも我ながら感心するというか、不思議なことはあって、それは英語の方が圧倒的に語彙数が多いのに、日常会話はタイ語の方が自然に出てくるということ。例えば「ご飯食べた?」「どこで買ったの?」「具合どう?」なんかは考える前に言ってる(と思う)。それから感嘆詞なんかも、タイ語で「痛いっ!」と言うけど、英語で「Ouch!」とは言いません。日本にいても、「おっと!」がタイ語で出たりすることがあります。学校で習った言語と生活しながら覚えた言語の差というのは、こういうところに出てくるのでしょうか。

結局、この日は3つの言語がアタマの中でグチャグチャになってしまい、最後にはcocoちゃんに全て英語に訳してもらいました、とほほ。ごめんね、cocoちゃん…。

まあとにかく、どっちも中途半端すぎて使い物にならないってことで、どうすりゃいいのってかんじですが、共倒れになっては目も当てられないので、とにかくタイ語頑張れ、わたし

 *初公開、すいかの故郷。ほんとに美しい港町です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイ語とラオス語

2006-08-25 06:30:11 | ぱーさー・たい
北米留学中の友人が"東京外語大による、自習により言語習得を目指す人のためのサイト"を「正直、スゲエです」と紹介していたので、どんなかと思って覗いてみました。当然、タイ語を自習しようと思いまして。

そしたら何たることか、タイ語がない!(あ、学部にはタイ語専攻があります。このサイトにタイ語がないだけ)

で、試しにタイのお隣の国のラオス語の会話を日本語の字幕なしで聴いてみました。そしたらば!
 
   かなり、わかる! 文字も一部ながら判読可能!!

噂には聞いていた(というか、言語学では常識らしい)けど、東北タイ方言とラオス語は同じなんだそうで、「ラオスに行けばタイ語が通じる」とタイ人や日本人から教えてもらっていました。しかし、ここまで似ているとは思わなんだなあ…。あ、北タイ方言にも似てます。まあ、距離的・文化的なことからして当たり前といえばそうなのですが。いやー、それにしてもスゴイ。大陸にあること、陸続きって、こういうことなのか!と耳で実感しました。

ラオスはタイにいるあいだに是非行ってみたいと思っている国のひとつ。折りしも、先日知り合ったタイ人が東北タイ出身で「すいか姉さんがラオスに行きたいなら車出すよー」と言ってくれたところ(これは日本的社交辞令とかなり違う。ほんとに出す確率が高いです)で、ラオスが一歩近づいた気がしました。

だけど…もうこのサイトで自習しないことにします…だって、すっごい訛ってるんだもん(あくまでも標準タイ語と比べてということです)…。タイに戻ったら「すいか、日本に帰るとか言ってたけど、ほんとはラオスに行ってたんじゃないのか?」とか言われそうなんだもん…

このサイト、ほんとによく出来てると思います。語学に興味のある方、一度のぞいてみてください タイ語も作ってくれないかなー
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誤植

2006-08-15 01:52:50 | ぱーさー・たい
ものすごーく地味にタイ語の勉強を続けています。
タイ語の印刷物には、わたしの目から見ても誤植が多くて、「あー、なんでこんな間違いを見逃すのか?」と呆れることしばしなのですが、今日見つけた誤植はけっこうすごい。

タイの小学6年生の国語(=タイ語)の問題集をぱらぱらとめくっていたら、

  「次の文章を読んで11-15の問題に答えなさい」

というのに突き当たりました。「お、5問答えるだけか。よし、今日はこれで済ませちゃおうっと」と取り掛かり始めたら…問15に続いて問16が平然と横たわっており、さらに次のページにまで続いて、結局問20までありました…。

これって、日本だったら明らかに誤植ですよねー。そしてこのまま市販されることって、ほとんど考えられないと思うのだけど…。しかも、これ小学校6年生向けだよ、タイの小6は混乱しないのか?!

きっと誰かが途中で気づいても「かまへんかまへん、見たら分かるやん。最後ちゃんと問題数が合うようにしとけばええねん」とかいうノリで、市場に出ちゃったような気がするのはわたしだけだろうか…いや、そんなわけはない。

だって、この文章の次の課題の問題も割り振ってある番号がずれてたのだけど、この文章が含まれている課の最後の問題では帳尻が合っていました。帳尻合わせしてる時点で、誤植に気づいてるよね、よね、よねー??? こういう帳尻合わせの見事さには、ある種の感心をおぼえます。すごいな、タイ人って。うん、すごい。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短期集中発音矯正中

2006-07-08 23:07:03 | ぱーさー・たい
学校が始まって3日目くらいにOちゃんに会いました。めちゃめちゃ流暢な日本語を話すタイ人でした。日本語で話してもタイ語で話しても、話上手で気配り上手だなあ、という印象でした。

その後、共通の友人がいることが分かって連絡が取れるようになり、彼女にタイ語の家庭教師をしてもらうことに。現在、集中的に発音矯正訓練を受けています。実は今まで「わたしの発音はそんなに悪くないはず」などと思っていました(あー、恥ずかしい…)。でも、彼女に教えてもらうようになって、"超外国人"な発音をしていたことが判明しました。それに気がつかなかった自分にガーン んで、「なんで変な発音してるって教えてくれなかったのよー!!」とタイ人の友人達に逆ギレ気味(←ただの八つ当たり)。

年齢を言い訳にするわけではなく、このトシになってネイティブと同じ発音をするのは生理学的(というのだろうか)に無理!らしいです。でも、このタイミングでOちゃんに会えたのは、ほんとにラッキー レッスン中に凹むことしばしばですが、めげずに頑張ろうと思います

*写真は(わたしには意味ありの)m-floの最新シングル『Summer Time Love』 日本でCMソングになっているらしですねー(見たいのに、うちのネットが遅くて見れない)。 i-Tunesで即買いしました 
タイは今日から4連休。わたしもこの連休中に小旅行の予定 最近、写真のアップが少ないですが、旅先でたくさん撮って来ようと思っています、お楽しみに~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一瞬だけの"Aha!!"

2006-06-29 23:12:30 | ぱーさー・たい
学校が始まってそろそろ4週間が経ちます。3月半ばに下準備のためにいた期間を含めると3ヶ月弱というところです。

何度見てもオチが分からないテレビCMがあったのですが、2-3日前に何気なく見ていたら「あっ、そう言っていたのね」と分かった瞬間がありました。"もやもやしていて分からないことが分かった瞬間をアハ体験"というらしいのですが、まさに「Aha」な一瞬でした。

…っても、ほんとに簡単な言葉だったし、合っているのかも定かでないのですが。しかも今日は屋台で「どー考えても騙されてるとしか思えない」という値段で鳥のから揚げを買ってしまい、部屋でひとり「おかしいよな、こないだはもち米付きで20バーツでおつりがもらえたのに。から揚げの種類が違うとはいえ、これで20バーツは絶対おかしい…」ともやもやしながらご飯を食べたのでした。
あー、しばらくまたこんな"もやもや"が続くんだろうなぁ…次のアハ!はいつかなぁ…。
「語学の学習は孤独なものだ」byすいか

 *今週から担当になった先生は、毎日お菓子と飲み物をくれます。これは昨日までのお菓子たち(今日のは生菓子だったので、頂きました)。「先生があげたいからあげてるだけ、遠慮しないで」って言われても、遠慮しちゃうよ。この辺の物品のやり取りの意味がよく分からないし(意味があるのかないのかも分からない)、日本でだったらお返しするよね、などと考えるのですが、そんなことし出すとキリがないので「外国人だからわかんない」ってフリをしています。いいのかなあ…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんなところで!

2006-06-28 00:06:06 | ぱーさー・たい
例の三万円辞書(めこん)で「khlang」という単語を調べました。

「******な(ちょっと書くのに抵抗がある表現なので、想像してください);転じて、"物事にあまりに熱中しすぎる"、~マニア、~狂」

とあって、例文に「読書マニア」、「蘭マニア」などと並んで

 「熱狂的タイガースファン、虎キチ」…

編者の冨田竹二郎先生は、神戸出身で関西をベースにしていらしゃったとのこと。それで、この例を思いつかれたのでしょうか…部屋でひとり、しょぼしょぼと辞書を引く毎日。こんなところで、この単語に出くわすとは思いませんでした

故障者続出の模様ですが、なんとかゲーム差2で2位につけている、
我が阪神タイガース がんばれ~
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐怖!!タイ版シンデレラ(4)-最終回-

2006-06-25 18:36:49 | ぱーさー・たい
(今回で終わりです!! 果たして結末はいかに?! めっちゃホラーなとこあります!)


オウムのウアイは、ネズミの穴に身を潜めていましたが、ここにいてもいつアイに知られるかわかりません。そこでそっと穴から出て、他の隠れ場所を探すことにしました。用心深く、天敵のヘビに襲われないようにしていたのですが、運悪くヘビに見つかって、身体をグルグル巻きにされてしまいました。ヘビが大きな口を開けてウアイを食べようとしたそのとき、空からタカが舞い降りてきてヘビをさらって行きました。間一髪でヘビから逃れられたウアイは、先を急ぎました。

しばらくすると山中で仙人に出会いました。オウムのウアイからこれまでの経緯を聞いた仙人は、ウアイを大変かわいそうに思い、その霊験あらたかな呪術で、ウアイを美しい娘に生まれ変わらせてやり、さらに息子を一人与えてやりました。ウアイ母子は仙人のところへ身を寄せて、ひっそり暮らすことにいたしました。

ある日、ウアイは王様のことを思い、カニティー母娘に殺されてから仙人のそばで暮らすまでのことを語りかけながら花輪を作りました。そして息子にその花輪を持たせて、王宮の菩提樹に花輪をお供えに行かせました。ウアイの息子はひとりで王宮の菩提樹を訪ね歩きました。やがて王宮へたどり着き、中へ入って菩提樹に花輪をお供えいたしました。その花輪を見た王様は、すぐにその花輪がウアイの作ったものであるとお気付きになり、ウアイとその息子を王宮へお戻しになりました。

王様は全てを知って、大変お怒りになり、アイを殺すように御命じになりましたが、ウアイが「どうぞ命だけは助けてやってください」と懇願したため、アイは地下牢へ禁固の刑に処されました。やがてアイは、我が身を苦しんで牢屋で自ら命を絶ちました。死んだアイの身体は切り刻まれてプラー・ラーに漬けられて壷に詰めて、母カニティーと妹イーの元へ届けられました(訳注:プラー・ラーは、腐りかけの魚を塩漬けにして発酵させた、塩辛のようなもの)。カニティーとイーは王宮からの頂戴したプラー・ラーを毎日食べていましたが、ある日、壷の底からアイの指輪を見つけて、このプラー・ラーに入っていたのがアイの肉であると知りました。母娘はすべてが王様に知れたことに慌てふためいて、罰が下るのを恐れて、すぐさま家から逃げ出しました。しかし、どこへ逃げてもこれまでの悪業の報いから逃れることはできず、いつまでもいつまでも苦しみばかりの人生を送りました。

(おしまい。最後までお付き合いいただいてありがとうございました。ほんとに長くてごめんなさい 写真はタイのいろいろなところで見られる祠。由来は仏教とは別のところにあるようですが、タイでは仏教と密接な関係にあります。見えにくいですが、ここには黄色い花輪がお供えされています)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐怖!!タイ版シンデレラ(3)

2006-06-24 22:57:11 | ぱーさー・たい
(写真は菩提樹。釈迦がこの樹の下で悟りを開いたと伝えられていて、仏教徒は神聖視しています。王様がウアイちゃんを「徳のある娘だ」と思ったのは、祈りだけでただのナスの種をこの神聖な樹に生まれ変わらせることができる、それを可能にするにふさわしい徳をこれまで(前世も含めて)積んできた、という意味。さてさて、カニティー母娘はウアイちゃんの結婚を知って黙っているのでしょうか?! 続きをどうぞ~。怖い、というか酷いです)


カニティー母娘は、ウアイが王妃になったと聞いてうらやましくて仕方がありません。そこである策略を思いつきました。準備が整うと、娘2人が王宮に出向き、王妃に「お父上(すいか注:そう、忘れていましたが、この娘たちにはセティーというろくでもない親父がいるのです。でもウアイちゃんが王妃になられたので、親父は"お父上"に昇進)のご容態がよくありません、どうぞお見舞いいただけますように。なお、お付きの方々がご一緒だとお父上が恐縮されますので、王妃様おひとりでおいでくださいませ」と申し上げました。

それでウアイ王妃がおひとりでお父君のお見舞いのためにご実家に戻られると、継母が「病人をお見舞いされる前に、水浴びをなさいますように」と申し上げました。王妃は用意された部屋でお召し物をお取りになり、次の部屋へ御足を入れられました。しかし、その部屋は王妃が来られる前に、カニター母娘によって床板に落とし穴の仕掛けがされていたのです。何も知らないウアイ王妃は部屋へ入ると同時に床板を踏み外され、その下にぐらぐらに煮えた湯が入った大きな鍋の中へ真っ逆さまに落ちて、お亡くなりになりました。

カニターの長女アイがウアイ王妃のお召し物を纏って、ひとりで王宮へ戻りました。従女たちには「気分がすぐれない」と言い訳して、ずっと部屋に引きこもっていました。心配してお見舞いに来られた王様も、ウアイになりすましたアイをみても少しも怪しいとお感じになりませんでした。というのも、アイはこの策略のために前もって呪術師に、王様がアイを好きになるように呪術をかけてもらっていたからなのです。

ウアイ王妃は亡くなられて、オウムになってこの世にお戻りになりました。そして王宮まで飛んで行きました。王宮の菩提樹は、ウアイがなくなってからというもの、枯れて朽ちんばかりになっていました。その菩提樹を激しくつついて、王様に鳴きわめいて訴えかけました。王様は、このオウムはいったいどうしたのだろうか、可哀想だと思ってお部屋に入れてやりました。そして、金の鳥かごにオウムをお納めになって、たいへん可愛がられました。すると、枯れしおれていた菩提樹はあっというまに、精気を取り戻し元気な姿になりました。

アイは、王様に可愛がられているオウムに嫉妬するようになりました。ある日、王様が象狩りに出かけられているあいだに、オウムを捕まえて羽を折り毛をむしると、女官にオウムを殺してスープを作るように命じました。オウムはぐったりと死んだようになっていましたが、女官が香辛料を取りにその場を離れた隙に、もがいてなんとか床の隙間から床下へ落ちると、ネズミの穴へ身を潜めてじっとしていました。

調理場へ戻った女官はオウムがいなくなっているのを見て、あわてて別の鳥を捕まえてくるとそれでスープを作りました。アイはスープを食べながら、これであの憎いオウムもいなくなったわ、と思いました。象狩りから戻った王様は、オウムがいないのを知って、皆にお尋ねになりましたが、皆、アイが怖くて本当のことが言えませんでした。王様は大変にお悲しみになり、庭の菩提樹もまた枯れてしましました。

(つづく…)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐怖!!タイ版シンデレラ(2)

2006-06-23 00:25:53 | ぱーさー・たい
(つづき。ここはあんまり怖くないですよ


そこである日、継母たちはウアイを水牛の放牧に行かせ、その隙にウアイの母である金ハゼをおびき寄せて捕まえて、スープにして3人で食べてしまいました。ウアイは放牧から帰ると急いでいつもの池に行き、母を呼びましたが、一向に現れません。いったいどうしたのかと驚き、どうしたものかと思いながら家に帰ると、アヒルが寄ってきて、2枚の金ハゼのウロコを吐き出して(訳注:このアヒルはウアイを可哀想に思って、料理でそぎ落としたウロコを見つけて口の中で取っておいた)、カニター母さんの身に起こったことを話しました。ウアイはそのウロコを拾ってそっと土に埋めて「ナスが生えてきますように」とお祈りしました。まもなくウアイの祈りどおりにナスが2本生えてきました。ウアイはこのナスを母として大切に育て、「これでまたお母さんのそばに居られるわ」と思っておりました。

ところが異母妹のアイが、ウアイの母親が今度はナスに生まれ変ったと知り、また母娘3人でナスの実を全て摘み取って食べてしまいました。でも今度もアヒルのおかげでウアイの手元にはナスの小さな種2粒が残りました。ウアイは森の奥へ入って、「菩提樹の樹になりますように」とお祈りをして種を埋めました。するとまたも、いくらもたたないうちに、お祈り通りに菩提樹が生えて、立派な樹に育ちました。

ある日、王様が森を散策遊ばされているときに、立派な菩提樹にお目を留められました。そこで家臣命じて、菩提樹の持ち主を探させました。樹の持ち主として現れたウアイの美しさに王様の御心は奪われました。そしてウアイからこれまでの経緯をお聞きになると、ますますウアイを御気に召されたのでした。王様はウアイにこの菩提樹を王宮へ持ち帰りたいので、分けてくれるようにおっしゃりました。ウアイは喜んで献上いたします、と答えました。しかし何人でかかっても、菩提樹を引き抜くことができません。そこでウアイが前に進み出て、菩提樹に平伏して「お母様は王様の御気に留めていただけたので、ありがたくも王宮へ入れていただけるのですよ」と話しかけると、ウアイがそっと引っ張っただけで菩提樹を抜くことができました。王様はこれを見て「この娘はなんと徳のあることか、このような者こそ我が王妃に相応しい」と御心を打たれ、ウアイも王宮へ連れてお帰りになり、お2人はご結婚あそばされました。

(普通はここで終わりですね。R先生もそう言っていました、が!まだまだ続くのです…)

 *先生が持ってきてくださった「ハゼ」の絵。このハゼは黒いですが、ハゼには何種類もあって、"金ハゼ"という種類の黄色いウロコのハゼが実在するのだそうです。ハゼは頭が大きいだけで身が少ない、という理由で昔のタイ人は食さなかった(だから父セティーは"こんなザコ!!"と思っていたのですね)。最近は、ハゼのアタマを好む食習慣のある中国や韓国向けに養殖しているところもあるのだそうです。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐怖!!タイ版シンデレラ(1)

2006-06-20 18:35:14 | ぱーさー・たい
タイ語のクラスは3週間ごとにレベルアップしていきます。生徒はベトナム人の20代の子とわたしに先生ひとり。2時間ぶっ続けで、正直濃い!ですが、いまのところ小手先勝負で何とかやっています。

今週3週目に入ってちょっぴり余裕が出てきました。こんな余裕はこの先ない、思われるので、今週中に習う予定のテキストを紹介します。
…というか、予習をしていたのだけど、読み終わったもののすごーく怖くて、ひとりでは到底太刀打ちできないので、みなさんも道連れに…が本心
それでは、恐怖の世界へどーぞー(ホラーが苦手な人は、ほんとに怖いので、読まないでください なお、すいかの意訳部分あり)


『金ハゼ物語』
むかしむかし、セティーという漁師の男がおりました。セティーには、正妻カニターと妾のカニティーがおり、正妻にはそれは美しいウアイという娘が、妾にはアイとイーという娘がありました。セティーは妾とその娘2人を可愛がってばかりで、正妻と娘には辛くあたるのでした。そのため妾と娘たちも、彼女たちに対して同じように振る舞い、とくにウアイをこき使うのでした。

いつものように、セティーが正妻カニターを連れて森の池へ舟を漕いで漁に出ましたが、網にかかるのは何の価値もない小さな金ハゼばかり。カニターは「娘の友達にしてやりたいので、そのハゼを分けてやってください」と懇願するも、機嫌の悪いセティーは全く取り合いません。それでもさらに食い下がると、セティーは怒って櫂でカニターを殴りつけ水中に突き落として、殺してしまいました。セティーが帰宅して、母親が殺されたと知ったウアイは悲嘆にくれておりましたが、妾とその娘たちの仕打ちはさらにひどくなりました。

ある日、虐めに耐えかねてウアイは家から飛び出し、池のそばでしくしく泣いていました。すると池からハゼが顔を出して、話しかけてきました。そのハゼは、死んでしまった母カニターの生まれ変わりだったのです。カニターは娘を思うあまりにハゼになって、ウアイを見守ろうとしていたのです。ウアイは喜んで、毎日エサを持って池へ行き母親と話してはこころを慰められていました。が、その様子を盗み見ていた、継母カニティーとその娘たちは、ウアイが幸せなのが気に入らないことこのうえないのでした。そこで…

 *テキストの写真。美しいウアイちゃんとお母さんが仲むつまじくお話をしているのに、見てっ!後ろの木に人影がーー!ウアイちゃん、危ないっ!!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする