本のレビューは別ブログに記録しているのですが、この本だけは、ここで紹介したい。本っていうか、漫画なんですが。
『星守る犬』(村上たかし、双葉社、2009年)。
何の罪もない人間と犬の悲運というところでたとえるならば、「現代版 フランダースの犬」。でも物語の背景に、昨今の不況、リストラ、失業、熟年離婚、無収入、自己責任、さらには無縁死など社会問題をびしばし織り込ませているので「パトラッシュ、もう疲れたよ…」よりずっとリアルです。
ネット上の書評をみて号泣間違いなしと予想していたのだけど、案の定というか近年まれにみる大泣きをしてしまった。。それもデトックスorカタルシス系号泣(泣いてスッキリ!)じゃなく、さまざまなことを想起させて立ち直るのに時間がかかる涙。いまだにちょっと立ち直れない。なので、大変おすすめしといて何なんですが、読む方はご覚悟をば。
作者のあとがきも必読。普通の暮らしが簡単に消え失せてしまう今の社会のあり方に素朴な疑問を抱き、それを伝えるためにこのレベルに高める人がいるということ、それが広く共感を呼んでいることに「日本もまだ捨てたもんじゃない」という救いを見い出すことのできる1冊でもある。
『星守る犬』(村上たかし、双葉社、2009年)。
何の罪もない人間と犬の悲運というところでたとえるならば、「現代版 フランダースの犬」。でも物語の背景に、昨今の不況、リストラ、失業、熟年離婚、無収入、自己責任、さらには無縁死など社会問題をびしばし織り込ませているので「パトラッシュ、もう疲れたよ…」よりずっとリアルです。
ネット上の書評をみて号泣間違いなしと予想していたのだけど、案の定というか近年まれにみる大泣きをしてしまった。。それもデトックスorカタルシス系号泣(泣いてスッキリ!)じゃなく、さまざまなことを想起させて立ち直るのに時間がかかる涙。いまだにちょっと立ち直れない。なので、大変おすすめしといて何なんですが、読む方はご覚悟をば。
作者のあとがきも必読。普通の暮らしが簡単に消え失せてしまう今の社会のあり方に素朴な疑問を抱き、それを伝えるためにこのレベルに高める人がいるということ、それが広く共感を呼んでいることに「日本もまだ捨てたもんじゃない」という救いを見い出すことのできる1冊でもある。