タイトルを見てお分かりかと思いますが、読む方によっては"どん引き"、下手すれば"二度とここにアクセスすまい"みたいなことを書くことになりそうなので、予めご了承ください。なるべく穏便かつ建設的なところへ着地するつもりでおりますが…。
昨日のニュースで「
出生数が5ヶ月連続上昇」という朗報が伝えられていました。低出生率の大きな要因は、晩婚化・非婚化のためと指摘されているのだけど、結婚数も上昇したそうでおめでたいことでございます。いや、本当に。
人口置換水準というのがあって、1人の女性が一生のうちに平均2.1人の子どもを産まないと、その国の人口再生産ができません(外国から大量に労働者を入れるとかすれば、別だけど)。でもって日本は、ここ数年間1.3~1.2あたりをマークしていて、国は慌てふためいて"結婚しても女性が働きやすい環境を"とか"子育てには男性も参加を"とか言っているのですが、これって、「女性が子どもを産んで育てるのが当たり前」という発想からスタートしているわけですね。
で、話は飛びます(というかわたしが何が言いたいのかタイトル見てお分かりかと思います)が、現在放送中のドラマ
『結婚できない男』について。「結婚なんかしないんだっ!」と言い切る阿部寛が演じる建築家独身男性と、「なーんで、結婚したいと思う男がいないのかねー(大して理想が高いわけじゃないのに)」とぼやく夏川結衣演じる独身医師とのやり取りを軸に"イマドキの30代以降の独身率の高さの一コマ"を描いてます。
もう、何て言うんですか、胸のすく思い
国の政策といい、マスコミ(ドラマ)といい、「晩婚化や非婚化が進んでいるのは、下手にオンナに男女平等やら社会進出なんてことを覚えさせてしまったせいだ。しまった!」みたいな臭いを漂わせていますが、フタしてても臭うものは臭う。そして、つねづね、
違うよ、バカ!!
と思っておりました(すみません、理論立てて書き出すとキリがないのでこのひと言で勘弁してください)。てなわけで、このドラマの男性側から描いた「結婚できない」というのに新鮮味を感じております。
と言っても、ホントに斬新かどうかは、最終回までわからないので油断できませんが(個人的には島崎今日子がこのドラマをどう批評しているのかが、大変気になる。全国紙A日新聞で不定期にTV批評を投稿しています)。
何がいいたいのか;これらの問題は、誰が正しいとか悪いとかいうことではなく、ありきたりな言い方をしてしまえば、生き辛い社会になっているという事実がある、ということだ(と思う)。
産みたくないのに産まなければならない、産みたいのに産めない、結婚したくないのにしなければならない、その逆もしかりな状況は世界中に溢れていて、とくに女性と子ども(女児)にそのしわ寄せが行っています(興味のある方は
国連関連サイト内の
ここを見てください)。この現実をどう考えるか、そしてどう動くか。
人間社会にいる限り、絶対にひとりでは生きられない。誰にとっても、少しでも生きやすい社会(またはもっと身近なレベルの人間関係)づくりのためにできることって、何だろうと思います。