1/99(きゅうじゅうきゅうぶんのいち)

あみものと手仕事と旅の記録

無謀…

2006-01-29 11:48:17 | あみもの
もうすぐバレンタインですね
バレンタインといえばプレゼント・ニット(手芸バカ的発想?!

プレゼント・ニットの定番といえば、マフラー、帽子、手袋…ちょっと頑張るひとは手編みのセーターかな。

で、誰にあげるという予定はぜんっぜんないすいかは、前々から欲しいと思っていたゴム編み部分の長い、自分用の手袋を編んでみました。参考にした本は『はじめての手あみ手袋とくつ下』日本ヴォーグ社。

「袋状にくるくる編むだけじゃん」と気軽に編み始めたものの…苦戦を強いられました 途中で何度やめようかと思ったことか…この本はポイントとなるところを丁寧に写真つきで解説しているのですが、むずかしいです、てぶくろは。かなり高度な技を求められます。

この時期、毛糸屋に行くと”プレゼント・ニットを編む!”オーラを出した学生さんをよく見かけます。すいか姉さんは静かにこう言ってあげたい、「あなたが初心者さんなら、てぶくろだけはお止めなさい、無謀です」と。

余計なお世話?恋の力が完成させるものなのでしょうか?
だけど、ほんとに。セーター編む方が簡単で確実と思うのだけど…。

 *作成:2006.1月下旬

すいかの原点

2006-01-24 10:41:28 | あみもの
最近、「いつから手芸を始めたの?」と聞かれることが多くなりました。

いまにつながるような趣味としての手芸を始めたのは、4年くらい前のことでしょうか。前の仕事にのめりこみ過ぎて身体を壊してしまい、「何か趣味を持った方がいいよ」とアドバイスされたことがきっかけでした。
まだ暑さの残る頃だったと思いますが、ある日書店で編物の本を見つけて、ニット小物を編み始めました。それを友人にプレゼントしたら、思いのほか喜ばれて…というのが、今日まで続いている理由のひとつかもしれません。写真は、初期の頃の作品です。

でも、原点は手先の器用な祖母の手仕事を見て育ったことだと思っています。お盆やお正月に会うくらいでしたが、例えば「人形を作ってほしい」と言うと、手際よくかつ丁寧に目の前で作ってみせてくれました。「おばあちゃんは目が悪いから、針に糸を通してちょうだい」と手伝わせてくれたり、小学生の中学年のころには端切れを与えて縫い物をさせてもらっていた記憶があります。初めてのセーターも祖母の手ほどきがあって、完成させました。

あるとき祖母が編んだ毛糸のモチーフを真似て作ったのですが、「おばあちゃんのと全然違うよ」と作品の出来の悪さに落ち込むわたしに、祖母はこういいました。「それがすいかの”手”なのよ。全く同じものを作ろうとしなくていいの、それぞれの”手”があるのよ。すいかはすいかの手で作ればいいの」
この言葉がなければわたしは「よし、またやってみよう!」という気持ちにはならなかっただろうと確信しています。

本当に愛情深く、良いところを大切に育ててくれるひとでした。亡くなって10年以上経つけれど、これからもずっとわたしの大切なひとです。いつか天国で逢ったら、ありがとうをたくさん言いたいと思います



エジング

2006-01-22 11:48:49 | あみもの
オーナーに依頼された、エジング(縁編み)のお仕事。

オーナー「気に入っている服なんだけど、脇のところがほつれてきてしまった。直せるかしら?」

すいか「うーん…機械編みなので、難しいですね」

オーナー「だったら、毛糸で縁編みをしてみて」

大きめのピコット(ポコポコとなっているところ、本当は玉編みにしてあります)が好きだ、とのことだったので、こんな風に編んでみました。カシミアの高級ニットを扱うのに緊張しましたが、仕上がりは気に入っていただけました。ほっ

縁編みは手編み作品でもときどき使いますが、既製品の補修+装飾という活用の方法もあるんだなぁ、と新たな発見。やはり自分ひとりでいろいろ考えるよりも、いろいろなひとの意見を聞いたり、アイディアを分け合うって大切だなと思いました。

みなさんも「こんなのトライしてみたら?」というものがあったら、ぜひ教えてくださいね

 *デザイン:オリジナル/作成:2006.1月中旬

大寒

2006-01-20 22:10:14 | あみもの
今日は「大寒」だ、とニュースで言っているのを聞きました。
確かめたのではないのですが、「大(おお)、寒い」→雪 ということで、雪の結晶を散りばめたマフラーと帽子のセットです。こんな風にお店に飾ってもらっています。

昨日、kimちゃんと妹さんがお店に来てこの新作を直接見てくれました。
ありがとねー

 *作成:2006.1月初旬

手芸バカ@チェンマイ(4)

2006-01-18 18:13:13 | すいかのたね
Twさんの工房の製品は、本当に質が良いものばかりでした。ミシンの仕上げも大変美しく、また使っている布やパーツもとても完成度が高いものが多くありました。

先日のエプロンに続いて、厳選して購入したのがこれらのポーチです。左側は、リス族の伝統的パッチワークを使ったマチ付きポーチ、右はモン族のクロスステッチの伝統的な模様です。
タイ北部には”タイ人”とは別の文化・アイデンティティを持ついわゆる”少数民族”が暮らしています。これらの手工芸は、そのほとんどが女性の仕事で、母から娘へ技術が伝えられてきた、といいます。近代化に伴って、こうした仕事が出来る人は少なくなってきているようですが、一方でここのように特産品として副収入の手段にもなっているようです。

カメラがよくないのでわかりにくいですが、刺繍は黒い布の織り目0.5ミリ四方を数えて刺しています。リス族のパッチワークもとっても手が込んでいて、知り合いのパッチワーク講師に見せたら、本当に感嘆していました。

そういえば、ヤオ族のおばちゃんに2ヶ月くらいヤオ刺繍を習ったことがあります。今度タイに住む機会があったら、また習いたいなぁと思っています。


手芸バカ@チェンマイ(3)

2006-01-18 17:59:23 | すいかのたね
Twさんの工房では、基本的にオーダーを受けたものを生産するという体制をとっているとのことでした。

先日ご紹介したカフェエプロンもそうですが、これも日本で流行っているもののひとつ、ペットボトル入れだそうです。それも、350mlの小さいサイズに合わせて作ってありました。タイでは500ml入りが一番小さいサイズなので、一緒に見学した友人は「こんな小さいサイズがあるのか」と少し驚いた様子でした。

黒い布にリス族の伝統的なパッチワークがしてあります。

手芸バカ@チェンマイ(2)

2006-01-18 17:53:54 | すいかのたね
タイ人の友達に手芸が趣味で、手作り作品を買ってくださる方がいることを話したら、「知り合いが布小物の工房を持ってるから見に行こう」と誘ってくれました。

Twさんという、40代半ばくらいの女性が経営している工房では製品を日本の大手NGOにも十数年にわたって納品しているということでした。Twさん自信もアジア学院の研修生として日本に住んでいたことがある、とのことで、日本語がとてもお上手でした。お話をしていて印象的だったのは「日本人は品質の高いものを求めるけれど、それに応えればずっと取り引きをしてもらえる」ということでした。
アジアの国々の手工芸品の販売をしているNGOは数多くありますが、わたしが関わったいくつかのNGOでも、この”質の高さ”の基準が作り手側と日本側とでギャップが大きいことが課題になっていた、ということを思い出しました。

これは母屋の向いにある作業所の様子です。

手芸バカ@チェンマイ(1)

2006-01-15 22:14:21 | すいかのたね
すいかの手芸バカっぷりは、今回のチェンマイ滞在中も健在でした。

詳しくは後日に譲るとして、これはある工房で出合った素敵なカフェエプロンです。見学させてもらったときに「すごいかわいい!料理しないけど(おいおい)、これ頂きます!」とゲットしました。

茶色の地布はタイ特産(?)の木綿の織布で、ポケットにはモン族というタイ北部に多く住む山地民のひとたちの伝統的な刺繍が施されています。

今日、今年の目標にしていることで新たな展開がありました。いろいろな人に「これこれこういうことを…」と話していたら、”これ”につながりそうな情報をくれたひとがいたのでした
 
いや~、話してみるものですね。自分をオープンにすると、その分入ってくるものも多いんだなぁ、そしてひととのつながりって大切だなぁ、とつくづく思いました

そんなわけで、いくつか撮ったエプロンの写真から、なぜか足が”るん♪”なかんじになっているこれをアップしました

今年の目標…きちんと固まったら、お知らせしたいと思います

るん♪の前

2006-01-15 21:58:32 | すいかのたね
2枚はぎのエプロン、もう1枚はモン族の刺繍とヤオ族の藍染め布を組み合わせた(たぶん…そのはず、です)布になっています。エプロンの仕立てはポケットのある方が前で、この派手な方が後ろになっています。 でも、自分でも鑑賞できるし、人の反応がわかるという理由で、オレンジ3対茶色2くらいにずらして着ています。

仕事のときに着けたら、効果抜群!1枚あるだけで、ほんとうに腰周りが冷えなくて助かります。女に冷えは禁物ですもんね。

戌年

2006-01-12 23:24:36 | 布小物
いまさらですが(でもまだ松の内)、戌年ですね。
ある鍵をもらったので、犬小屋の形のキーケースを作ってみました(白く光っているところはケースの中から出ている鍵です。今の時代、念のため)。

フェルトに刺繍をして、愛犬の後ろ姿と名前を入れました。
鍵に紐をつけたので、バッグの持ち手などにつけておくことができます。これでバッグのなかで迷子になったりしない…かな? 用途に合わせて、紐を長くしたり、伸縮性のあるものにすれば、バッグからそのまま出して鍵の開閉ができます。

アイディアは手芸本からですが、デザインはオリジナルです。

 *作成:2005.12月下旬

ああ、愛すべきタイ人

2006-01-11 22:32:21 | すいかのたね
この10年間、付き合っているタイ人の友達はいわゆる”庶民”がほとんどです。教えてもらった生活様式は、庶民のそれです。手をつかってご飯を食べることも、トイレの始末も(食事中の方ごめんなさい)、タイのおばちゃん、おじちゃん、兄さん姉さんに習った通りにしています。

今回の訪問中、Ntさんに「友達の家でごはん食べるから、一緒に行こう」と誘われました。チェンマイ市街地から車で走ること約30分、着いた場所は、これまでずっと「こういうところにはどんな人が住んでるのかねー」という印象を持っていた、超高級住宅地! 「えー、聞いてないよー!なんだか緊張してきた~」というわたしに、Ntさんは「大丈夫、全く普通の人だから」と余裕の表情。でも、職業を聞くと集まる面子は”インテリ層”です。ますます緊張。

お家に着いて、ご主人のPrwtさんにご挨拶。で、ほんとに、普通の方でした。それから三々五々、家族ぐるみでお付き合いしている方たちが集まってきました。全く形式ばった感じではなくて、12畳くらいの部屋で、わたしに話しかけてくれるひともあれば、ソファで積もる話をしていたり、テレビ見たりしながら、それぞれ食事を待っている様子。

「何見てるのかなー」とテレビに目を向けると、韓国ドラマ『チャングムの誓い』をやっているではありませんか。「まー、韓流ブームはタイにも来てるのか」と関心しながら見ていたら、アジア各国を仕事で飛び回っているPrwtさんが「この主人公の女優はエライねえ。韓国語にタイ語、台湾語、中国語もしゃべれるうえに、日本語もしゃべるんだから」。は?!え~~~!!そういう切り口!すいか的にはめちゃウケでした あー、愛すべきタイ人!!

そんな楽しい会話しながらの食事は、ゴザ敷いて胡坐かいて手で餅米こねこね…というとってもタイスタイルで、おいしく楽しく頂きました。

帰国後、Prwtさんが働いているという国際的団体のHPをチェックしたところ、な、なんと一番偉いポジションについていることが判明。そして、ご一緒したなかからもう一人がスタッフとして紹介されていました。タイ国内にも嫌味なインテリはいるのかもしれないけど、そのときそのときを楽しく温かい気持ちで過ごすことが一番!っていうタイ人気質を垣間見たようで、ますますタイに惹きつけられたのでした。


あけましておめでとうございます

2006-01-10 20:18:51 | すいかのたね
みなさま、どんなお正月をお過ごしでしたか。

わたしはタイの北部チェンマイというところで1週間過ごして来ました。久々のタイ、それも”第二の故郷”ともいうべきチェンマイは、とても楽しく、また予想外に実りのあるものでした。

一番よかったのは、古くからの友人たちとの再会。長く遠く離れていたことを感じさせない、彼らや彼女たちの温かさは、わたしがタイに惹かれる理由のひとつなのかもしれません。

そして、新しい出会いもたくさんありました。友達が友達を紹介してくれたり、現地で働く日本人とお知り合いになれたり。そんな方たちに自己紹介しながら気づいたのですが、わたしとタイとの付き合いもかれこれ10年目に入りました。初めて、びくびくしながらタイに一人で行って、そのあといろんな縁があってここまで来たことを思うと、なんだか感慨深い気持ちになりました。

新しい年、自分の作品を通して誰かを幸せな気持ちにするお手伝いができれば、との思いを新たにしています。

みなさんにとって、良いことがたくさんある年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。