古文書を読もう!「水前寺古文書の会」は熊本新老人の会のサークルとして開設、『東海道中膝栗毛』など版本を読んでいます。

これから古文書に挑戦したい方のための読み合わせ会です。また独学希望の方にはメール会員制度もあります。初心者向け教室です。

俳誌「松」木枯號 主催 茂木連葉子

2016-11-13 16:35:38 | 

蜜柑の挿絵がいいですね。例によってbenさんの作ですが、枯れた描線が形と色彩をぐっと引き締めています。俳句ではこのような例句を知りません。

   雑詠より九句  連葉子選

落蝉の掃かれ切なき声あぐる     東京 向江八重子

片陰の献血車にて献血す        札幌 山岸博子

ひめむかしよもぎを揺らし列車過ぐ  島原 原田祥子

帰燕のち空広くなり高くなり        島原 林三枝子

若者の声にぎやかに島晩夏      宇城 橘一瓢

斑猫の誘ひに乗ればぬかるめり   人吉 野元八重子

マネキンの八頭身に秋来る      札幌 中山双葉子

秋の蚊に悲鳴のあがる美容院    群馬 河本育子

会釈して休まぬ掃く手涼しかり    東京 福島公夫