文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

略奪殺戮強姦こそ白人キリスト教徒の生き方だと。プーチンを見ているとそうかなと思えてくる。

2022年10月20日 23時45分06秒 | 全般

以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
プーチンの思考
子供のころ、ヒトは猿から進化したと教わった。
では上野動物園の猿たちはなぜ進歩をやめたのか。よく分からなかった。
そのうち女性が持つミトコンドリアで祖先が辿れるという話が出てきた。
どんどん遡るとアフリカにいた、たった一人の女性イブに行きついた。
彼女が子を産み、子は孫を産む。人類は近親相姦で増えていったのか。
イブはアフリカ育ちだから黒い肌をしていたと人類学者は言う。
その母からなぜ白人や黄色人が生まれたか。
それはもう少し大人になったとき、アルビノという言葉と一緒に説明された。
アルビノとは色素欠乏症を言う。
イブの子孫の中にある日、真っ白な子供が生まれた。
メラニンがないから強い日差しは深刻な火傷を起こす。
それに目立つから野獣にも襲われる。
アルビノは1万人に一人生まれる。
アフリカの人口が100万人になれば100人はいた計算になる。
彼らは生きるために日差しの弱い欧州を目指して白夜のある北欧に落ち着いたと言われる。
実際、そうかなと思わせるように北欧の人は髪の毛の色素が少ないシルバーブロンドで、肌は白い。
瞳の虹彩の色素も少ないからいわゆるブルーアイズだ。いずれもアルビノの特徴と似通う。
アフリカに黒人が分布し、欧州に白人がいることをこの説はうまく説明しているから、そう信じていたら、欧州には別種のネアンデルタール人がいたという話が出てきた。
白人の間で「ネアンデルタール野郎が」という罵り言葉がある。
彼らはより狼に近く、醜く、残虐だったと本にあった。
人類にとって幸いなことに彼らは2万年前には絶滅したが、ではなぜアルビノに先駆けて欧州に彼らがいたのか。
どこから来たのか。誰も詮索しなかった。
まあ邪悪な連中だし、滅んでしまっているし、どうでもいいじゃないかと言われていた。
そしたらスウェーデンの人類学者スバンテ・ペーボが「人類はネアンデルタール人と交雑し、欧州人のほとんどは彼らのDNAを持っている」と言い出した。
ペーボはまたそのDNAを持っていると「武漢発のコロナに滅法弱く、重症化し死亡例も多い」と報告して今回のノーベル医学賞を受賞した。 
凶暴なネアンデルタール人の遺伝子を白人たちが持っている。
そうか、それでヒットラーはホロコーストをやった。
第一次大戦では戦死者が1000万人を超しても白人たちは嬉々として戦い続けたのも納得がいった。
ところがペーボ説をよく読むと、そもネアンデルタール人が醜く凶暴だとする説は間違いらしい。
彼らは現人類より大きな脳を持ち、肌は白く、金髪で瞳はブルーだったという。
ドイツで発掘されたネアンデルタール人の骨からDNAが採れた。
その解析で判明した新事実だ。
実際、彼らの生活痕跡を見ると火を使い、壁画も描き、仲間が死ねば葬式もしていた。
断じて狂暴凶悪な種族ではなかった。
だいたい狂暴凶悪だったら南から来たアフリカの弱者集団に負け、犯されて絶滅するはずもない。
そうすると「イブの白い子供たちが欧州に行った」と昨日まで信じていた人類の歩みはどうも誤りのように思える。
今回のノーベル賞が示唆するのはむしろ人類の方が狂暴粗野で、彼らが北上して白いネアンデルタール人と遭遇したと思える。
そして狂暴にも襲いかかり殺し尽した。
金髪碧眼の女は犯し、そのとき白人種の形質を獲得したのではないか。
なぜなら人類の賢者とされるモーゼは旧約聖書の中で「敵の男はみな殺せ。男を知った女も殺せ。ただ処女は神からの贈り物だからお前らが好きにするがいい」と言っている。 
略奪殺戮強姦こそ白人キリスト教徒の生き方だと。
プーチンを見ているとそうかなと思えてくる。

 



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