文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

ところが、それがすべて事実であるにもかかわらず、韓国の検察は私が名誉を毀損したというのです

2023年01月10日 16時19分59秒 | 全般
以下は発売中の月刊誌「正論」2月号に、慰安婦のウソ暴く 韓国側専門家の声、と題して掲載されている特集記事からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。
東京都内で令和4年11月16日に開かれた「慰安婦問題を巡る日韓合同シンポジウム」(国際歴史論戦研究所主催)では、韓国側出席者からも韓国の慰安婦に関する主張を批判する声が相次いだ。
講演の内容を詳報する。
韓国国史教科書研究所所長・金哂憲、ジャーナリスト・朴舜鍾、延世大学元教授・柳錫春
柳錫眷
自由民主主義を守る 日本国民へのメッセージ
日本にいらっしゃる自由民主主義、自由市場経済を愛する自由市民の皆様にご挨拶申し上げます。
私は韓国・延世大学で社会学科の教授として教鞭をとり、定年退官した柳錫春と申します。 
皆様はもしかして報道を通してご存知かもしれませんが、私が定年になる1年前の2019年9月17日、「発展社会学」の講義の中で学生たちと討論した内容のゆえに、韓国の検察が私を起訴しました。 
問題となった講義は、私が延世大学で任命されたときから30年間講義した科目なのですが、その科目の該当講義の日に、「日本の植民地時代が韓国に残した遺産は何なのか」という主題で私が一時間講義し、合計2時間のうち残りの1時間は学生たちとの質疑応答の時間をとったのですが、学生たちが私に慰安婦に関する質問をして、それに対し私か知っている慰安婦の歴史を説明しました。
その内容が録音されて外部に流出し、言論(メディア)を通して公開され、我が国の言論が私を激しく非難する状況となり、挙げ句の果てにその講義から約1年後に検察が私を起訴したのです。 
起訴の内容は私が慰安婦の名誉を毀損したということでしたが、まず最初に「慰安婦は強制徴集された」のに私が「そうではなく、お金を稼ぎに行った」という説明をしたので、慰安婦の名誉を毀損したという罪名が1つあります。
2つ目は韓国の「挺対協」という団体が慰安婦たちに教育をして、実際の証言をみると本人たちはお金を稼ぐために慰安婦の仕事をするようになったとの証言がいくつもあるのに、その証言を私が説明しながら「強制徴集されたというより挺対協が間に入ってそのような話をつくったのではないか」と言ったのです。
すると、挺対協の名誉も毀損したとされました。 
3つ目は、その挺対協という団体が北朝鮮と関係が深いのではないかと、そして挺対協を指導している尹美香という女性が今は国会議員をしているが、彼女の行動には怪しい点が多い、そして彼女の家族の中には国家保安法上、多くの疑問がある者もいて、(極左の)統合進歩党の幹部が挺対協の幹部になった時期もあった、そのような話を私はしました。
ところが、それがすべて事実であるにもかかわらず、韓国の検察は私が名誉を毀損したというのです。 
この統合進歩党とは、皆様ご存知かもしれませんが、韓国の憲法裁判所で違法政党だとの審判を受けて解散した政党です。
北朝鮮と関係が深い政党だったということで、その党の幹部が挺対協の幹部になっていたケースが多い。
そのような話を私がしたところ、それが挺対協の名誉を毀損したというのです。
そして私は起訴され、現在までに12回の公判がありました。
そのような状況の中に私はいます。 
慰安婦問題については、韓国では「慰安婦は強制的に連行されて奴隷のような生活を強妛された」という解釈が支配的な見解です。 
しかし私は現代史研究者として慰安婦問題に関するさまざまな資料を調べ、それらを突き合わせて検討してみて、「強制的に連行されたというケースが果たしてあったのか」との疑問を持つようになりました。
また、慰安婦たち本人の証言をみても「お金を稼ぎに行った」といった話がたくさん出てきます。
私が文献を通して研究した結果を整理してみても、強制的に連れて行ったケース、明らかに軍人や警官が慰安婦を動員するために人を捕まえて連れて行ったというケースは発見できませんでした。 大学の講義ではそのような私の見解を話しただけなのですが、それが名誉を毀損したとしていま、検察に起訴され、裁判が進められています。
ちょうどこのような状況の中で、日本にいらっしゃる自由を愛し、自由民主主義、自由市場経済という価値を信奉する日本の市民の方々が、「国際歴史論戦研究所」が主催し、韓国と日本の慰安婦専門家たちが討論するというシンポジウムを開く機会があると聞きました。
私も参加したかったのですが、個人的な事情もいろいろあり、また裁判も一審が進行中ということで今回、訪日しての参加はできませんでした。 
もし今後も日本でこのような機会があれば、私は学術的な行事やメディアのインタビューに積極的に応じますが、今回の機会に参加できなかったことは非常に残念に思います。 
折しもこの時期、北朝鮮による挑発の動きが非常に活発になっています。
韓国はもちろん、日本列島をも越えて太平洋にまでミサイルを発射しています。
北朝鮮は日本や韓国と違い、自由民主主義の価値を信奉していない国です。
人民民主主義、すなわち共産主義国家です。
この共産主義の脅威が、過去にも、現在でも東北アジアにおいては非常に現実的な脅威となっています。
このような状況の中で、日本と韓国の自由を愛する市民たちが共同して、歴史的な問題の真実を求める行事を開くことができたことに、心より感謝しております。
次回には必ず、私も参加することを約束いたします。 
特に韓国、日本、台湾は東北アジアにおける重要な構成員でありアメリカと価値観を共有しています。
この韓米日台の共同の前線ではいま、北朝鮮と中国、ロシアといった共産主義的・社会主義的価値観を持っている人たちとの緊張が非常に高まっています。 
このような状況の中で、意義のあるシンポジウムが開催されたことに心から感謝し、よい結果が得られることを切に願います。 
以上、短いですがシンポジウムにお越しになった先生方にご挨拶申し上げました。
ありがとうございます。
皆様お元気でお過ごしください。

image


 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« The year after Kanemaru's d... | トップ | L'identità dell'"azione ant... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

全般」カテゴリの最新記事