座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

大雪

2021年12月07日 | 

本日は高気圧に覆われて晴れた、北海道や四国、南部を中心に平年を超える最高気温となったそうです。

春夏秋冬一年間を二十四分割したものを二十四節気と言いますが、本日、十二月七日はその中の大雪(たいせつ)に当たります。大雪というのはその名の通り、北風が強まり、山々は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もり、本格的に冬が到来する頃と言われております。

まだ神奈川では雪が降るような寒さにはなっておりませんが、夕方にもなると真っ暗になる程、日も短くなってまいりました。年末に向けて、色々とご苦労の多い季節ではございますが、体調を崩さないようにお身体ご自愛下さい。


己巳の日

2021年11月17日 | 

今日は『己巳(つちのとみ)の日』。全国の弁財天の縁日とされる日です。

縁日とはその神仏にとって特別に縁の深い日の事で、この日に参拝をするとご利益が得られると言われています。とりわけ仏閣に多く、所によっては屋台が並ぶなどして境内の賑わう日です。神社においても稲荷神の「午の日」、天神の「25日」などの縁日が知られています。

『弁天池』と呼ばれている当神社境内の池。中心に厳島神社

弁財天は神仏習合の影響を強く受けた神様として知られています。

元々はインドの川の女神であったものが、やがて仏教の守護神の一柱として取り込まれ、日本に渡ると宇賀神などと習合し、後には「七福神」の一柱とされるなど姿や性格が複雑に変容して行きます。

神道では厳島神社の「市杵嶋姫命」とも習合し、現在では日本全国で祀られる神様のひとつとなりました。

 

この鈴鹿明神社の境内にも厳島神社の小さな祠が一社鎮座しています。ご参拝される方に御恵がありますようお祈り申し上げております。


立冬

2021年11月07日 | 

本日、11月7日は”立冬”で暦の上では冬を迎えました。冬の気が立ち始め、雪の便りも聞かれるという意から立冬と呼ばれております。

この時期になるとよく”木枯らし”という風の名を耳にしますが、西高東低の冬型の気圧配置になってから、風速8メートル以上の北寄りの風が吹くと”木枯らし1号”と発表されるそうです。

境内を清掃していると風が吹く度に葉が落ちてきますが、見上げてみるとまだまだ葉がついている木がたくさんあります。この葉がすべて落ちる頃には本格的に厳しい寒さになり、慌ただしいお正月の時期を迎えていることでしょう。

最近は昼間は暖かくて気持ち良いですが、朝と夜になると急に寒く感じます。体調管理の難しい季節ではございますが、皆様には大神様のご加護を戴いて、これからの季節も健やかにお過ごし頂けますことを心よりご祈念申し上げます。


天赦日

2021年10月13日 | 

秋晴れの続いた先週に比べ、今週は気温も下がり雨の日が多い一週間となりそうです。

さて、先日妻の財布が壊れたという事でショッピングモールに新調しに行くと、POPに10月27日は天赦日!この日に財布を購入する、若しくはこの日から新しい財布を使うと良いとありました。

この天赦日は゛全ての神様が天に昇り、天が万物の罪を赦す(ゆるす)日゛とあり、この日に始めたことは成功すると言われているそうです。

また、この天赦日は一般的に何事にも大吉とされていて、干支の相性がよく災いを除き天の恩恵に浴しなんの障りも起こらない日とされ、結婚、開店、新規事業の開始、発表の最良の日と言われております。

お財布を変えると良い日というのは初めて聞いた事でしたので、気になり調べてみた次第です。

我が家の財布もこの天赦日に合わせて購入若しくは、事前に購入し27日より使い始める事になりそうです。


重陽の節句

2021年09月09日 | 

今日は朝から雨が降り続いています。

もう秋雨であるせいか少し前まで感じられた地面から立ち上るような温い湿気というものはなく、鳥肌の立つような冷気が勝っています。昨日は『二日灸』の話を書きましたが、確かにこのような日が続けば身体をいたわりたくなろうというものです。

御日柄の事もありますが今日は人通りの少ない境内です

今日は暦上では『重陽の節句』。陽数(奇数)で最も大きい9が重なるめでたい日(或いは陽の気が強くなりすぎるため良くない日)で長寿を願い災難を祓う日とされています。

元は中国の行事でしたが日本にも伝わり、平安時代には詩歌を詠んだり菊酒を飲むといった宮中の行事として定着していたようです。

民間でも菊酒を飲んだり栗御飯をたくなどして、江戸時代には七夕など他の節句よりも盛んであったと言われていますが、現在ではご存知の通り五節句の中でも特に行事色の薄いものになってしまっています。

一説には明治時代に旧暦に代わって新暦が採用されたことで9月9日が菊花の時期から外れてしまい、残暑も厳しい頃であるため季節感が失われて廃れてしまったのではないかと言われています。他の節句のように雛人形や七夕の笹飾りなど別のお祝いや行事と結びつくことがなかったせいでもあるかもしれません。

しかし今日は残暑を忘れてしまいそうなほどの冷ややかな一日。古い時代の菊花の宴に思いをはせて、長寿をというのは大げさでも家族の健康を祈るにはちょうど良い日なのではないでしょうか。


二日灸

2021年09月08日 | 

今日は暦の上では二日灸(ふつかきゅう)という日だそうです。

あまり聞かないものでしたので調べてみたところ、旧暦の2月2日と8月2日にお灸をすえる事により普段の倍もの効果が期待できる上、その後も無病息災で過ごせるといった意味があるそうです。

何れの日も、一日を通して寒暖差のある時期ですので普段より、お灸の効果が実感出来るといった事からきているのでしょうか?

また、古くはこの二日灸の日にお灸をすえる習慣があり、その時期の季語として俳句などで詠われていたほどだそうです。

この様な昨今、体調を崩すだけでも大変な時です。今一度ご自身の体の調子を振り返り、体調を整えこれからの季節、このコロナ禍を神様のご加護をいただきながら乗り越えていきましょう。


白露

2021年09月07日 | 

今日から二十四節季でいう、白露(はくろ)に入ります。この白露の期間は9月7日から9月22日をさし、草花に朝露がつき白く輝いて見え始める頃という意味があります。

境内ではトンボが飛び始めたり、どんぐりが落ち始めたり等、秋の知らせが徐々に届くようになってまいりました。

今年も不漁が懸念されておりますが、脂ののった秋刀魚が市場に出始め秋の恵みを感じられる時期です。

季節の変わり目はよく体調の崩し易い時とも言われますが、旬の物を食し神様・自然の恵みに感謝しこれからの季節も健やかにお過ごしいただければと思います。


明日31日は210日

2021年08月30日 | 

今はあまり聞きなれないこの210日(にひゃくとうか)。これは立春から数えて210日目の事を指し、今年の210日は明日31日にあたります。

この210日をはじめ220日・八朔(はっさく・旧暦の8月1日)は農家の三大厄日と言われてきました。

この時期は、台風の被害を受け易い時期と言われ、稲が開花を始める頃でもあり農家の方にとって大切な時でした。

過去の苦い経験から、この日を厄日として設けたのが始まりだと言われております。

風の被害を受け易い時期ですので、各地では農作物を風害から守るために神様に祈りを捧げる風祭が行われております。

当社でも先日、28日に風神祭を斎行致しましたが、それがこの風祭にあたります。

境内でも、バケツ稲を育成しておりそろそろ穂が出始める頃であります。まだかな?まだかな?と気になるところですが、気長に待ちたいと思います。


旧盆

2021年08月22日 | 

本日は午後から日差しが強まり、立っているだけで汗が出てくるような気候となりました。

本日は旧盆の最終日に当たります。こちらの地域ではあまりなじみがありませんが、沖縄のお盆は旧暦の7月15日に沿って、お盆の時期が決まる為、毎年、お盆の時期は異なるそうです。お盆一つをとっても地域によって違いがあるのは面白いですね。

今日も暑かったですが、明日の23日は処暑を迎えるそうです。残暑の厳しさもこの日を境として収まるという意味で処暑と呼ばれています。これを境に暑さも少し和らげばいいですね。

季節の変わり目は体調の崩しやすい時期となりますので、皆様も体調にはお気をつけ下さい。


立秋

2021年08月07日 | 

午前中は、強い雨が降っていましたが今は雨も止み、連日の猛暑に比べると比較的過ごしやすい気候となっております。 本日、8月7日は立秋にあたりまして、暦の上では本日から秋となっております。この日より秋の気が立つという意味から立秋と呼ばれ、これより以降の暑さを残暑といいます。

とはいえ、まだ8月に入ったばかりでこれからも厳しい暑さが続く事になるでしょう。秋を感じる事はまだあまりありませんが、よく見ると青々と茂っていた葉に色がつき始めています。早く過ごしやすい気候になるといいですね。

明日は台風が近づき、早朝から強い雨が予想されています。皆様もどうかお気を付けください。


夏至

2021年06月21日 | 

先週までの予報ですとこの1週間は雨が続く予報ではありましたが、少し変わったみたいで晴れや曇りの日が続いております。

また、今日から暦の上では

『芒種』(ぼうしゅ)・・・芒(穂先の固い毛)のある作物の種を蒔くころ

から

・『夏至』(げし)・・・昼が夜よりも長く夜が最も短かい日、梅雨時期で湿気の多い日が続く

に入りました。

神社では、6月30日の夏越大祓式・8月1日の例大祭と夏のお祭りに向けての準備に日々動いているところでございます。
この時期は、油断をしているとあっという間に時が過ぎてしまうので、準備に漏れの無いよう気を引き締めて日々の奉仕につとめて参りたいと思います。


安産戌の日

2021年06月19日 | 

今日は暦の上での『戌の日』、安産祈願の吉日とされる日です。

暦を見ると一日一日に十二支が割り振られており、犬が安産であることにちなんで十二支の『戌』の日に御祈願をするようになったと言われております。きっかり12日に一度巡ってくるため曜日はその都度ばらばらですが、今日はちょうど週末の土曜日に当たり、平日よりも多くの方が御祈願にお見えになりました。

社務所に用意した御札御守の一部

しかしながら今日は一日雨になってしまいました。

夏日にならずに済んだとも言えますが、皆様のご健康と安産の成就をお祈り申し上げております。


入梅

2021年06月11日 | 

先月、お祓いを受けた方とその後お話をしている中で「私は小さい頃に6月12日から7月12日が梅雨って教わったのにねえ」という言葉がありました。

暦を見ると今日6月11日のところに「入梅」と書かれています。これはあくまで農作業の参考になるように大体の梅雨入りを示すものという事ですが、それにしても今年は5月半ばに長雨が降り、それ以降は日中30度に迫る夏日が続くという予想外の天気になっています。

今日も木陰が色濃く写る晴天です

アジサイのお陰でまだ6月と分かります

調べてみると「入梅イワシ」というものがあり、この時期の脂の乗ったイワシが一年で最も美味しいとこのような呼び方をするそうです。

ただこのように昔と違う気候になってくると“季節の風物詩”というのが変わっていってしまわないかと心配です…


小満

2021年05月21日 | 

今日までの一週間、雨が降ったり止んだりと落ち着かない空模様です。

洗濯物が乾かなくて困りますね。

さて、暦のうえでは『立夏』が過ぎ今日から『小満』に入りました。
この『小満』は万物が成長、実をつけ始め、陽気盛んとなり満つるという意味があるそうです。

小満の季語に『麦秋』があります。

何故この時期に秋?と思う方がほとんどだと思います。私もその一人でした。

調べてみると、、、

麦は冬に種を蒔いて年を越し、この頃から収穫が始まります。

初夏なのに『秋』がつくのは、稲の収穫に秋になぞらえているからだそうです。

日本人にとって麦は生活の重要な役割を担っていたので、麦秋以外にも麦に関する様々な季語があります。

『麦蒔』は麦の種蒔きとして冬の季語、『麦踏』は若葉が麦が強く育つように芽や根を踏む春の季語、、、等麦に関する季語は様々ございます。

まだ、神奈川県は梅雨入りはしておりませんが、梅雨入りするのももう時期かもしれません。


こどもの日

2021年05月05日 | 

今日は国民の祝日の『こどもの日』。

「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」とされており、趣旨によると男女の別はありませんが端午の節句と重なるため男子のお祝いの日、という印象が強くあります。

生憎の強い風と時折降る小雨でお祝いに最上の日とは言い難くなってしまったかもしれません。ニュースの見出しの一つには「鯉のぼりが暴れるような」と書いたものもありました。ベランダなどに鯉のぼりを揚げるようなお宅は気を付けた方がよさそうです。

ご奉納いただいたものを含め最終的に境内3か所に鯉のぼりが揚がっております

5月の男子のお祝いといえば鯉のぼりの他にも凧揚げや子供の名前を書いたのぼり旗などもありますが、面白いのはどれも風が要るもの、風があって恰好がつくものという事です。

単にこの時期はよく風が吹くという事でもありますが、逆に言えばこの時期の風はお祝いに相応しい縁起の良いものとも考えられます。今日の風は少々強すぎる気も致しますが…

 

折角の連休ではありましたがどうやら天気は週末まで不安定のようです。

五月病という言葉もありますが、今はとりわけ自身の身体を大切にすべき時です。体調を崩されぬよう皆様もお気を付け下さい。