座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

鈴鹿明神社の由緒

2018年08月31日 | その他

当社では伊邪那岐命(いざなぎのみこと)素戔鳴尊(すさのをのみこと)の二柱(はしら)の神様をお祀りさせていただいております。

当社は、遠く第二十九代欽明天皇の御代に創祀せられたという。伝説によると、伊勢の鈴鹿郷の神社例祭に神輿が海上を渡御した折、にわかの暴風に襲われ、漂流して相模国入海の東峯に漂着した。里人が社を創立してこれを鎮守とし、鈴鹿大明神と崇め奉ったと伝えられている。また天平年間にこの地は鈴鹿王の所領で土甘(とき)郷と言った(正倉院文書)ところから、時人が王の御名を冠して鈴鹿の字名が発祥したとも推察される。

鈴鹿明神社は、往古、東南西方平坦な水田で、その中央一丈余りの高所に、はるばる大洋を望むかの如く鎮座していた。境内は船の形をし、数十の樫の古木が繁茂し、参道中央に銀杏の大木があって、さながら船の帆の様であった。その遠景を人は「舟形の森」「樫の森」と呼んで親しんだが、今はその銀杏もなく、地形も変動して面影はない。しかし神社の地形が前方後円墳にも似るところから、昭和三十九年に社殿の東側草地を発掘したところ、千五百年以前の地下式住居跡(約七坪)が発見され、また境内の樫の古木は最大のもので樹齢九百年といわれ、座間市原始林の一部であるところから、古代の祭祀遺跡埋蔵されている事も想起され、かすかに昔日をしのばせる。

明治二年十二月、神奈川県下二十大区、二十七ヶ村(座間市入谷村、座間宿村、新田宿村、四ッ谷村、新戸村、磯部村、下溝村、上溝村、当麻村、田名村、大島村、下九沢村、上九沢村、相原村、橋本村、小山村、清兵衛新田、矢部村、同新田村、渕ノ辺村、鵜ノ森村、上鶴間村、下鶴間村、柏ヶ谷村、栗原村、上今泉村、下泉村)の郷社に列せられた。これは現在の座間市、相模原市の全域と大和市と海老名市の一部を占める広域なものであった。さらに昭和四十三年一月、神奈川県神社庁献幣使参向神社となり、現在に至っている。

以上が当社の由緒でございます。

この長く続きずっと守られてきている神社の歴史を神明奉仕を通じ、しっかりつなげていかなければならないと改めて感じました。


芳名板、お名前の片付け

2018年08月30日 | 境内の様子

神社は各季節の祭事を中心に動いていますので、境内の設えや作業自体に季節を感じる、という事がままあります。

この週末に境内の芳名板の撤収があるということで、今日は風神祭の御奉納で上がったお名前を剥させていただきました。これで夏のお祭りも終わったな、という印象です。

ただ今年はすんなりと秋に入る様相ではありませんね。境内でも時折蝉が鳴き止んで蜻蛉が飛ぶ姿も見るのですが…お彼岸頃まで、もう少し辛抱が必要なようです。


百日紅の花

2018年08月29日 | 境内の様子

今日も曇り空で少し涼しく感じます。

境内には2年前に御奉納いただいた百日紅の木があります。

百日紅は大体7月から8月に掛けて咲く赤い花が特徴ですが、御奉納いただいた百日紅は白い花を付ける珍しいもので、樹齢も300年を超す古木です。

その百日紅が今見頃になっています。

境内の緩やかな坂を上がると右側に植えてあり、花は高い所に咲いているのでなかなか分かりづらいですが時折上から小さい花びらが落ちてきます。

陽射しが強いとどうしても上を向いて歩こうとはなかなか思いませんが、今日なら曇り空で気温もそれ程高くないのでゆっくりと鑑賞できそうです。


稲の穂

2018年08月28日 | 境内の様子

今日は曇り空。昨夜は広範囲で雷雨となりそのせいか昨日よりは幾分涼しく感じます。午後になって来ると時折雷鳴が聞こえてきて今日も不安定なお天気となっています。

今年は御田植祭に用いた苗を少しわけていただき境内でバケツにて栽培を始めました。

初めての試みでしたので水の入れ具合など難しく御田植祭で手植えした稲より生長具合が芳しくなく四苦八苦していましたが、ここにきてやっと穂が出てきました。

植える際に苗の本数が多さや苗と苗の間隔の狭さが問題ではと色々考えていましたが、やっと穂が出て花が咲き始めています。

この後実が生るかどうかは分かりませんが、お米が出来たら11月23日の新嘗祭に懸税(かけちから)としてお供えする予定です。

昨日までかなり厳しい日差しがあり気温も高くて大変でしたが、秋雨前線の関係か今週は少し天気が不安定となっています。

関東地方は雨が少なく野菜なども高騰しているので少しは恵みの雨となりそうです。


平成30年『風神祭』斎行

2018年08月26日 | 神社祭事並びに行事予定

昨日の午前中は相模原市南区新戸鎮座 日枝神社の例大祭の御奉仕があり、午後4時からは当社『風神祭』を斎行致しました。

この風神祭は年が明けて220日頃、台風の多い時期となり、風の神様をお慰めする事で、農作物を風害から守る事を祈念するお祭りとなります。昔から8月28日の固定日で執り行われておりましたが、2年前より当社に氏子青年会が発足し、祭典後の余興を担当する事になり、8月の最終土曜日に日程が変更となりました。

また、余興も以前に比べ変更し、地元の皆様に出演してもらうように変化致しました。8月の最終土曜日ともあって、お子様の夏休み最後の思い出にと会議を重ね、プログラムを組んで今回は、『余興プログラム』は下記のように執り行いました。
17時00分~地元囃子保存会はやし奉納
17時30分~DanceTeam SHOWSUNのダンス奉納
18時00分~地元囃子保存会はやし奉納
18時30分~カライ ワイオリ フラ☆ Ka La'i Waioli Hula フラダンス奉納
19時00分~メンタリズムショー
19時30分~地元囃子保存会はやし奉納
19時45分~氏子青年会BINGO大会
20時30分~地元囃子保存会はやし奉納
21時00分 閉会 

多くの皆様に御来社頂きありがとうございます!風神祭の様子をご覧ください。

先ずは、本殿にて祭典を執り行いました。

余興の部では、星の谷、皆原、鈴鹿長宿囃子保存会によるお囃子の奉納

次は昨年に引き続き、地元ダンスチーム『SHOW SUN』の皆様のダンス奉納

次に、今回初出演、地元フラダンスチーム『カライ ワイオリ フラ☆ Ka La'i Waioli Hula』の皆様によるフラダンス奉納

次に、氏子青年会会員の秋元さんによるメンタリズムショー

 

最後に、氏子青年会によるBINGO大会!


平成30年報徳二宮神社例祭斎行

2018年08月26日 | 兼務神社

本日、8月26日朝10時より当社の兼務社である相模原市南区相模大野に鎮座します報徳二宮神社の例祭を斎行致しました。

御祭神は二宮尊徳翁をお祀りしており、小田原市城内の報徳二宮神社より御分霊頂き、この相模大野の地に久しく仮宮に奉祀されていましたが、昭和50年に氏子崇敬者の御厚情により新たな社殿を完成させ、新殿に御遷座され、現在の社殿に至っています。

本殿

拝殿・幣殿

出御祭後の御神輿・山車

多くの御来賓の方々、また氏子の方々の御参列のもと、祭典は恙無く斎行されました。祭典後は子供神輿・山車の出御祭を斎行し、地域を巡幸します。

氏子役員会の皆様本日は早朝より、また大変お暑い中、準備頂きありがとうございました。どうぞ最後まで宜しくお願い致します。


平成30年新戸日枝神社例祭斎行

2018年08月25日 | 兼務神社

本日朝9時より、相模原市南区新戸に鎮座されます兼務神社、日枝神社の例祭をご奉仕いたしました。

新戸はこの座間市入谷から北に進み、相模原市の境界に入ってすぐの地域です。大変良い天気に恵まれましたが、風が強いのはやはり台風の影響があっての事でしょうか。

早朝、幟も上げられお祭りの準備が進められています

定刻、氏子の皆様が揃い例祭祭典が始まりました

参列者のお祓い

日枝神社本殿でのご奉仕後、境内の第六天神社でもお祭りが行われます

最後に御神輿の出御祭

予定通り、子供達と共に御神輿は出発しました

この後は夕方まで御神輿の渡御があり、18時からは奉納演芸が行われるとの事です。

本日は朝早くからのご奉仕、皆様誠にご苦労様でございました!まだお祭りの最中ではありますが、円かに納められます事をお祈り申し上げております。

お近くの方は、ぜひ奉納演芸へも足をお運び下さい


今日の天気

2018年08月24日 | 境内の様子

西日本を抜ける台風の余波という事で、この座間も今日は風雨の一日となりました。

雨は朝の内に上がりましたが風はまだ境内を強く吹いています。もうトンボが飛ぶ姿も見かけますが、風はごく湿っぽい、夏の気を残した風ですね。

落葉だけを見るともう秋のようですが

多少暑さも落ち着いてはきましたが、知らず知らずのうちに体力が落ちているという事もあります。この残暑の季節、皆様も御身体にはお気を付けてお過ごし下さい。


平成30年度神奈川県神社庁相模中央支部総会 開催

2018年08月23日 | その他

本日15時より、当社参集殿を会場として神奈川県神社庁相模中央支部の定例総会が開催されました。神社の氏子総代の方を主体とした昨日の相模中央氏子総代会とは異なり、こちらは神職を主体とした総会です。

このブログにも何度か書かせて頂いていますが、相模中央支部は座間市を始め、海老名市、大和市、綾瀬市、厚木市、愛川町、清川村と、神奈川県の中央部の神社によって構成された組織です。

支部では、研修会や各神社との交流会などの活動を続けています。今回の総会では決算・予算案の承認を始め今後の活動計画などの議題をご審議いただきました。

神社を取り巻く環境は年々厳しいものとなっていますが、これからの一年も神職同士共同して活動に当たりたいと思います。


相模中央氏子総代会役員会

2018年08月22日 | その他

本日15時より、当神社参集殿を会場として相模中央氏子総代会の役員会が開催されました。

神社は神職だけで運営できるものではありません。責任役員、また氏子総代という形で地域の方にお力添えをいただいて成り立っています。この相模中央氏子総代会は、この相模中央地区(座間市・大和市・綾瀬市・海老名市・厚木市・愛甲郡)の氏子総代の皆様を中心とした組織です。本日は秋に控えた総会のための会議との事です。

今日は再びの猛暑を感じる一日でしたが、皆様遠路はるばるのご参集、誠にご苦労様でございました。


今年の蚊

2018年08月21日 | その他

テレビ等でも言われていましたが、今年は度を越した暑さのためか蚊の活動が例年に比べておとなしいようですね。実際に思い返してみても、今年は虫除けも塗り薬もあまり使った記憶がありません。

ただ台風とともに雨や風が増えてきてからは急にまた刺されるようになりました。社務所の前では久しぶりに蚊取り線香が煙を昇らせています。

虫に刺されやすい人・刺されにくい人といますが、刺されやすい人にとっては神主というのはなかなか辛いものです。

境内には木々が多いものですし、場合によっては池や川といった水場もあります。また神主は境内の清掃や、地鎮祭等外で行う神事がありますので、外へ出るのを嫌がる事もできません。

“神主なので無闇な殺生はしない”と我慢される方もいると聞きますが、あまり多くはないのではないでしょうか…?自分自身は刺されやすい性質なので、早く秋になって欲しいものですね。


御幣の奉製

2018年08月20日 | 神社知識・作法・歴史

今月末に当社で兼務している神社の例祭があり、毎年御幣を奉製致します。

 

御幣(ごへい)とは古くは幣帛(みてぐら)の意味で海の物、山の物をお供えするのと同じように布幣として神前にお供えするものだったようです。

布幣がその後紙垂を串に刺したものを御幣と言われるようになったようです。

現在御幣は、御社の奥に置いて神様の御霊を鎮めるための御神体として、あるいは神前に据えて御鏡と同じような意味合いで、又参拝者用の祓いの道具としてと様々な形で用いられています。

当社で奉製された御幣は、社殿の前に据えて御鏡と同じ形で用いる物です。

今回奉製した御幣の紙垂の型は皆同じですが、神様の御神体として用いられる場合には神様によって紙垂の型が異なって奉製する場合もあります。

又、御幣が紙以外のもので奉製された物もあります。

神社へお参りの際にはそういうところにも注意してお参りされるとまた違った楽しみもあるかと思います。


風神祭まであと少し

2018年08月19日 | 神社祭事

以前もお話させて頂きましたが、8月25日(土)の16時より風神祭を斎行します。残り1週間をきった事もあり、今は準備に追われている日々が続いております。風神祭は台風が増えてくるこの季節に、氏子区域に風雨の被害が無いようにとお祈りする神事です。

16時より風神祭祭典が始まり、その後は、御囃子の奉納や、去年に引き続き小学生ダンスチーム『SHOWSUN』によるダンス披露に加えて、今年はフラダンスの披露もあります。また、メンタリズムショーや氏子青年会BINGO大会も行います。大人も子供も自由に参加できるお祭りですので、夏休み最後の思い出にどうでしょうか。皆様の御来社心よりお待ちしております。


鈴鹿長宿自治会納涼盆踊り大会

2018年08月18日 | その他

本日、鈴鹿長宿自治会主催の盆踊りが境内で行われます。早朝より自治会の皆様が準備に追われ、昼前に設営が終わったようです。

以前は別の場所で行われていたようですが、近年は当社の境内をお貸しして毎年盛大に納涼盆踊り大会が行われております。

盆踊りの起源を調べてみると、文献に最初に登場するのは室町時代のようです。平安時代、空也上人によって始められていた踊仏念が、民間習俗と習合して仏念踊りとなり、精霊を迎える、死者を供養する行事として定着したようです。

仏念踊りは、鎌倉時代には一遍上人が全国に広めたようですが、一遍や同行の尼僧らは念仏で救済される喜びに衣服もはだけ激しく踊り狂い、法悦境へと庶民を巻き込んで大ブームを引き起こしました。

それ以降は、宗教性よりも芸能に重点が置かれる念仏踊りが生み出され、人々はさらに華やかな衣装や、振り付け、道具、音楽などを競うようになったようです。

神社が位置するこの鈴鹿長宿地区では8月15日後の土曜日に行われるのが恒例となっております。自治会手作りの納涼盆踊りで毎年アットホームな感じとなっております。

早朝よりテントの組み立て、やぐらの組み立てとお疲れ様でした。一旦解散して18時頃より地域の皆様が集まってくる予定です。


飾り結びのご質問

2018年08月17日 | その他

社頭にいますと神社のお祭りや作法について、また境内の植物や駅までの道など色々なご質問をいただきますが、今日参拝者の方から“飾り結びをしてほしい”というお話しがありました。

聞くと神棚の幕に使われていた飾り結びが解けてしまったとの事。神社にあるものを参考に結んでみたのですが…

御守りに使われているのは「二重叶結び」

こちらは「総角(あげまき)結び」というそうです

お渡ししたものはどうやら元の結び方とは微妙に違ったようで、せっかく来ていただいたのに申し訳ない事をしました。

この飾り結びは種類もどんな場面で使うかも実に様々で、普段御守や本殿の装飾で実物を見てはいますが、あまり注意してこなかったのだなと思い知らされます。

これは今後必要になる事かもしれません。これを機会に自分でも結べるように幾つか調べてみたいと思います。