座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

注連縄について

2011年09月30日 | 神社知識・作法・歴史

本日は、社頭にて交通安全、家内安全、また、外のお祭りでは、地鎮祭、台風15号の影響で倒れた木の伐採前のお祓い等のご奉仕がございました。

本日は、注連縄について記させて頂きます。神社には必ず、注連縄が張られております。この注連縄の語源は「占める」と言われており、日常とは異なる神前、神域、祭場など清浄な場所を示すためと言われております。

この注連縄は、日本の神話「古事記」「日本書紀」にある『しめくり縄』が原型とされています。神話では、須佐之男命の乱暴を恐れて天岩戸にお籠もりになった天照大御神さまが多くの神々の努力によって岩戸から外に出てきたときに、布刀玉命(ふとだまのみこと)が岩戸の入口にしめくり縄を張り、天照大御神さまが二度と岩戸に戻らないようにしたと言われております。

当神社の注連縄は、鈴鹿明神社注連縄同志会の皆様が、御神田で採れた藁を使用し、縄を編み毎年神社へ奉納頂いております。

注連縄には種類がございます、当神社の注連縄は、牛蒡注連で作られております。牛蒡注連とは、注連縄の一端だけが細くなっているものです。

毎年、12月初旬から中旬の吉日に、神社境内にて作られます。また、日程が判りましたらブログにてお知らせ致します。


第3次福島県いわき市久ノ浜復興支援

2011年09月29日 | 社外活動

昨日、40歳以下の神職で構成致します神青協一都七県協議会で、3回目の福島県いわき市久ノ浜諏訪神社氏子地域の民家瓦礫撤去作業のため、当社禰宜が復興支援活動に奉仕して参りました。

前回も参加させて頂き、今回でいわき市久ノ浜では2回目の復興支援となります。前回同様、氏子地域の民家瓦礫撤去の作業を行いました。この作業は、民家の中にある家財道具を全て出せば、行政により家の撤去をしていただけるとのことで、今回63名の参加で、5軒分の家財道具を搬出致しました。

まず、神社前の広場で、結団式を行い、久ノ浜諏訪神社宮司様、禰宜さんの挨拶、一都七県協議会会長挨拶、また、このいわき地区の神職の会美浜会会長挨拶ご作業開始となりました。下の写真は、結団式の様子です。

結団式終了後、3班に別れ、民家の瓦礫撤去作業に従事致しました。我々神奈川県神道青年会は海沿いの民家の担当となりました。下の写真がその様子です。

家の中は、全てが震災直後のままで、その津波の大きさを実感致しました。上の写真中央の山は、津波、地震により山肌が崩れ落ちたとのことでした。

今回、一緒に復興支援活動をさせてい頂きましたいわき市美浜会(神職の会)の会員の中に、福島第一原発から7kmの浪江町に鎮座する神社の神職さんもいらっしゃいました。帰りたいけど帰れない状態が続いており、別の場所に住まわれていらっしゃるとのことでした。この浪江町が復興支援活動が出来るようになったら、是非協力頂きたいとのお言葉を頂きました。

今回ご奉仕させて頂き、地域の皆様から温かいお言葉をかけて頂きました。少しずつではありますが、復興が進んでいるようです。復興後の復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。

このような活動には積極的に参加し、少しでも復興復旧にお役に立てるよう活動して参りたいと考えております。


「のし袋の表には何て書くんですか?」

2011年09月28日 | 神社知識・作法・歴史

これは社頭でたびたび受けるご質問の一つです。のし袋は結婚式等のお祝いの場でお馴染みのものですが、神社など改まった場所でもよく使われます。

ですがいざ神社に持って行こうとして、表書きに迷う方は少なくないはずです。そして実際に神社で使う表書きは他では見かけないものが多いのです。

神社でもっともよく使われるものが『初穂料』です。「初穂」はその年初めての稲穂、つまりお米を表しています。その代わり、という意味で「料」と一字付けたものが初穂料です。

かつては田畑で採れたもの、特に初物は神社や神棚にお供えして神様に収穫の感謝をすることが慣わしでした。今は代わって金銭を包む形になりましたが、お供えする気持ちはその頃と同じだ、ということを表しています。

一般的なのし袋。蝶結びの水引は何度あってもよいお祝いであるしるしです

『玉串料』というのもよく使う言葉です。「玉串」は参拝や祈願をする心を示すためにご神前にお供えする榊の枝のことですが、その代わりとして、という意味です。

比較的まれなものには『幣帛料』というものもあります。「幣帛(へいはく)」は服の材料である布の事で、これも古くからのお供え物の一つです。神様には「衣食住」それぞれをお供えするべき、という考えがありまして、「食」がお米などの作物、「住」が神社の建物それ自体を指すのに対して、「衣」がこの幣帛であるという訳です。

様々にあってどれも間違いではありませんが、お供えをする側のまごころを表す文字です。白紙で使うのはもったいない、と思いますので、のし袋を使われる際は是非気にしてみて下さい。


相模中央氏子総代会発会式・定例総会

2011年09月27日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

本日、ザ・ウイングス海老名に於いて、相模中央氏子総代会発会式並びに定例総会が約300名出席のもと開催されました。

発会式・定例総会

昨年より、旧相模中央支部氏子総代会と厚木愛甲氏子総代会が協議を重ね、厚木市、座間市、海老名市、綾瀬市、大和市、愛甲郡内の神社総代によって組織されました。

発会式並びに定例総会では、神奈川県神社庁長、神奈川県神社総代会連合会会長様よりご祝辞を戴き、議事・審議事項全ての案件が承認され、またこの度就任されました漣会長より年功、功績の方々に表彰が行われました。

閉式後、記念講演が行われ盛大に発会式・定例総会が開催されました。


弁天様の池

2011年09月26日 | 境内の様子

鈴鹿明神社の境内には、『弁天池』と呼ばれる池があります。鯉や亀の泳ぐ小さな池ですが、中央には橋で繋がった島があり、そこに池の名前通り弁天様が祀られています。

弁天様は『弁財天』といい、音楽・弁才・財福の徳を持つ七福神の一人です。日本の神話では『市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)』をはじめ、海を護る三女神が登場しますが、やがてこの二者が同一視され、弁天信仰が広がります。

広島の厳島神社・琵琶湖の都久夫須麻神社・神奈川の江島神社が三弁天として有名ですが、こちらでは厳島神社の御分霊をお祀りしています。

弁天池全景

かつて、この池では『竜神いじめ』という特殊神事が行われていました。地域の田畑に雨を呼ぶために、あえて池の水をすべて掻き出して空にして、池に棲む竜神様に雨を降らせてもらおうというお祭りです。現在は池のすぐ側に道路が通っていますが、元々は今の倍ほどの大きさの池であったといいます。その水を手作業で掻き出す訳ですから、昔の人達の願いの切実さがうかがえます。

残念ながらこの神事は戦後途絶えてしまいましたが、今も池の中には当時の名残である竜神様の石像が残っています。

少し判りにくいですが水中に龍の顔が見えます


大安吉日

2011年09月25日 | 御祈祷・授与品

本日、大安日曜日ということで、多くのご参拝を戴きました。

社頭では、お宮参りをはじめ、七五三、交通安全などのご奉仕を斎行致しました。もう間もなく10月となり、徐々に七五三詣の皆様のご来社が多くなってきております。当社では、記念写真、着付け、美容、お着物のご予約も承っております。詳しくは神社ホームページをご覧下さい。

交通安全車お祓いの様子

本日お宮参りをお迎えになりましたご家族の皆様おめでとうございました!新しいご家族と共に皆様方のご多幸をお祈り致します。

お宮参りおめでとうございます。           七五三詣めでとうございます。

また、地鎮祭並びに入居清祓いをお迎えになりました皆様、誠におめでとうございました!

最近、正月巫女奉仕の問い合わせが多くなっております。来年の巫女奉仕の募集を10月初旬から募集する予定です。詳細が決定次第、神社ホームページにて掲載致しますので、今しばらくお待ち下さい。


岩手県震災復興支援ボランティア活動

2011年09月24日 | 社外活動

神道青年全国協議会の岩手県震災復興支援ボランティア活動が9月21日に行われました。全国各地より青年神職約80名参加し大船渡市、釜石市に別れボランティア活動を行いました。当社からも神職がボランティア活動に参加しました。

台風が接近しており、午前中だけの作業になりましたが、少しでも復興支援が出来ればと活動を行いました。

大船渡市三陸町の様子

側溝清掃

大船渡市港付近

午後からは、大船渡市港周辺を視察しましたが、あまりの津波の被害に強い衝撃を受けました。

神道青年全国協議会の復興支援ボランティア活動は、一日も早く復興するよう被災地に心を寄せて、今後も継続して行っていく予定です。


台風通過後の御神田の様子

2011年09月23日 | 神社祭事

本日は、天候にも恵まれ、地元の座間小学校では運動会が開催されておりました。

社頭では、七五三を始め初宮詣、交通安全等、また、地鎮祭、樹木伐採のお祓いのご奉仕がございました。

樹木伐採は、先日の台風15号の影響で、樹齢100年近い、びわの木が倒れ、やむを得ず木を切ることになったとのことです。お話しをお伺いすると、その木は、親子代々で育まれ、幼少の頃は木に登ったり、そのご家族様と共に成長してきた木と言うことで、様々な思い入れのある木であることをお伺い致しました。

祭典のお祓いの中で、ご家族の皆様が、木に問いかけるように、「ありがとう」と言葉をかけられており、とても印象的でした。

また、祭典奉仕後、御神田の様子を見てきました。台風の影響で、やはり、稲穂が倒れておりました。

すべてが倒れていたわけではありませんが、収穫を前に残念な気持ちと同時に、あの台風に耐えた稲穂の強さを実感致しました。

まもなく収穫です。御神田にこの台風に耐えたお米を奉納できること、また、この強い藁で注連縄ができますこと楽しみにしています。


僅かですが育っています。

2011年09月23日 | 境内の様子

昨年神奈川県では天皇皇后両陛下にご臨席を賜って第61回全国植樹祭が斎行されました

神奈川県下全ての神社に神奈川県神社庁から、当日陛下がお手植えされた『スダジイ』という樹木の苗が配布され、植樹祭記念樹として境内に植樹致しました。

昨年の夏は酷暑のために枯れないかと心配しましたが何とか持ちこたえてくれました。

成長は僅かですが、先日の台風にも負けず育っています。

『スダジイ』という樹木は、ブナ科の植物で本州の福島県・新潟県以西に広く分布する常緑高木だそうで、堅果はタンニンが少ないので生や炒って食べることができるそうです。

5月下旬から6月頃開花する花は強い香りがするそうです。

大きくなるにはまだまだ先の事ですが、今後も成長の過程を報告させていただきます。

        

 


台風通過後の境内

2011年09月22日 | 境内の様子

昨夜、台風通過致しましたが、台風後の爪痕が残りました。皆様は大丈夫でしたでしょうか?

昨夜は、神社で台風待機、また、地元消防団でも地域の倒木の処理に招集がかかり、神社、地元と走り回っておりました。神社では、大きな被害はございませんでしたが、木が2本程倒れてしまいました。

参集殿駐車場の梅の木が、風にあおられ根っこが持ち上げられ倒れてしまいました。現在は、植木屋さんに処理して頂き、元の状態に戻りました。

参集殿駐車場の梅の木

また、当神社内にございます忠魂碑内のいちょうの約8m程の枝が折れました。

忠魂碑前

本日の朝の境内の様子です。境内が緑一色になりました。イチョウの木の約1/3の葉っぱが、落ちたみたいです。。。

早朝より、職員総出で、掃除なんとか午後4時前に終了いたしました。

 


台風15号接近

2011年09月21日 | 境内の様子

本日は、関東地方台風直撃のニュースが報道されております。まもなく関東上陸とのことです。

境内の木々も風に吹かれ、横に縦にとあおられております。

また、手水舎付近にのいちょうの木に稔った銀杏もこの風によって、落ちてしまいました。

本日は、夕方から夜にかけて、雨風共に強くなりそうです。ご帰宅の際はお気をつけてお帰り下さい。


当神社敬神婦人会『鈴華の会』総会

2011年09月20日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

本日午前11時より第18回鈴鹿明神社敬神婦人会「鈴華の会」総会が開催されました。

先ずは御社殿にて正式参拝を行い、小松和子会長の玉串奉奠と共に会員50名が同拝し、気持ちも新に総会を迎えました。

総会においては、当社の禰宜が、総会を迎えた事に対するお祝いと例大祭前と正月前にご奉仕いただいている清掃奉仕、節分祭においての協賛やお手伝い、祭典への参列などへのご理解に心よりの御礼を申し上げた。

総会での小松会長挨拶

議事などは、約1時間程で終了し、その後懇親会へと進み午後2時半頃お開きとなった。

総会後の懇親会


敬老の日

2011年09月19日 | 

本日は、大安祝日で、初宮詣をはじめ交通安全、諸祈願と多くの参拝者ご訪れ社頭が賑わいました。

本日は、敬老の日です。敬老の日とは、長きに渡って社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うとともに、若年者が高齢者の福祉に関心を深める機会になるようにとの願いが込められております。

本日は、年祝いについてお話しいたします。まず、還暦については、数え年61歳のお祝いです。61歳になると生まれた年と同じ干支に巡り会うので、「本卦(ほんけ)がえり」などと言われ、老年の関門とみなすことができます。人生50歳と言われた時代には、よくここまで元気に生きることができたと感懐ひとしおのものがあったと思われます。

古希は70歳を祝うのもで、この名は「人生七十古来稀」という、杜甫の詩にでてくる句にちなんでいると思われます。

喜寿は、77歳を祝うもので、喜の草書体が七十七の字体に似ていることから付けられたとされています。

米寿は、88歳を祝うもので、八十八を一字にまとめると米の字になるので、この年を祝うようになったとされています。

このほか、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、上寿(100歳)、茶寿(108歳)のお祝いがございます。

本日は、敬老の日です。同居しているおじいちゃんおばあちゃんには、感謝の気持ちを、遠くに離れている、おじいちゃんおばあちゃんに電話をかけてみては如何ですか?


湧水と歴史の里 鈴鹿・長宿

2011年09月18日 | その他

午後より、天候も若干穏やかになってきました。

昨日のブログで、ウォーキングイベントの紹介をさせて戴きました。この神社周辺は、湧き水などで知られております。座間市観光協会のパンフレットにも、神社周辺の鈴鹿・長宿地区の紹介がされております。

座間市観光協会パンフレット

今回は、神社外周を紹介致します。まず、神社鳥居東側に、湧水と歴史の里 鈴鹿・長宿散策マップがございます。

神社東側の小道は石畳になっておりまして、鈴鹿の小径のプレートが埋め込まれております。

約50m程進みますと、龍源院ホタル公園がございます。

この小さな公園は、自治会の皆様がお掃除をされておりますので、いつも綺麗な状態で散策の皆様をお迎え致します。ここには、ベンチもあり、湧き水の音を聞きながら、ゆっくりと休憩が出来るようになっております。

ここの湧き水は、龍源院境内から水が湧き出ております。

また、この地区の歴史についての説明書きがあり、分かりやすく説明が為されております。

この周辺には、このような道標が多く見られます。

神社の北側には、鈴鹿の泉があり、ホタルの季節には、天候次第ですが、多くのホタルを見ることが出来ます。

神社の西側に回りますと、この地域の安全を守って頂いております消防団の詰所がございます。

こちらは、神社西側になります。

神社にお参りに来社された際、神社の外周も散策して頂き、別の角度から神社をご覧頂くと、いつもとは違った神社の一面が見られますよ!


叙勲祝賀会

2011年09月18日 | その他

本日は、大変天候に恵まれ朝から清々しい気持ちでご奉仕させて戴いております。九月も下旬になりますが、未だ蝉の鳴き声が境内中に響き渡っております。

当社責任役員、氏子会副会長が春の叙勲「瑞宝双光章」を受けられ、祝賀会が執り行われました。神社より、宮司、禰宜が出席いたしました。

余興では、鈴鹿長宿囃子保存会、神輿保存会「入谷睦」により、お囃子、子供神輿を担いでの甚句が披露されました。

このように地域の活性化、神社の護持運営にご協力を戴いております責任役員がこのような栄誉ある受賞をお受けになり大変嬉しく思います。受賞おめでとうございました。