座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

千歳飴

2016年09月30日 | お正月

ここ数日は秋の空らしい振り回されるような天気が続いていましたが、明日で早くも10月を迎えます。

本格的に七五三の季節に入るという事で、今年も社務所にて千歳飴の取り扱いをはじめました。

『千歳飴(ちとせあめ)』は『千年飴(せんねんあめ)』『寿命飴(じゅめいあめ)』とも呼ばれ、長寿を願って細長く作られているのが特徴です。

袋の意匠は様々ですが「鶴亀」「松竹梅」などおめでたい図柄が使われるのが一般的でしょう。

三歳の子だと地面についてしまう位の縦長の袋ですが、そのアンバランスな姿もこの季節の風物詩といったところでしょうか。

 

今はまだお祝い着だと暑い日もあるかと思いますが、暦上では秋も後半に入ってきています。 ただ台風が近づいているなど、まだ天気には注意が必要な時期です。 お体には十分気を付けてお過ごしください。


敬神婦人会「鈴華の会」総会開催

2016年09月29日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

本日11時より、神社参集殿にて鈴鹿明神社敬神婦人会「鈴華の会」の定例総会が開催されました。

敬神婦人会の皆様には例大祭や節分祭、年二回の御社殿の大掃除を始め一年を通して神社の活動にご尽力いただいております。

また、開会に先立ち本殿では正式参拝が執り行われました。

正式参拝とは、主に団体で本殿内にてお祓いを受け、玉串をお供えして参拝を行う“昇殿参拝”の事です。

何かを祈願して、というよりは純粋に奉告と御挨拶の意味合いが強いものですが、やはり殿内での参拝というのは雰囲気が違って身が引き締まるものです。

閉会までは雨も降らず、無事総会は終了したようです。 またこれからも一年宜しくお願い致します!


神前結婚式斎行

2016年09月27日 | お正月

遅くなりましたが、先週の日曜日斎行されました結婚式の様子をアップさせて頂きます。

先ずは巫女の先導により参集殿前から参進し本殿へ向かいます。

開式し、先ずは修祓(しゅばつ)を行い、御神饌、玉串、斎主、参列者の皆様をお祓い致します。

献饌後、宮司が新郎新婦の門出を祝い、祝詞を奏上致します。

次に、浦安の舞を御神前に奉納致します。“浦安”とは心の平穏、つまり“平和”を意味しており、昭和天皇御製が歌詞として歌われています。『天地(あめつち)の 神にぞ祈る朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を』(昭和天皇御製)

次に誓杯の儀(誓杯の儀とは三三九度のことで新郎新婦が盃を交わすことに契りを結ぶという意味があります。

指輪交換の儀にて新郎より新婦、新婦より新郎へ指輪が交換されます。

次に御神前にて、二人の誓い『誓詞(せいし)奏上』が新郎新婦より述べられます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)新郎新婦ご一緒に玉串を御神前に奉ります。

最後に宮司に合わせ御神前に御一礼し、神前結婚式滞りなくお納め致します。

本殿前で御両家の皆様で記念撮影。本日は誠におめでとうございました!末永くお幸せに。


安産祈願祭、初宮詣成長祈願祭の勧め

2016年09月26日 | 御祈祷・授与品

昨日と今日は久しぶりに陽射しがあってむしむしとする一日となりました。

昨日は戌の日で友引の日曜日と言う事もあって安産祈願やお宮参りなど多数ありました。

このところ少子化と言われて出生する子供が少ない割に小さい子供の虐待などの痛ましい事件を良く耳にします。

母親と父親など家族が子供が生れてくる準備を疎かにすると、あっという間に子供が生まれてきて気持ちや身体が子供との生活についていけなくなってしまい、終にはこのような痛ましい事件となってしまうような気がします。

子供を授かると母親には身体の変化と共に気持ちも不安定になるものです。

家族が助け合って不安定な時期を共有することで母親の気持ちも徐々に落ち着いてくるものです。

そのような中5カ月を過ぎる頃、不安定だったものが安定して新たな気持ちが芽生える頃安産祈願をするのです。

これからは出産に対しての準備と共に母親父親となる準備をする節目が安産祈願なのです。

子供を育てる不安や喜びを又共に分かち合いながら一日一日と過ごしてゆくのです。

神社では御祈願の年齢は数え年で読み上げます。

数え年は、人間がお腹の中で生を受けた時から年齢を数えます。だからお腹の中にいても家族と共に約10カ月間過ごしてゆくのです。

そして出産の時期を迎え、約一カ月位でお宮参りの奉告となるのです。

子供が無事生れてきた事への感謝と氏子崇敬者になるための神様への奉告、又神様の御加護により子供が元気に成長する事へのお願いを初宮詣成長祈願祭を執り行うのです。

子供の成長と共に父親母親も成長するための節目が初宮詣成長祈願なのです。

人生には多くの節目があります。節目では人生の歩みを止めて思考を凝らし行く先を改めて考え直す良い機会です。

ご家族がより福与かな人生を送られる為にも人生儀礼としての安産祈願祭と初宮詣成長祈願祭をお勧めします。


カヤの木の実

2016年09月24日 | 境内の様子

今日も雨が降ったり止んだり。昼過ぎには一時大雨となりました。

午後は断続的に雨。お宮参りや七五三のお参りでは境内で記念写真を撮る事が出来なくて可哀想でした。

木々が雨に打たれると木に実っている物がたくさん落ちてきます。

銀杏にカヤの実。 社殿に近いカヤの木は沢山落ちてきています。

アーモンドみたいに見える実がカヤの種子です。

枝になっている間は緑の部分が剥がれて種子が出てきます。

水溜りに沢山浮いています。

このカヤの実が落ちてくると松脂のような清涼感の匂いが漂います。

秋雨前線が活発になって台風が次々やってくるのでこの9月は陽が差す日が少なくて大変です。

湿気が多く気温が少し高くなってくるとカヤの実の匂いも境内に広がってきます。


雨の神様

2016年09月23日 | 神社知識・作法・歴史

今日も一日雨で、これほどの長雨は随分久しぶりではないかと思います。

私達は雨も晴れも神様がなさる事と考えるようにしていますが、では日本の神話で雨の神様はどのような神様なのでしょうか。

 

境内にも祀られている厳島神社も海上守護の水神様です

“八百万(やおよろず)の神々”と表現されるように神道ではあらゆるものに神様が宿っていると考えられています。

水に関する神様も海の神・井戸の神と細かく分かれているのですが、雨の神様というと『闇淤加美神(くらおかみのかみ)』『闇御津羽神(くらみつはのかみ)』の二神でしょうか。

「古事記」の神話においては、海川山野の数々の神様を生んだ伊邪那美命が最後に火の神様を生んだ時に身体を焼かれて亡くなってしまった、その時怒った夫の伊邪那岐命が火の神様を斬り、剣より滴った血から『闇淤加美神』『闇御津羽神』が生れたとされています。

名前の「クラ」は谷、「オカミ」は水を司る龍、「ミツハ」は出始めの水や水の精を意味しています。 現在では京都貴船神社の御祭神としても知られ、また私達神主が祈雨・止雨の祈願をする時に願を掛ける神様でもあります。

 

雨は降ったものの風はそれほどでもなく、台風も無事やり過ごす事が出来ました。 日曜には天気が回復する由。 また心機一転して励んでまいりたいと思います。


秋分の日

2016年09月22日 | 氏子青年会

今日は秋分の日、国民の祝日でお彼岸の中日に当ります。

“祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ”というのが趣旨で、神道においては『秋季皇霊祭』、仏教においては『秋季彼岸会』とそれぞれ行事が行われる日でもあります。


この時期の風物詩とも言えるのがその名の通りの『彼岸花』ですが、今年は境内には見当たりません。

よく毎年何もない所から咲くものだと感心していたのですが…

写真は神社近くで撮影したものです。 紅葉前でまだ周りが緑一色の時期ですので非常に鮮やかなものですね。

もう暦の上では冬に向かう事になります。 風が冷たくなってきましたので、皆様もお身体充分ご自愛ください。


七五三絵馬

2016年09月21日 | お正月

9月も下旬に入り、七五三の御祈祷をお考えになられている方も多いのではないでしょうか。

当宮では七五三祈祷の授与品として、お子様用の絵馬をお渡ししております。

裏面に、お子様のお願い事をご記入いただけます。

お控室に記入スペースがございますので、御祈祷をお待ちの間にご記入ください。 

ご記入していただいた絵馬は、境内の鐘つき堂の前に設置されている、七五三絵馬専用の絵馬掛け所にお下げください。

これから数日はまた雨の予報が出ております。

雨の日にご記入いただいた絵馬は、神主や巫女にお渡しいただければ、お預かりして後日晴れの日にお下げ致しますので、お気軽にお声掛けください。


三峰神社にて伐木祭斎行

2016年09月20日 | 兼務神社

本日、谷戸山公園内鎮座の三峰神社にて伐木祭が行われました。

こんもりと木々で覆われた大きな公園ですが、一部道路に枝を伸ばしている所があり、安全確保のため木を切るという事です。

三峰神社の御祭神は『伊奘諾尊・伊奘冉尊(いざなぎのみこと・いざなみのみこと)』の二神で、埼玉県秩父郡鎮座の三峯神社が大本に当ります。

火難除・盗難除の神様として信仰され、この三峰神社は元々鈴鹿明神社の境内にあったものが、昭和初めの頃にこの地域で火災があった事を受けて今の場所に遷座されたものです。

例祭は毎年4月3日です。 ですのでこの季節に三峰神社に来るのはなかなか無い事ですが、秋の森も凛とした雰囲気で良いものですね。

どなたでも参拝できますので、谷戸山公園にお立ち寄りの際は是非お参りしてみて下さい。


彼岸入り

2016年09月19日 | 

今日は敬老の日、また“彼岸入り”の日でもあります。

“彼岸”とは年に二回、春分の日と秋分の日を中心とした各七日間の事を指します。 一般には中日である春分・秋分の日を“先祖に感謝する日”、他の日を“六波羅蜜(六つの徳業)を修める日”としているようです。

雨天。もう夏の雨とは違い冷たさを感じます

六つの徳業とは布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧を言います。 仏教以前からあったお盆の行事と違い、お彼岸は仏事の色彩の濃い期間ですね。

雨が降ったせいもありますが、心を落ち着けるには良い日になったのではないかと思います。 連休最後の日でしたが、良い一日をお過ごしになれたでしょうか?


伐木祭の奉仕

2016年09月18日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

昨日、外に出向いての『伐木祭(ばつぼくさい)』のご奉仕がありました。

その名の通りこれから木を切るに当ってのお祓いで、木の神様、土地の神様へ作業の奉告と安全の祈願を行うものです。

これは以前、兼務神社で伐木祭を行った時の様子

樹木の老朽化、または工事にかかるなどの理由で止むを得ず伐採する場合が殆どですが、やはり長い年月を生きた木を前にすると“申し訳ない”と感じるのが人情というものです。

奏上する祝詞は、先ず今まで土地を見守っていただいた事への感謝を述べ、そして伐採に至る経緯をご奉告する内容となります。

木を伐採する他にも、井戸や池を埋める、お屋敷を取り壊すという時などに出向いてのお祓いを行っています。 もしお聞きになりたい事がありましたら、お気軽に神社社務所へお問い合わせ下さい。


お神札(ふだ)のある生活~家庭祭祀のおすすめ~

2016年09月16日 | 神社知識・作法・歴史

大安ともあって、内祭、外祭とご奉仕がございました!本日は、神奈川県神社庁発行のお神札(ふだ)のある生活~家庭祭祀のおすすめ~を紹介させて頂きます。

この冊子は神奈川県神社庁が作成し、神社にてご自由にお取りいただける冊子となっております。家庭でのお札の祀り方が載っており大変分かりやすくなっております。

冊子の文章を掲載させて頂きます。

なぜ、お神札をおまつりするのでしょうか?

わたしども日本人は、昔からあらゆる物事に神さまの存在を信じ、その恵みに感謝の祈りを捧げてきました。日々のくらしの中で神さまに祈ることは、日本人の持つ美しい姿・心の現れであります。皆さまのご家庭にもお神札をおまつりして、事あるごとに手を合わせてみましょう。


月天子

2016年09月15日 | その他

今夜は“中秋の名月”。 生憎座間では夜も曇りだそうですが、朧月を期待して夜空を見上げる方も多いのではないでしょうか?

月を拝む、というと神道では『月読命(つくよみのみこと)』という神様を連想しますが、今日のお月見というのはそうした神事とは離れて純粋に、月そのものを拝む・月の姿を愛でる行事であるそうです。

表題の『月天子』は月の尊称で、「お月さま」の少しかしこまった呼び名とでもいいましょうか。

この時期になると思いだされるものに、宮沢賢治の作品中の同名の詩があります。 一見素朴な詩ですが、特に現代においての私達の信仰心のあり方について教えてくれるものだと思うのです。

少し文面が長くなりますが、紹介させていただきます。

『月天子』  宮沢賢治

私はこどものときから
いろいろな雑誌や新聞で
幾つもの月の写真を見た
その表面はでこぼこの火口で覆はれ
またそこに日が射してゐるのもはっきり見た


後そこがたいへんつめたいこと
空気がないことなども習った
また私は三度かそれの蝕を見た
地球の影がそこに映って
滑り去るのをはっきり見た


次にはそれがたぶんは地球をはなれたもので
最後に稲作の気候のことで知り合ひになった
盛岡測候所の私の友だちは
――ミリ径の小さな望遠鏡で
その天体を見せてくれた
亦その軌道や運動が
簡単な公式に従ふことを教へてくれた


しかもおゝ
わたくしがその天体を月天子と称しうやまふことに
遂に何等の障りもない
もしそれ人とは人のからだのことであると
さういふならば誤りであるやうに
さりとて人は
からだと心であるといふならば
これも誤りであるやうに
さりとて人は心であるといふならば
また誤りであるやうに
しかればわたくしが月を月天子と称するとも
これは単なる擬人でない


月次祭前の紙垂換え

2016年09月14日 | 境内の様子

9月も明日は月次祭が斎行されるので境内の紙垂を行っています。

霧雨が降っているので境内全て換える事は出来ませんが、雨のかからない場所から順に取り替えています。

先ずは授与所の前から

今週はずっと雨マークが付いているので付けた紙垂も濡れてしまいそうです。

明日は十五夜。 このような天気ではお月見は出来ないかもしれませんね。


雨の季節

2016年09月13日 | 境内の様子

今日の午前中も大変強い雨が降っていました。

暑気を洗い流すような…というと聞こえはいいですが、こう降ったり止んだりでは社務がはかどりませんね。

“男心と秋の空”という言い回しもありますから、この天気も秋に入った証拠と言えるのかもしれません。

今朝は夕方の様な暗い空でした

 雨で叩かれて銀杏の実も随分落ちています

まだ数日は雨がちな予報が出ています。 明後日は十五夜ですので、秋晴れを期待したいところです。