座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

朔日を迎える準備

2015年04月30日 | 境内の様子

今日でこの4月も末日となりました。 ゴールデンウィークに入りもう連休の最中、という人も近年は多いようですね。

神社ではいつも通りの事ではありますが、明日迎える朔日・月次祭のため境内の注連縄の更新を行いました。

高所の紙垂も取り替えます

毎月1日と15日には、本殿・境内の末社のお供え物と、各所注連縄の紙垂を新しく替えています。

雨の少ない月など“汚れてから替えればいいのに”とお考えになる方もいるかもしれませんが、それでは逆に“汚れないと替えない”、また“これ位ならまだ大丈夫”といったような自分本位の考え方に陥りがちでもあります。

とはいえ最近は風の強い日も多く、紙垂を綺麗にできてこちらの気持ちも落ち着きました。 新しい月を迎え、また気を引き締めてご奉仕に当たりたいと思います。


当社氏子会総会開催

2015年04月29日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

今日も強い紫外線が降り注いでいます。

風があるせいか木陰は心地良く感じられます。

本日午後3時より当社参集殿に於いて、氏子会総会が開催されました。

 

当社の氏子会は、皆原、星ノ谷、鈴鹿長宿の三地区からなっており、当日は各地区の役員等が集まって総会を開催致します。

午後三時より開会、会長挨拶、宮司挨拶の後、議事進行となりました。

議題は本年度の会計報告と事業報告、承認の後、来年度の予算と事業計画が取り扱われました。

総会には70名ほどの出席をいただき午後四時に総会は終了しました。

その後懇親会となりました。

 


榊にも新芽が出てきました。

2015年04月28日 | その他

今日も朝からかなり強い日差しがあり、気温もどんどん上がっていて昼頃には25度以上の夏日になっています。

日差しが燦々と降り注ぐと、木々は次々新芽を出してきます。

神社の祭典に用いる榊も新芽が出てきました。

大きく枝を伸ばして、次々と新芽を出してきます。

祭典で用いるヒモロギや大麻など枝ぶりがしっかりした物を用いる場合には新芽が出て大きく成長してもらう方がありがたいのですが、玉串など日々用いる物には日持ちしない新芽の出た榊は厄介です。

新芽の玉串は日差しに弱いので直ぐに枯れてしまいます。

この新芽が落ち着くまで今しばらくは祭典毎に用意することになります。

 


大麻の奉製

2015年04月27日 | 神社知識・作法・歴史

“神社でお祓いに使う道具”…イメージは出来ても名前まで知っている、という方は少ないと思います。

私達神主が人や物をお祓いする際には、普段『大麻(おおぬさ)』という道具を使います。 榊の枝に紙垂を下げたもの、或いは木の芯に沢山の紙垂を下げたものです。 普通の方は写真にある後者を思い浮かべるのではないでしょうか。

これは木と紙でできているものですので、定期的に新しい紙で奉製しなければなりません。

新しくした大麻。黄色がかっているのは無漂白の紙を使用したためです

当神社では15枚重ねた紙垂を8房用いておりますので、合わせて120枚の紙を切って垂らして1本の大麻が出来上がります。 先日から綻びが気になっていた大麻を、今日新しくする事ができました。


オガタマノキが咲いています。

2015年04月26日 | 境内の様子

今日は朝から強い陽差しが差し込んで、時より吹く風がないとかなり暑く感じます。

昨日は午後から雷雨に見舞われ不安定なお天気でしたが、今日は一日青空に恵まれそうです。

神社参道入って直ぐ右側に一昨年植えたオガタマノキがあります。

まだそれほど大きくないので見やすいです。

神輿庫脇にあるカラタネオガタマは以前からあり、花が咲くとバナナのようなメロンのような強い薫りがします。

オガタマノキは強い薫りはないのですが、花びらの外側が少し紫色をしていて上品な感じがします。

オガタマノキは、古事記に出てくる天の岩屋のくだりで、岩屋にお籠もりなられた天照皇大神を岩屋から出すために天鈿女命(あめのうずめのみこと)がこのオガタマノキを手に持って踊ったことで有名です。

オガタマノキは招魂木とも書き、榊の自生しないところではオガタマノキを玉串として用いるところもあるそうです。

御参拝の際はぜひご覧下さい。


境内の筍

2015年04月25日 | 境内の様子

今日は風もなく穏やかな一日になりそうでしたが、午後になり急に雷鳴が聞こえ、小雨が降ってきました。

もう初夏に近い頃の雨ですので濡れても暖かいものではあるのですが、季節の変わり目ということでしょうか。

境内の松竹梅を見ると、筍がこの間お伝えした時より大分高く、人の背丈ほどまで伸びていました。

不思議なもので、年によって幾らも筍が出ない時もあるのですが、今回は5本ほど伸び始めているのが見え、豊作と言えるのではないでしょうか。

青葉の時期に伸びる竹は、正に生命力を象徴するような姿です。 今年は間伐せず青竹になるまで成長を見届けたいと思います。


風が強いですね。

2015年04月24日 | 境内の様子

朝から強い風が吹いていて、楠の葉や桜の花のじくなどが次々と木々から落ちてきています。

この頃強い風の日が多いように感じます。

地鎮祭など外のお祭りの時はお供え物や大麻、玉串などが案から落ちないよう気を遣います。

午前中掃いても午後にはこの通り 

落ち葉は春に落ちても紅葉してます。

葉の落ちる時期の強風は、掃いても掃いても元通りになってしまうので掃除をしていても少し寂しい気もします。

掃き掃除のあとの境内がすっきりしていると心も晴れやかになります。 


梅の実 生りはじめ

2015年04月23日 | 境内の様子

境内ではようやく桜の花と“がく”の掃除が終わったところですが、季節というのは止まらないもので、今日梅の木を見て実が膨らみ始めているのに気が付きました。

毎年6月頭頃になると神主総出で梅の実採りがありますが、それを思い出させてくれました。

まだ小さな実ですが、大きくなると梅特有の芳香を境内に漂わせます

今年の春は急に雨や風に見舞われたりと思わぬ天気が続きましたが、こうしてみるときちんと夏に近づいているようで安心しました。

神社でももうすぐ衣更えを行い、夏の行事へと入っていきます。

早いもので、この花が咲いてもう二ヶ月も経ちました


当社の神輿

2015年04月22日 | 神社知識・作法・歴史

現在当社には6基(本神輿、旧本神輿、子供神輿、小田急電鉄相模大野工場から寄贈された欅神輿、万燈神輿、子供用万燈神輿)の神輿があり、それぞれ担ぐには決まりがございます。

旧神輿は、平成八年に大神輿を新調するまで、長年にあたり担がれていた神輿です。当時は神輿の担ぎ手は十八人と決まっており、鈴長、皆原、星の谷の三地区より六名ずつの代表が選ばれて神輿を担ぐ事が許されていた時代もありました。

旧神輿の製造年月日ははっきりしないが、昭和4年には大修理の記録がある。

現在は、神輿保存会入谷睦が結成され、現在会員約100名により御神輿が担がれております。神輿は変わりましたが、今でも変わらず、宮出しの際は神輿の担ぎ手は白丁を身に付けお祓いを受けた後、神輿にお供えした神酒を口に含み、両手両足を清める為、霧状にして吹きかけて始めて神輿に障る事が出来ます。

神輿を担ぐと神社から禊所まで両手で頭上にさして静かに担ぎ、禊場で小石を現在は神社裏の湧水で洗い清めてお供えし、神事が終わるとその小石を神輿へ納め、氏子地域を練り歩きます。

 平成8年に新調した大神輿

この神輿は、いかなる理由があっても、唯一8月1日の例大祭にしか出す事が出来ません。

例外で唯一例大祭日以外に神輿を出したのが、平成21年10月23,24日に伊勢の神宮に座間で収穫したお米を奉納し、その際におかげ横丁にて当社の大神輿を担がせて頂きました。その一度だけです。

その初穂米奉納を記念して、当時の神輿会会長より、子供神輿の奉納がございました。

大神輿を小さくしたもので、横に並べると大きさだけ違ってそっくりです。この子供神輿は7月31日の宵宮祭で入谷睦子供神輿会を中心に地域の子供が神社周辺を担ぎ練り歩きます。

兎にも角にも、当社の由緒を見ても分かりますように神輿は切っても切れない関係です。唯一の日は久しぶりに今年は土曜日にあたります。是非とも勇敢な神輿を見に来て観て下さい。

通常は神輿庫ございますので、9時~16時半まではご覧頂けると思います。

もう一基は、平成19年5月小田急電鉄相模大野工場様奉納戴いた、職場の皆様「車睦」による手作りの襷手造神輿です。通常の地域のお祭りにはこの御神輿を担がせて頂いております。以前は座間市と友好都市を結んでおります福島県須賀川市で担いだ事もございます。

小田急電鉄相模大野工場様より奉納戴いた神輿は参集殿ロビーの展示しております


平成27年 相模中央氏子総代会研修会

2015年04月21日 | 社外活動

“相模中央氏子総代会”とは、この座間市と海老名市・大和市・厚木市・綾瀬市・愛川町・清川村という“相模中央地域”の神社氏子の集まりであります。

毎年題目を変え研修会を企画されているのですが、今年は戦後70年という節目の年という事で、靖国神社・武蔵野御陵の参拝研修会が行われました。

昨日20日の早朝の出発。 雨の降る中ではありましたが、予定通り研修会が開催されました。

午前9時半頃、バスで靖国神社に到着

権宮司様御講話の後、本殿にて正式参拝をさせていただきました

午後は武蔵野御陵へ。木々の青い薫りが厳粛な空気を醸しています

こちらは各々の時間で自由参拝となりました

靖国神社での正式参拝の機会は今まであまり無かったという事で、今回は全員で209名と大変多くの方にご参加いただきました。 この鈴鹿明神社からも氏子総代10名、神職1名が参加しています。

雨とはいえ研修中は風も殆どなく、無事に研修の行程を終えることができました。 この研修が皆様のご奉仕の糧となりますことを願っております。


穀雨

2015年04月20日 | 

午前中は何とか雨も降らずに、掃除などの外の仕事が出来ましたが、お昼を過ぎた頃に雨が降ってまいりました。

降り出しから雨の勢いが凄いです。

今日4月20日は二十四節気の穀雨です。穀雨とは、田畑の準備が整い始めて春の雨が降る頃、また農作物の成長を助ける雨の事を言います。この穀雨は今日から5月5日までです。実はその次の5月6日からは立夏になり、暦の上では夏に入ってしまいます。この様に暦をおって見ていると一年があっという間に過ぎていくように感じます。


鈴鹿明神社 由緒

2015年04月19日 | 神社知識・作法・歴史

お昼頃少し雨がぱらついた程で、暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすい一日であったように思います。本日は神社の由緒について、お話をさせて頂きます。

鈴鹿明神社は、遠く第二十九代欽明天皇の御代に創祀されたという。伝説によると、伊勢の鈴鹿郷の神社例祭に神輿が海上を渡御した折、にわかの暴風に襲われ、漂流して相模国入江の東峯に漂着した。里人が社を創立してこれを鎮守とし、鈴鹿大明神と崇め奉ったと伝えられている。また天平年間にこの地は鈴鹿王の所領で土甘(とき)郷と言った(正倉院文書)ところから、時人が王の御名を冠して鈴鹿の字名が発祥したとも推察される。鈴鹿明神社は、往古、東南西方平坦な水田で、その中央一丈余りの高所に、はるばる太平を望むかの如く鎮座していた。境内は舟の形をし、数十の樫の古木が繁茂し、参道中央に銀杏の大木があって、さながら船の帆の様であった。その遠景を人は「舟形の森」「樫の森」と呼んで親しんだが、今はその銀杏のなく、地形も変動して面影はない。しかし神社の地形が前方後円墳にも似るところから、昭三十七年に社殿の東側草地を発掘したところ、千五百年以前の地下式住居跡(約七坪)が発見され、また境内の樫の古木は最大のもので樹齢九百年といわれ、座間市原始林の一部であるところから、古代の祭祀遺跡が埋蔵されている事も想起され、かすかに昔日をしのばせる。明治6年12月、神奈川県下二十大区、二十七ヶ村(座間市入谷村、座間宿村、新田宿村、四ツ谷村、新戸村、磯部村、下溝村、上溝村、当麻村、田名村、大島村、下九沢村、上九沢村、相原村、橋本村、小山村、清兵衛神田、矢部村、同神田村、渕ノ辺村鵜ノ森村、上鶴間村、下鶴間村、柏ヶ谷村、栗原村、上今泉村、下泉村)の郷社に列せられた。これは現在の座間市、相模原市の全域と大和市と海老名市の一部を占める広域なものであった。さらに昭和四十三年一月、神奈川県神社庁献幣使参向神社となり、現在に至っています。

また当社の御祭神は 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 素戔嗚尊(すさのをのみこと)の二柱の神様をお祀りしております。

 

パンフレットにも由緒が載っております。

本殿前の様子

ゴールデンウイーク頃は新緑の時期でもあり、とても境内は気持ちいいです。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。


地鎮祭の竹採り

2015年04月18日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

今日のような土曜日曜、また大安吉日などの日には家を建てる前の“地鎮祭”の申し込みをお受けする事が多くあります。

実際に家を建てる土地までお伺いしてお祓いをさせていただくのですが、その時に必要になるのがしめ縄を張るための“竹”です。 明日、また週明けの火曜日大安にまた地鎮祭のお約束がありますので、今日時間を見計らい竹採りを行いました。

“以前は何処でも生えていた”と言われるこの竹ですが、近年は開発が進み逆に珍しいものとなってしまいました。 苦心して造花のような竹や木製の柵を使用してしめ縄を張る神社もあると聞きますが、幸いこちらでは竹林の地主の方の許可をいただいて竹を用意する事ができています。

やはり自然の物を使ってお祭りができると、奉仕する神主としても清々しい気持ちになります。 今日は大変風が強い一日でしたが、明日以降も晴はつづくとの事。 良いお祭りがご奉仕できるよう努めて参りたいと思います。


兼務社 諏訪明神例祭斎行

2015年04月17日 | 兼務神社

本日11:00より、兼務社の諏訪明神にて例祭が斎行されました。

住所はこの鈴鹿明神社と同じく座間市入谷で、地図上では当神社と小田急線座間駅のちょうど中間に鎮座しております。

大変強い風が吹く中でしたが晴天に恵まれ、氏子総代の皆様のご参列の元、例年通り盛大にお祭りを執り行うことができました。

昨晩の宵宮。明けた今日が例祭本番です

駅への途中、“梨の木坂”から鳥居を上がった所に御社があります

このお祭りの日には正面の扉も開かれ、宮司による祝詞奏上が行われます

ご参列の皆様による玉串奉奠も終わり、例祭もお納めとなりました

今日は午後から天気の急変があるという予報でしたが、お陰様で良い空のまま例祭を終えることができました。

氏子総代の皆様、本日は誠にご苦労様でございました! 皆様の御多幸と御健勝を心よりお祈り申し上げております。


明日から土用入り

2015年04月16日 | 

昨日までの風や雨も止み、今日は暖かな一日になりました。 奇しくも明日は土用の入りの日になります。

土用とは暦の上で立春・立夏・立秋・立冬の手前18日間の事で、簡単に言えば“季節の変わり目”の期間です。

気が付けば桜の時期も過ぎ、境内は緑一色に染まりつつあります。

山桜もすっかり葉桜になりました

毎年枝垂れ桜は長く咲いていますが、この一本ももうすぐ咲き終わりです

ここ一週間は翻弄されるような天気の移り変わりでしたが、しばらくは暖かい晴が続くとの事。 ようやく落ち着いて掃除ができるようになります。