本日は年末と言うことで、お神札と神棚のまつり方についてお話しいたします。
全国にある神社の大半が神社本庁の包括下の神社でございます。この神社本庁より戴きました暮らしに生きる神道「お神札と神棚のまつり方」のパンフレットに記されております、記事をお伝えいたします。
思いやりの心を育む神棚
日本人は古来、家に神棚をまつり、神さまに感謝と祈りを捧げてきました。神棚の前で、例えば親は毎日の無事を感謝し、子どもの健やかな成長を祈ります。やがて子どもが成人すると、年老いた親の健康を祈るようになります。また、家族に病人がいればまず快復を祈り、治れば感謝を捧げるでしょう。
お神札の納め方
1,神社でお神札を戴いたら、ご自宅や会社などに持ち帰って神棚におまつりしましょう。(神棚がない場合は目線より清潔な位置におまつりしましょう。)
2,自宅でお神札をおまつりする前、水で手と口をすすぎ清めます。
3,お神札が薄紙で包まれている場合は、包装紙ですから、はがして神棚に納めますが、尊いお神札でありますから、はがさず、着けたままでも構いません。
4,お神札の正面が東か南に向くようにおまつりします。
5,神棚が3社造りの場合は、中央に天照大御神(伊勢の神宮の御札)、向かって右側に氏神さまの御札、向かって左側に崇敬神社の御札をまつります。1社造りの神棚の場合は、重ねておまつりします。先頭に天照大御神(伊勢の神宮の御札)、次に氏神さまの御札、次にに崇敬神社の御札をまつりします。
お参りの仕方
神社でのお参りと同様に、二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)の作法にてお参りいたします。
神棚・お神札についてよくある質問
Q なぜ毎年お神札を新しくするのですか?
A 毎年、家の大掃除をして新たな気持ちで正月を迎えるように、より生き生きとしたお力をいただき、新たな気持ちで一年を迎えられるように新しく受け直します。古いお神札は一難の感謝の気持ちを込めて氏神さまに納めましょう。
Q 神棚にいろいろな神社のお神札をおまつりすると、神さまがケンカしませんか?
A 日本では昔から八百万(やおよろず)の神と言うように、たくさんの神さまが協力して私たちを守ってくださっているので、ケンカすることはありません。
Q 神棚と仏壇は同じ部屋でもよいのですか?
A 同じ部屋でもよいでしょう。一般的には、神棚と仏壇は横並びか上下に少し間隔を開けて設けます。上下の場合は神棚を上にまつります。また、お供えは別にしましょう。
Q 神棚にお寺のお札をまつってもよいのですか?
A 一般的には、お寺のお札は仏壇がある場合には仏壇に、ない場合には神棚の隣におまつりします。
Q 家に不幸があった場合はどうすればよいのですか?
A 地方によっては差がありますが、今日では一般的に五十日祭(仏式では四十九日)が終わるまで神棚のおまつりを遠慮します。
その他、疑問質問がある場合は、お答えできるものに関しましては、答えますので、ブログのコメントより投稿下さい。