昨日、大寒を迎え春も近づいてくる時期と言われております。
この二十四節季とは、一年の季節の細かな節目のために設けられたもので、立春から大寒までを暦の上で二十四に分けたものです。節季から次の節季まで十五日で、もともと中国の暦法で用いられたものであり、紀元前から続くものであります。これが日本の暦法にも取り入れられ持統天皇の時代の元嘉暦(692年)から用いられております。
季節の変わり目を知る目安ともあって様々な民俗行事が行われる日となっております。特に立春の前の節分、春分、秋分、冬至などには古来、宮中や民間で季節に応じた各種の宗教行事が行われてきました。
当社も恒例祭典として、立春の前に節分祭を行っております。この二十四節季を知ることによって季節の移り変わりを感じてみては如何でしょうか?
二十四節季(平成26年)
春
立春 『りっしゅん』 (2月4日)春の気が立つという意で冬と春の分かれ目の日。
雨水 『うすい』 (2月19日)冷たい氷も解けて水となり、雪も雨に変わるという意。
啓蟄 『けいちつ』 (3月6日)冬眠していた虫も目を覚まして地上に這い出してくるという意。
春分 『しゅんぶん』 (3月21日)昼と夜の長さが同じで、この日から昼の時間が長くなる。彼岸の中日でもある。
清明 『せいめい』 (4月5日)草花も咲き始め、万物清新の気に満ちあふれるという意。
穀雨 『こくう』 (4月20日)この頃の雨は農作物を盛んに成長させるという意。
夏
立夏 『りっか』 (5月5日)この日から夏の気が立ち始めるという意で立夏と呼ばれ、夏の訪れを感じる。
小満 『しょうまん』 (5月21日)万物成長し、実を付け始め、陽気盛んとなり満という意。
亡種 『ぼうしゅ』 (6月6日)亡(のぎ=穂先の固い毛)のある作物の種を蒔くころという意。
夏至 『げし』 (6月21日)昼が長く夜が最も短い日で梅雨期でうっとうしい日が続く。
小暑 『しょうしょ』 (7月7日)梅雨も明けて本格的に暑くなるという意。
大暑 『たいしょ』 (7月23日)暑気盛んとなり酷暑の季節という意。
秋
立秋 『りっしゅう』 (8月7日)この日より秋の気が立つという意。
処暑 『しょしょ』 (8月23日)残暑の厳しさもこの日を境にして暑さも収まるという意。
白露 『はくろ』 (9月8日)秋の陰の気が積もって露を結ぶという意。
秋分 『しゅうぶん』 (9月23日)秋気充分の時で、昼と夜の長さが同じで秋の彼岸の中日。昼時間が短くなる。
寒露 『かんろ』 (10月8日)冷気次第に深まり、草の葉に宿る露も霜となる意。
霜降 『そうこう』 (10月23日)秋も末となり霜が降りるという意。
冬
立冬 『りっとう』 (11月7日)冬の気が立ち始め、雪の便りも聞かれるという意。
小雪 『しょうせつ』 (11月22日)冬といっても寒さも雪もそれほどないという意。
大雪 『たいせつ』 (12月7日)北風も次第に強く雪も多く降るという意。
冬至 『とうじ』 (12月22日)一年の中で夜が一番長く、昼の最も短い日で、日脚は日毎に延びていく。
小寒 『しょうかん』 (1月5日)寒気が最高とまではいかないが降雪がしきりになり寒気がいよいよ厳しくなる。
大寒 『だいかん』 (1月20日)北風も吹き雪もひどくなることから大寒と呼ばれ、冬も本格的となる。