後期初等社会科教育法 全体振り返り(3)
令和5年度後期に初等社会科教育法を受けた学生の振り返りを7回にわたって紹介します。それぞれ、一人当たり平均2,400文字を超える内容を書いてくれました。ぜひ共有してください。課題は次の3点です。(個人が識別できる内容は省いてあります)
1 これまでの15回の授業であなたが学んだことを、大きく3つ以上の項目でまとめなさい。
2 あなたが考えるよい社会科の授業とはどのような授業でしょうか?あなたの経験と、今回の授業の内容を加味して答えてください。(10行程度以内で)
3 「初等社会科教育法」を受けた感想を書いてください。
※ 1限・2限混合で、順番はシャッフルしてあります。
1(1) 全員参加型の授業づくり
私は、いままで全員が参加できる授業というものについて詳しく考えたことがありませんでした。この授業を受けて、全員が参加することができる授業には多くの工夫が見られることを知りました。
まず、手を挙げて参加させるだけでなく、指で手を当てて番号を出すことで自分を意思を伝えたり、カフートなどのゲーム機能を使って楽しく授業に参加させる工夫が多く見られました。また、ペアやグループを決め会話をするなかで授業で生じた疑問や解決策、どうしてこうなったのか?この課題はなんで生まれたのか?などを自分だけにしない、児童を一人にしないという教師の強い思いを感じました。児童の性格や特性を理解しそれに寄り添う支援もされていると感じました。授業を受ける中で、児童同士の交流があるので今まで話したことのない児童とも会話をし、そこから授業づくりを広げていく流れを考えながら、授業を作って行くことが大切であると学びました。
次に、話すことが苦手で自分から発言することができない児童への支援として、隣同士で出た意見を紹介しよう、グループの意見を書き込もう、と必ずしも言葉で伝えることをさせないという工夫も感じました。また、匿名でのアンケート実施など、意見を言いやすい環境づくりも支援のひとつであると学びました。児童に無理をさせてしまうと社会の授業に苦手意識を持ち、全員が楽しく授業に参加できるという目標の達成が難しくなってしまうことを考えたことなのではないかと考えました。
私は、実際に授業を行い、「全員参加型の授業づくり」はとても難しいと思いました。しかし、教師が「誰もひとりにしない」という強い信念を持ち続けることが、全員が参加することのできる、楽しい授業を創り上げていく根底にあることが分かりました。教師と児童が、お互いに影響し合って良い授業を創り上げていく工夫について、これからも考え続けたいです。
(2) 児童の興味をひく
この授業を受けて、「児童の興味をひく」ことの重要さを学びました。その中で見られた工夫として3つあります。
一つ目に、授業の導入でクイズを行うことです。Kahootを使い、楽しい雰囲気で進め、そのクイズの内容から授業へとつなげていくという流れがあるからこそ、「その後の授業でどんなことを学ぶのだろう?」「さっきのクイズとつながっているのかな」と児童に予想させることができると学びました。その際に、児童がより興味を持てるような工夫や支援を行うことも大切であると分かりました。突然授業に入るのではなく、クイズで児童の興味をひいてから、展開へとつなげていくことの大切さを知ることができました。
二つ目に、導入で今回の授業に関連する話や質問をすることです。「最近何があった?」「昔はこんなことが起こっていてけれど、今はこうだよ」と授業に関係していることを話すことで、児童との交流を図り、興味を持って授業に参加できるように視線を集める工夫をする必要があると学びました。
三つ目に、ICTの活用です。ICTを活用した授業を行い、授業の中で動画を見せたり、新しい機能を児童に伝えて共に活動していくことで授業の興味をひくことができると感じました。じっと座って話を聞いているだけでは、だんだん飽きてきたり、集中が切れてしまうので、気分転換に動画をみせたり、タブレットを使用して意見交換を行う活動を取り入れるなど、 ICTの活用がされてきている現代の教育ならではの取り組みを行うことも児童の興味をひき、良い授業へとしていくための工夫であると学びました。
このことから、児童が興味を持ち、学びのある授業にするためには導入での工夫が特に大切であるということが分かりました。児童がわくわくするような、多くの学びを持つことができるような導入を考えていきたいです。
(3) 引き出しを沢山もつこと
今回の授業を受けて、教師は様々な引き出しをもっている方が面白いということを感じました。
授業の中での内容に関連する豆知識や、そこから派生した話、教師の体験談、ニュースなど、児童が「すごい」「面白い」と感じることができるような、知識や話題を沢山もつことが大切であると学びました。
スライドの量や実際に行っている授業の様子を見て、教師の知識の量を実感しました。教育実習でも感じましたが、やはり、「いろんなことを知っている先生」は人気であり、そんな先生の授業を受けたいと思う児童は多いと実感しました。授業への熱意や、自分が授業を行うことへの気合いをしっかりと持ち続けたいと思いました。
引き出しを沢山もつことで、授業で児童に伝えることができる内容であったり、そこから広げることができる内容も広がると、今回の授業を受けて学びました。私も、引き出しを沢山持つために、日ごろからアンテナを張り、ニュースを見たり考えたりと自分からどんどん行動して、多くの知識や新たな知見を深めたいです。
2 私は、いままでの学校で受けてきた授業は、話し合いはあったものの、まとめの時間にペアやグループでお互いに内容について説明し合ったり、授業内で自分の考えを話し合う、共有するという授業は少なかったです。ひとりで考える時間が多かった記憶があります。なので、今回の授業を受けて「全員参加の授業」を目標としているということに驚きました。
社会の問題やその解決策、どのように取り組んでいくか等、ひとりでは考えることが難しい内容でも、クイズやICTの活用、ペア・グループワークなどの活動を沢山取り入れることで、正解に近づいていくことに面白さを感じました。ひとりで黙々と参加する授業と、全員が参加できるような工夫が沢山されている授業では、児童のやる気が変わってくると実感しました。社会の内容について、お互いが意見を出し合い、違う価値観の中で学び合うということに素晴らしさを見出しました。
このことから、私が思う良い授業とは、多くの工夫がされ児童が社会の内容や問題について興味を持ち、積極的に考えることができることであると考えました。
3 今回の授業を受けて、「皆で考える」ことの楽しさを知りました。自分だけでは思いつかなかったことや、考えられなかったことなどを周りの仲間と共に考えることで新しい考えが生まれると実感することができました。考えを深めるために、様々な支援の方法が考えられていて、土井先生の、社会科への熱意も体感することができ、しっかり熱意を持って授業づくりをすると、児童はついてきてくれるということも分かりました。
土井先生の授業では、「全員が参加できる工夫」が沢山されていて、話しやすい雰囲気もあったので、緊張することなく、楽しく授業を受けることができました。昔は話すことに抵抗がありましたが、大学で様々な授業を受けるなかで考え方が変わり、自分から積極的に発言したり、授業を楽しくすることができるような、皆を理解して関わることができるような先生になりたいと強く思いました。土井先生の授業を受けて、全員が楽しく参加できるような、誰でも参加できるような授業を自分もつくりたいと思いました。ありがとうございました。
1(1) 社会科の授業で使えるツール
本講義では、社会の授業で活用できるツール(アプリ)の紹介が数多くあった。それらのツールの内容、使い方をいくつか以下に示す。
「カフート」…クイズゲームを楽しむことができる。指定されたページのU R Lをクリックした後、自身の名前を入力し、その名前を使用してクイズに参加することができる。政党数と回答にかかった時間に基づき、複数のプレイヤーの中から上位3位は名前が公開されるというシステムである。
「Google form」…主にアンケートに使われるツールである。社会の授業では、授業前に児童に理解度を確認するための調査として回答させたり、授業中にクイズとして使用したりするなどの使い道がある。また、見やすい回答結果も表示することができるので、みんなの意見を子どもが確認することにつながったり、教師の負担軽減の効果にも期待できる。
「ジャムボード」…主に複数人の意見を一目で確認できるようにしたいときに使用する。
また、背景として地図などを設定すれば、書き込んで「〇〇に△△がある」などの情報もまとめることができる。少人数のグループワークの際に便利。
他にも様々なツールの紹介があったが、特に印象的だった3点を紹介した。
(2) ツールを活用するメリットとデメリット
メリット
ツール使用の効果が最も強く現れる場は、授業の導入の部分である。自身が行った自動車産業の授業においても、最初にカフートを使って車に関するクイズを行った。その複数ある問題の中でも序盤の方に「最も高級な車は?」のように授業内容との直接的な関係が薄い問題から出題することで、児童にとって身近な部分から授業内容に徐々にアプローチすることができた。また、特にこのカフートでは最終的に順位が表示されるため、意欲的な学習に期待ができる。
そして、模擬授業では使用しなかったが、Google formには教師の負担軽減の効果がある。本来児童のプリント等を一つ一つチェックし、集計しなければいけなかったところを、本ツールを使用することで、問題さえ作成してしまえば採点、集計、表示の段階を全てワンクリックで終えることができる。
デメリット
ツールを使うことは楽しい授業を作ることにつながっている。しかしその反面、ツールのゲーム性に夢中になり、授業本来の目的から逸れて、ただのクイズ大会のようになってしまう可能性がある。中には使用に少し高度な技術を要するものもあり、授業内容は理解しているのにも関わらず授業についていけなくなる児童が出てくることも想定される。
また、教師削減の観点においても、何も考えずにI C Tばかりを使用すれば、学ばせたいことを十分に授業に取り組めなくなってしまうだろう。社会科で言えば地球儀や昔の道具など、アナログで実際に触って体感してみて理解できるものもあるので、「楽になるから全てI C Tで」という授業は避けるべきである。
(3) 楽しい授業づくり
(1)(2)を踏まえ、楽しい授業を作るには、ツールを適切に使用した上で、(2)のデメリットへの対処を行なっていく必要がある。
ツールのゲーム性に夢中にならないようにするためには、授業の「めあて」と「まとめ」をはっきり示すことが重要である。黒板やワークシートも最低限使いつつ、それらを見たときに、子どもがこの授業で何を学んだかということが明確にわかるようにしておく必要がある。
また、ツール使用の困難については、授業で使い方をしっかり説明、必要であれば実践することに加え、何よりも普段からそれらを使い慣れておくことが重要である。社会科の授業外でも積極的に使用をし、教室の誰もがいつでも簡単に使えるようにしておくべきである。
2 よい授業とは、子どもたち自身が主体的に考え、学び続けることのできる授業のことである。
よい社会科の授業を作るためには、まずテーマの選定の部分で工夫をしなければならない。児童が関心を持ち、日常生活や社会問題などの身近なテーマを選ぶとよいだろう。めあても堅苦しいものではなく、例をあげれば「自動車産業について知ろう」ではなく「車が1分で作られる理由」のように、子どもが興味関心を持ちやすいように工夫することができる。
そして、常に動きがあるように工夫することも社会科の授業では求められてくる。社会科はテストのみを考えれば暗記の要素が大きく、授業では教師が工夫しない限り子どもたちが思考を働かせるようにすることがなかなかできない。単に知識を詰め込むような授業になってしまうと、集中力が途切れたり、眠くなったりして、よい授業とは呼べない状態になってしまう。
ここでいう「動き」とは、子どもを発言させるときに挙手ではなくくじ引きのような指名にすることや、教室全体の意見を聞くときには言葉だけでなく身体を使って表現させるなどのような、今まで行なっていたことに加えるわずかな一工夫のことである。
3 自分にとっての今までの社会科の常識が覆されるような授業であった。自分は今まで社会科がとても苦手であまり好きではなかった。どうしても暗記が楽しめず、つまらないというイメージが強かったからである。しかしこの授業ではとにかく社会科を楽しいものにするための工夫が多く紹介され、ほとんどのものが自分にとって新しい情報だった。
自分が教師になったときにはこれらを用いて教室の児童全員が社会科を楽しめるような授業を作りたいと思った。
1 (1) 子どもの学びを深める工夫
実習で授業を行った際にも、子どもたちからの意見に「なぜそう思うの?」や「どこからそう考えたの?」と声をかけると、「だって○○だから」という根拠になった部分が引き出せて、子どもたちの考えが深まっていることを感じた。また、その意見に対し「でも○○じゃない?」という批判的な見方をする児童もいて、議論がすごく深まっている姿が見られた。今日の授業でも、質問に答えるだけではただのクイズになってしまうところを、根拠を問うことで「本当ににそうだろうか」と批判的に考えることで自分の考えを深めることができると学んだ。
(2) わからないという選択肢
子どもたちに「分からない」という選択肢を与えることで、手を上げやすくなる環境を作ることができるとわかった。分からないことが悪いことじゃないということが分かれば、素直に分からないと言えるし、周りも教えてあげたり、なぜわからないのか聞いたりすることができるので、「見える化」させることで、子どもたち自身も教師も良い思いをすることができるのではないかと考えた。
実際にどのような授業展開をすることで、子どもたちの深い学びに繋がるのかをシナリオを通して学ぶことができたので、自分が実際に授業を計画する際はあまり自分がしゃべりすぎず、子どもたちの意見から授業を作り上げていくイメージで行うことが大切だと学んだ。
(3) ICT活用方法
アプリやツールは便利だけれど、使う場面を間違えてしまうとただの遊びになってしまうと思うので、本当にICT機器を使うべき場面なのか、そのアプリやツールを使ってどんな力を身に付けさせたいのか、そのためにはどんな手段を使うのが最適か考えることが大切だと思った。
実習に行った際も、話を聞かせるために一度パソコンを閉じさせてから話す、いらない時は元の場所にしまうよう指示するなどの工夫をしていた。便利であると同時に、子どもたちの興味を引きやすい道具だからこそ、初めにルールやマナーをしっかりと教える必要があると感じた。
また、ICT機器を取り入れることが目的ではなく、教員の業務負担の軽減や、より分かりやすい授業にするため、子どもたち全員が参加する授業にするための工夫が目的だと思うので、本当にICT機器を使う必要があるのか考えてから授業に取り入れるようにしたいと思った。
2 良い社会科の授業とは、子どもたちが社会についてもっと知りたいと思える授業だと考える。どの科目にも共通して言えることではあるが、授業を通して「じゃあこれはどうなんだろう?」 、「これはどうしてだろう?」といった新たな疑問を持ち、さらに知ろうとさせることができれば授業として成功ではないかと考える。実際に模擬授業を受けてみて、面白そうだなと思うことに関してはなぜそうなるのか考えたり、さらに先の疑問が生まれたりした。逆に興味がないことであったり、教師が喋り過ぎてしまっている授業であったりは、聞いているだけで学んだ気になってしまっていると考えられる。そのため、継続して授業に集中して取り組めるような、もっと知りたいと思えるような授業が社会科の良い授業だと考える。
3 今回この講義を受けて、知らないICT活用方法やツールなど、たくさん学ぶことがありました。模擬授業を受けていても、同じ単元でいろんなICT活用方法があり、面白いなと感じました。他の授業でも用いることができるツールばかりだったので、活用していきたいと思います。また、授業に集中させるための工夫も大切だと学んだので、授業作りの際には意識していきたいと思いました。半期の間でしたが、ありがとうございました。
1(1)タブレットの活用について
この授業を通して、様々なタブレットの活用方法を学んだ。今までタブレットを用いた授業と言われると、ロイロノートで意見交流したり、カメラや動画を撮って見返したりなど、単一な使い方しか知らなかった。しかし今は、パワーポイントでのスライド作成、カフートでのクイズ大会、グーグルフォームを用いた小テスト、吹き出し君、マイニングツールなど、本当にたくさんの引き出しが作ることができた。その中でも特に印象深いのが、パワーポイントでのスライド作成である。導入などで子どもたちの興味を引くことができるよう、一部分を隠したり、動かしたりすることができる。授業冒頭で関心を高められることによって、子どもたちの学びを深めやすいと考える。また、カフートを使ったクイズでも、子どもたちを受け身から能動的な姿勢へ導き、盛り上がることで楽しく学習することができる。子どもたちが「つまらない」と感じるような一方向の授業とならないよう、そして全員が参加できる楽しいものとなるような工夫が、タブレットの活用にたくさん詰まっていることを学ぶことができた。
(2)ホルモンコントロールについて
今まで「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「セロトニン」など、ホルモンを意識して授業をしたことがなかったが、これらを意識して授業を組み立てることによって、子どもたちの学びの質が高まる環境を、整えることができると学んだ。ルーレットで誰が当たるか分からな状況を作ることによって、少しドキドキして、ノルアドレナリンが分泌し、「当たるかもしれないから、しっかり考えよう」と意識づけることができる。活動を多く取り入れることで、ドーパミンが分泌して、眠気覚ましにもなる。プリントを渡すときに、笑顔で「どうぞ」「ありがとう」と伝え合うことで、セロトニンが分泌され、安心感を生むことができる。このように、授業の中で様々なホルモンの分泌場面を意識的に設定することによって、子どもたちにとって、“なぜか眠くならない授業”、“なぜか楽しい授業”を作ることができると感じた。
(3)些細で不可欠な配慮について
この授業で何よりも学んだことは、子どもたちの心を大切にした、教師の何気ない、些細な配慮である。これは教師の話し方や表現が関係している。例えばめあてを立てる際に、「考えよう」ではなく、「説明しよう」とすること。これは、子どもたちがゴールをより明確なものにし、見通しをもって学習を進めすことができる。また、クイズなどで早く答えが分かった子どもに対して、分からない子へのヒントを考えさせること。そうすることで、一斉授業で課題とされる、「待ち時間」を作らない。ヒントを考えさせるのも意外と難しく、しっかりとした学習となってくる。また、分かる子に手を挙げさせるという習慣は、時に自己肯定感が低い子供を育ててしまう可能性があり、「見つけたら手を挙げて」という指示もまた、子どもたちにうそをつかせる可能性がある。そんなことばっかりではキリがないかもしれないが、教師の些細な配慮によって、子どもたちが分からないこと、できないことを悲観的に捉えずに済むことは多いと思う。子どもたちが自信をもてるように、学習にマイナスな感情を抱かないようにするためには、不可欠な配慮であると考える。これらのことを、土井先生から学ぶことができ、これから大切にしていきたいと考える。
2 私が考える「よい社会科の授業」とは、子どもたちが能動的な姿勢で、自分と結びつけながら進められる授業であると考える。社会科の授業と聞くと、教師の説明の多い、いわゆる詰め込み型の授業というイメージがあった。しかしこの講義で学んだように、タブレットを活用して、子どもたちが「どうしてだろう」「どうなっているのだろう」とワクワクしながら学習に取り組むことができたら、社会科の授業がもっと楽しくなるだろうと考える。そのためには、教師が子どもたちの興味を引くような資料を集めたり、単元を進める順番を変えたり、見せ方を工夫したりするなど、教科書通りの授業を行わないこともまた、大切であると考える。
3 この講義を通して、本当にたくさんの工夫やポイントを学ぶことができ、教員になる前に知ることができてよかったと思えることが沢山ありました。主免教育実習を終えて、子どもたちに主体的に学ばせることの難しさを痛感していました。子どもたちを主体的にさせるためには、子どもたちの活動場面を増やすことが大事であり、そのためにはグループワークを増やすことが必要で…など、大まかに、ある意味雑に解決策を考えていました。しかしそれだけでは、何の解決にもなっていません。本当に大切なのは、子どもたちのワクワクを誘うこと、そしてその仕掛けを沢山作ることが必要でした。では、その仕掛けとは何だろう、どうやって作るんだろう、といった自分の中での問いに、答えられるものができました。きっと今までよりも授業の構想がやりやすくなったし、この講義を受ける前よりかは、子どもたちをワクワクさせられる技量が付いたと感じています。ここで学んだことを活かして、この先の教育実習、教員生活を送っていきたいと考えています。ためになる授業を、本当にありがとうございました。
1(1) ICTの活用について
この授業を受けるまでは、ICTの使い方をそれほど分かっていませんでしたが、授業で様々な活用方法を学び、実践していきたいと思いました。ICTを使うことは、ハードルが高いことだと思っていましたが、きちんと使い方を知っていれば、授業の中で様々な使い方ができるということが分かりました。ICTを使うメリットはたくさんあるので、授業の導入でICTを使ったり、ICTを使ったテストを行ったり、提出物をICTを使って出させたりしてみたいと思います。最初は上手くいかないこともあるかもしれませんが、試行錯誤をして自分なりの使い方を探していけたら良いなと思います。
(2) 全員参加型授業について
小学校高学年くらいになってくると、授業についていけない子が出てきて、授業中に他の事をしてしまったり、居眠りをしてしまったりする子がいますが、全員参加型授業を心掛けてやっていけばそんなことにはならないということを学びました。分かっている子を中心にした授業ではなく、分からないを分かるに変える授業が大事なのだと分かりました。今までは、手を挙げている子に注目してしまうことが多かったですが、これからは手を挙げていない子にしっかりと目を向けていこうと思います。また、手を挙げていない子でも挙げられるような発問だったり、手の挙げさせ方のバリエーションがたくさんあることを学んだので、学んだことを活かしていきたいです。さらにもっといろんな工夫ができるようにこれから勉強していきたいと思います。
(3) 資料の見せ方について
授業の中で資料を見せるときに、ただ単に提示するのではなく、少しずつ見せていったり、一部だけ隠したり、最初に一部を拡大しておいて、だんだん全体像を見せたりと様々な工夫ができることを学びました。このようなちょっとした工夫をすることで授業に飽きが来ない、楽しい授業になると思いました。パワポで簡単に作れるということが分かったので、毎回凝ったものを作るのは無理ですが、これなら短い時間で効率よく工夫が施せるからやっていこうと思います。
2 先生が子どもに知識を与える授業ではなく、子どもが先生から知識を学んでいく授業が良い授業だと考えます。社会科はどうしても覚えることが多くなってしまう教科なので、知識詰め込み型授業になりがちですが、知識だけ詰め込んでも活用できなかったら意味がないと思います。子どもが中心となって学んでいくことができれば、知識を得るだけでなく、その知識の活用方法まで自然と身につけることができると考えます。そのためには、子どもの疑問を先生が拾い上げて、授業に組み込んでいくことが必要になると考えます。子どもの疑問を膨らませて、そこからいろいろな気づきや考えに発展させていくような授業が、子どもが先生から知識を学んでいく授業だと考えます。
このような授業は私が子どもの頃にはあまりなく、いかに知識を覚えさせるかが大事になっていた授業を受けてきました。教え方が面白い先生もいましたが、それでもやっぱり一方通行な授業だったなと感じています。これからは一方通行ではなく、相互的な働きかけが大事になってくるので、そのような授業ができるようにしっかりと勉強したり、準備を怠らないようにしていきたいです。
3 とても楽しく社会科について学ぶことができました。ありがとうございました。本当に学びが多い講義で、実践経験が豊富な先生だからこその知識やテクニックだなと思いました。学んだことを全て一気に使っていくことは難しいですが、できるところから1つずつやっていきたいと思います。これからの教育実習や教員になったあともこの授業で学んだことを活かしていきたいです。
また、先生はとても優しく話しかけてくださり、勝手ながら親しみやすく思っていました。先生のような人になれるよう、まだまだ未熟ですがこれから頑張っていきたいなと思います。半年間という短い時間でしたが、お世話になりました。本当にありがとうございました。
1(1)ICTの活用方法について
Kahootや ふきだしくんなどのソフトを有効に活用して、授業を楽しくしたり生徒間の意見交換を円滑にしたりする方法を学びました。Kahootはこの授業の中で問題を解く側は体験しましたが、問題を作成する側は体験しませんでした。ですが、実感として、生徒がKahootに参加したらこんな感じになるのか、こんな気持ちになるのかといったことは把握することができました。また、ふきだしくんの方は模擬授業で使ったので、ボードの作り方やそのボードに入ってもらう手順まで知ることができました。ふきだしくんは意見を色ごとに指定しておけば、回答してもらったことがどんな傾向があるのかを一目で確認しやすく、とても便利だと思いました。
上記のソフト以外で他にICT活用ができる場面としては、生徒に意見を聞くときにランダムに当てるものがありました。これを使えば、手を挙げているのに教師がなかなか自分のことを当ててくれないといった不満や、だれを指名しようかと悩む時間を削減でき、授業を効率よく行ったり生徒からの不満を減らしたりする工夫にもつながると思いました。自分は小学校の教育実習へ行った時に、机間指導を授業にいかすことの難しさを実感しました。この子に意見を発表してもらおうと考えながら回っていても、回っているうちに誰の意見を聞こうと思ったのか忘れてしまったり、どうしても自分が印象に残っている児童を指名しがちになったりしていました。このソフトを知っていればもっと効率よく授業が進められたかもしれません。教育実習でいかさなくとも、今後教員になった時に使っていきたいと考えています。
(2) 児童を授業に集中させる工夫について
⑴の内容で述べたランダムに生徒を指名するソフトの活用や、意思表示の方法としてハンドサインを使うこと、立ったり座ったりという動作を挟むことで授業への集中力を切らさないようにすることなど、挙げるとキリがないほど多くのことを学びました。特に印象に残ったのはハンドサインによる意思表示です。すごく簡単な方法なのに、目立つことなく自分の意思を表明しやすかったです。なかなか挙手できずに意見を言えない生徒の意思表示や、何を考えているのかわからない生徒をなくすこと、生徒のつまずきの発見や理解度の把握など、いろんな面でメリットがある方法だと思いました。
また、立ったり座ったりという動作を挟むといいということは、運動することによって脳の働きが活性化するという科学的な事実に基づいた方法だということがわかりました。確かに、振り返ってみると自分が小学生の頃にこれを取り入れていた先生がいたような気がします。その時は「えぇ、立つの、めんどくさいな」とか思いながら指示に従っていましたね。このおかげか、授業で居眠りをすることはなかったと思います。中学校ではほとんどの授業を1時間座りっぱなしで受けるので、部活で疲れているうえに集中力が切れて眠気に勝てないという時は居眠りしてしまうこともありました。
(3) 模擬授業の成果と課題について
模擬授業では「愛知県の交通の広がり」について、グループで話し合いながら検討しました。その中で、古川さんがインターネットで国土地理院が出している地図ソフトを見つけてきてくれて、それを軸に考えていきました。私はこの模擬授業でこのソフトの使い方を説明する役割でしたが、実際に使ってみたことを踏まえて説明しても、使ったことのない人たちが使い方を理解できるよう説明するのは難しかったです。今回の授業は小学4年生のものなので、現場で小学生に説明するとなるとなおさら難しくなるだろうと思います。人にわかりやすく、簡潔に伝える力をもっと身につけていかないといけないと思いました。今回のグループ活動では、1人でやった時には絶対に思いつかないことが友達と協力する中で見つかることがあるので、グループで模擬授業を考えるのはとても有意義な活動でした。自分は発想力に自信がないのですが、友達が発想することを吸収して自分のものにしていくことは得意なので、今回の模擬授業での経験を忘れず、現場に出た時にいかしていけたらと考えています。
2 私が考えるよい社会科の授業は、授業内容を自分の身近な生活と照らし合わせ、昔の人々の思いに触れて感情や考えを豊かにしていくことができる授業だと考えます。身近な生活と照らし合わせるのは地理の内容になると思いますが、スーパーに並ぶ食材がどのようにして運ばれてくるのかや、その食材がどこでどうやってどんな人たちが作っているのかを知ることはとても大切なことだと思います。そういったことを家庭で教えてもらえる子どももいれば、そうでない子どももいて、そういった知識がある人とない人が混在する場所が学校です。なので学校の授業では知っている子どもが知らない子どもに教えたり、知らない子どもは知っている子どもや教師に教えてもらえたりということを大切にするべきだと考えます。身近な生活について知ることは、自分の命をつなげていくことにも関わってくると思うので、そこまで考えて授業ができるとよいと思います。また、昔の人々の思いに触れるというのは歴史な内容になりますが、どうしてこの戦いが起こったのかやどうしてこんな法律が生まれたのかを学んでいく中で、人間の本質を知ることにつながっていくと思います。大げさかもしれませんが、社会で歴史を学ぶことは道徳を学ぶことに似ているような気がします。
3 ICT活用や生徒に授業に集中させるための工夫をたくさん学び、自分が教員になったらどうやって授業をしていきたいのかを少しイメージできるようになったと思います。中学校の教育実習が5月~6月にかけてあるので、そこでまず今回の学びをいかしてみたいと思います。半期の間、ありがとうございました。
1(1)教材研究について
第15回目に土井先生の模擬授業を受け、最も印象に残ったことは「自らの足で現地に赴き、授業資料を集めていたこと」である。これまで小学校・中学校・高校・大学とあらゆる先生のもとで、あらゆる授業を受けてきたが、土井先生のあの授業は何かいつもと感じるものが違った。よくよくこれまでを振り返ってみると、社会の授業は教科書に沿って行われるものがほとんどで、資料も教科書に載っているものが使われることが多かった。一方で土井先生の授業は教科書の範囲に縛られることなく、自らの仮説・検証を交えながら、肌で感じた「生きた情報・生きた資料」を用いて授業が組み立てられていた。この生きた情報・生きた資料が授業の楽しさや面白さに寄与することを実感することができた。授業自体は教科書の本文や教科書に載っている資料を用いれば成立する。しかしそれでは子どもたちの深い学びにはつながらないことを知った。理由としては教師も教科書に載っている以上のことを知ろうとしないし、それで十分だと思い込んでしまうことが考えられる。
これらを踏まえて、授業の面白さや楽しさは教師から提供できる情報や資料の鮮度の良さとリンクしており、子どもたちの興味を引き、主体的・対話的な活動を自然と生み出すことができるようになることを学んだ。授業を行う内容に基づいて、それに関わる場所・人・ものに実際に触れに行き、その場のにおいや雰囲気など体で感じたものを子どもたちに伝えることで臨場感あふれる授業になる。教師自身が見えるものから見えないものを見えるようにすることで、子どもたちも自然とそれを真似し、社会的な見方・考え方が鍛わり、社会認識の幅が広がるのだと思う。
教科書や資料集等の本とにらめっこすることだけが教材研究ではないことを学んだ。
(2)全員参加型授業について
全員参加型授業に向けた実践として、学んだことが2点ある。
1点目は「問い方の工夫」である。これまで自身が取り組んできた模擬授業や教育実習では「この問題分かった人?」とか「これについて答えてくれる人?」という聞き方をしてしまっていた。これでは問題に分かっている子、かつ手を挙げて答えられる子しか当てる機会がない。確かに授業実習を思い返してみると、いつも同じ子ばかり当てて答えてもらっていたように思う。そこでこれまでの授業で学んだ問い方の工夫を取り入れていきたい。授業の雰囲気をしっかり作ったうえで、「当てられたら困る人?」という聞き方をすることで、普段なかなか手を挙げられない子でも手を挙げる機会が生まれる。つまり、逆転の発想で手を挙げさせる子を変えるということである。また、どのくらいの子がその質問に対して自信がないのかということを把握することも可能となる。
2点目は授業の見える化である。1点目の最後に少し触れたように、授業を行う上で子どもたちがどこまで理解し、授業についてきているかを教師自身が把握する必要がある。教育実習を振り返っても、授業を進めることに必死で手を挙げてくれる子との授業(教師対一部の児童)を展開してしまっていた。そのため、授業で学んだ「指の本数で自身の理解度を示す方法」「選択肢を用意し、自分の考えをおでこで表現する方法」や「説明しよう」という、より具体的な目標を立てることで、授業の最後にお互いが確かめられるような設定をし、クラスの全員が何かしらの形で授業に参加できる環境を整えていきたい。
また、困っている子に焦点をあてて、困っている理由を答えさせる方法も学んだ。オープンクエスチョンだけでなく、クローズドクエスチョンも織り交ぜながら、つまらないと感じられないような授業を展開していきたいと思う。
授業のいたるところに見える化の工夫を散りばめ、全員参加型授業を展開し、子どもたちの知識が繋がっていくようにしたい。
(3) ICTを活用した授業づくり
ICTを活用した授業づくりとして学んだことが2点ある。
1点目は授業の導入部分(前時の振り返りや知識の確認)や授業のまとめとしてKahoot!が有効だということである。Kahoot!には解いた後に間違えた問題を再度挑戦することができる機能がある。この機能を上手く活用することで、教師がねらいを持って作成した問題を効率的に生かすことができるのではないだろうか。また、子どもたちにおいても間違えた問題に繰り返し取り組むことで、深い学びを実感することができると思う。
2点目はGoogle formを用いた授業の小テストの作成である。データ上で子どもたちの解答を管理することで教師の採点時間が削減されるというメリットに加えて、すぐに結果が分かるため、子どもたちへのフィードバックが即時的にできることもメリットとして挙げられる。テストを受けたその日に、解き直しや復習ができることに魅力を感じた。
これらのように、授業の中でICTを活用することで今までのことがより効率的になったり、子どもたちの学びに直接寄与したりすることを学んだ。今後も多くのICT教材に触れ、子どもたちの実態に合わせたものを選択できるようになりたい。
2 私が考えるよい社会科の授業とは、ずばりリアルを追求した授業であると考える。これまでの自分の経験から、社会科の授業というのは教科書や資料、動画のような机上のものだけで成り立つようなものだとばかり考えていた。しかし、この15回の土井先生の授業を受け、社会科の授業はそのようなものだけでは深い学びにはつながらないのだと学ぶことができた。歴史やその土地の暮らしなど、教科書や資料で確認するだけではどこか他人事のようなものとなってしまう。そうなってしまわないように、教師自身の経験がとても大事なものになると考えさせられた。実際に合戦の舞台となった地に行くとか、お城にのぼってみるとか、その土地を直に感じに行くとか、「実際に先生行ってみたよ!」と一言言えるだけで、子どもたちに目の輝きが生まれるように感じる。少なくとも私はその1人であった。「先生はそこで何を感じたのだろう。」「どんな場所だったのかな。」と想いを馳せることができる。自らの足で集め感じ、リアルを子どもたちに伝えられる授業こそ、よい社会科の授業だと考える。
3 毎授業毎授業、自身のこれからに取り入れていきたい内容ばかりでした。上にまとめたことが主となりますが、今まで社会科という漠然としていたものが、授業を受けたことで子どもたちの何を育てればよいのか、どんな授業を展開したらよいのかが明確になりました。
また、今後は自身の社会認識を広げるとともに、授業に使える引き出しをたくさん準備していきたいと思います。土井先生の授業を受け、社会科がより楽しいものとなりました。
半年間という短い時間でしたが、勉強になることをたくさん伝えてくださりありがとうございました。私は〇〇に住んでおりますので、またどこかでお世話になることがあるかもしれません。そのときはよろしくお願いいたします!本当にありがとうございました。
1(1) 授業における工夫について
私は、教育実習での経験を通して、発言させる際の指名について単純な挙手をさせることが中心でした。しかし、指導教官の先生からの指摘や授業における児童の様子より、簡単な内容の問いや授業の振り返り等の比較的答えることが容易な問いに関しては特に普段なかなか挙手していない児童を当てることを意識するように改善を行いました。理由としては、授業に対する児童の参加率を上げることと、児童にちゃんと自分の発言も聞き入れてもらえることを意識させることが必要であると考えたからです。また、机間指導の目的が自分の中で、はっきりとしておらずただ教室を回って児童の取り組みの様子を見ているだけになっていました。今回の授業を通して、机間指導において普段なかなか発言することができていない児童、授業に参加することができていない児童について見る際に体の動きを利用することによって、児童の実態をより可視化させることが効果的であることがわかりました。また、アプリを使い、ランダムで児童を指名する方法は、児童全員に緊張感を与え、教師からの設問に対して真剣に考えることに繋がることを学びました。仮に児童がわからなかった場合でも、学級全体で一緒にかんがえるか、周りの児童からの助けを借りながら学習を進めていけばいいため授業の参加度を上げることとしては非常に有効であることを学びました。それ以外にも例えば1人を指名してそこから縦の列、横の列、斜めの列といったような当て方を毎授業変えることによって、児童はいつ当たるんだろうという思いから授業に参加する姿勢を自然と促すことに繋がることを学びました。児童に対しての答えさせ方でも、おでこに手を置き、1から4ぐらいの数字を表してもらうことによって、学級全体の理解度を一瞬で見ることはもちろんのこと、児童にとっても周囲を見渡して違う数字がいたときにどうしてとお互いに疑問をぶつけやすいため活動が児童主体な活動に繋がるため、指や体全体を使って答えさせることは重要さを学びました。教師から見ても困っている児童についてすぐに発見しやすいため有効であることを学びました。
(2) ICTの活用について
15回の学習を通して、ICTの活用方法にも様々あることを学びました。先ほども上げましたが、授業の指名方法の工夫としてICTのランダム機能を用いることによって学習参加率の向上に繋がり、普段挙手制だと発言が限られてしまう児童の実態を机間巡視とは別に個々の実態として測ることができることを学びました。また、前時の授業の復習においてもアプリを用いて容易に行うことができることを学びました。クイズの形式も様々で、例えば論述で書かせたい場合には記述式に、4択で早押し、選択式の小テスト等、児童の学力の要素においてどの力を具体的に伸ばしたいかによっての使い分けとして活用できることを学びました。これまで紙の小テストのイメージでしたが、ICTによってより簡単に準備し、実施することができる点も学びました。クイズは実際に体験してみてゲーム感覚で楽しみながら活動することができたため、紙とICTの上手な使い分けによって、児童が学習活動に集中して継続して取り組むことができることを学びました。
(3) 他教科や身の回りとの関連性について
授業の中において他教科ですでに学習した事項がイラストや写真付きで出てくることによって児童にとってイメージを容易にすることに繋がることを学びました。また、最後の先生の授業で特に感じましたが、身近な話題や生活との結びつきを感じられる題材が複数あることによって、初めての学習内容であったとしても意欲的に取り組むことができ興味・関心を持ちやすいことを学びました。
2 教科書の内容の枠にとらわれず、社会や日常生活との結びつきからなぜと児童・生徒自身が疑問を持ち、考えることができる授業であると考えます。社会科の授業では、覚えることも多く、なぜというより事実として受け止めて終わりというような授業を受ける機会が多くありました。しかし、歴史や地理等、それぞれの学習内容になぜといった疑問を持つ児童もいると思います。身近な話題等の生活要素を導入することによって社会科と身の回りの環境や社会との結びつきの中で疑問がたくさん生まれる授業が良い授業であると考えます。そのためには視覚、聴覚で理解できるように資料の掲示が必要であると考えます。また、授業においても児童が当たり前と感じていたことについて問い直して疑問につなげる教師の支援も必要であると考えます。また、ワークシートにおいて最後に本時の授業の感想ではなく、本時の授業を受けて調べてみたいと思ったこと、疑問に思ったことといった今後の学習や生活との結びつきに児童自身が思考を持っていきやすい授業づくりが必要であると考えます。最終的に児童から自発的に疑問が自然と湧きあがることや、社会とのつながりについて意欲的に調べてみようとなればいい授業であると考えます。
3 初等社会科教育法の学習を通して授業における様々な工夫について学ぶことができました。今後の授業についても指名方法や、机間指導を始め授業展開について学びを生かしていきたいと思います。半年間ありがとうございました。
1(1) 導入での児童生徒の興味の引き方・モチベーションの維持の仕方
本時の授業で学んだこととして興味関心の引き方・モチベーションの維持の仕方が上げられる。私が授業で実践したい取り組みがある。それは児童生徒の当て方だ。教授の模擬授業や仲間の模擬授業では、それに工夫がみられた。ペアや班になっての発表や、個人戦や団体戦形式の発表等である。自分が児童役として感じたことは適度な競争心の芽生えである。授業は皆が最低限の足並みをそろえる必要はあるが、それ以上に関しては各々が最大限の学びを得ることが重要である。その点において当て方を工夫するだけで、こうも意欲的な授業を展開することができるものかと衝撃を受けた。工夫であれば、授業への導入のハードルが低いのもあり、その効果をすぐに感じられると思い、重要な点であると認識している。
(2) ICTを用いた教材
ICTを用いた教材は現代に求められる教育、「主体的対話的で深い学び」「個別最適な学び」「思考力・判断力・表現力等の育成」等に必須である。というのも、教師の数が減り、先行きが不透明な社会の中で生きる力を身に付けるには既存の教材で補うことができないからだ。そこで、小テストや前時の振り返り、意見交流等をICTに置き換えることは授業への理解が深まり、視覚的な効果が大きいこともあり、生きる力を養う大切な要素だと私は考える。しかし、注意点がある。それはICTの教材を使用する際、立ち上げや画面の切り替えで隙間時間が生まれ、授業の流れが止まってしまうことだ。それらは、授業内容への集中から「なにかトラブルが起きたんだろうか」といった他事への意識が向いてしまい考えることが止まってしまうことになりかねない。逆に教育実習、模擬授業での経験より、スムーズなICTの利用は、授業への集中力の向上や深い学びを促すことができたと感じている。そこで意識したいのは「ICTはあくまで補助教材」ということである。導入すればいいということでなく、導入の結果効果が得られるならば「良い」ということを意識したい。その点で、社会や理科に通ずる手段として、授業前の小テストや振り返りを、kahoot!のような選択式の問題を出せるICT教材にすることがあげられる。授業前に準備ができ、児童がICTの操作にてこずることがないからだ。自分の技術を挙げつつ、見合った教材の導入を心掛け、授業が「ICTに先生が慣れるため」の場にならないよう心掛けたい。
(3)教育の変遷
本時の授業では現在使用されている教科書や資料の閲覧や、授業で大切なことを教授から教わった。それらは自身の受けてきた教育とはことなることがある。「主体性」や「思考」についてである。私の初等時代の先生によるのかもしれないが、社会というと暗記や、歴史的地理的事実を淡々と学ぶ教科だと感じていた。しかし、模擬授業等では、発問に対し「模範解答」が存在せず、自身の思考力から回答を導き出す機会が多々あった。それらは学びを授業に留まらせることなく、横断的で「確かな学力」とともに「生きる力」が何たるかを考えるきっかけになった。生活に活きてこそ学校だと再認識し、今後の指導指針に取り入れていきたいと思った。
2 私が考えるよい社会科の授業とは、学びに対し、児童生徒が意見を持つことができる機会のあるものである。例えば、歴史上の政策に対し、その内容と理由等を学んだのであれば、それに対し、どう感じたかやその政策の改善点はどこかなど、話し合いを通し、多角的に学習内容を捉え、深い学びにする等である。初等の社会は基礎ということもあり、知識を習得する機会になりがちだが、日本の社会を担う人材を育てることを意識するのであれば、児童生徒が確かな理由をもとに意見を持ちそれを言語化することに慣れさせる必要があると私は考えている。現在、時代の変化により新たな価値観やトラブルが増え、先行きが見通せない状態にあるがそうした問題解決に重要なことは、話し合いと自身の立場の明確化にあると思う。社会に出てから方法を手探りで見つけるのではなく、義務教育の段階で疑似体験をし、将来につなげることが必要であり、それをもっとも効果的に学ぶことができるのは社会だと思う。どうして?なぜ?と発問し、思考を深めるための補助発問等を駆使することで頭を働かせる機会を多数設けられたら、それが理想だと思う。
3 今期で最も実践的な学びを得られた講義だと感じた。この講義を通し、新たなICT教材の利用や思考を深めるのに効果的な発問の作成に慣れ、実践に導入することができた。また、「学習を楽しむ」ことがまなびの質を上げるうえで何よりも重要であることを認識することができた。教師を目指す人はその多くが、学びの楽しさを理解していると思う。それを児童生徒に伝播することが教育の目的の一つだ。それを軸に指導を行うことを私の教育理念とし、今後の自己研鑽に努めたいと思う。
1(1)ICT活用
この講義ではICT活用について多くのことを学ぶことができた。例えば、Google Formを用いた都道府県クイズや、授業内のスライドにアニメーションや音を用いること、紙幣の人物を当てるクイズなどがありました。他にも様々なインターネット上の教材やアプリケーションがあり、教員の使いこなし方次第でどれだけでも授業の質を高めることができると感じています。また児童にとってはただ教科書を見る、先生の話を聞くだけの授業では興味・関心を持ちにくいことも多かったり、内容が頭に入りにくいこともあると思いますが、ICTを活用することで視覚や聴覚などを刺激でき、自然に頭に内容が入ってきたり、興味関心を持てる授業を受けることができると思います。他にも、ICTを活用することで周りの友人と簡単に情報共有することもできるので、その点でもやる気になることができると思います。また、教員の立場でも小テストをグーグルフォームで行うことで小テストの採点時間が無くなったり、簡単にデータ化することができたり、授業の準備が楽になったり、とメリットも非常に多いと思います。環境面で考えるとICTを活用することができれば配布物も減らすことができると思うので地球にも優しいことにつながると思いました。このようにICT活用にはメリットがたくさんあると思うので、今後も継続的に学んでいきどんどん活用できるようになりたいです。
(2)全員参加型の授業
第6回の講義で学んだ全員参加型の授業が印象に残っています。私は教育実習に行った際、一部の人に対しての授業になりがちで悩んだ部分でもあったので大きな学びを得ることができたと。例えば、答えが分かった児童生徒が分からない児童生徒に対してヒントを出させることでヒントを出す側にも工夫が必要だし出された側はそれを基に考えることができ、主体的な学びにもつながると思いました。私が一番参考にしたいと思ったのは「分かった人」と聞くのではなく、「当てられたら困る人」と聞くことです。これはこのように聞くことであまり発表のしたくない消極的な児童も手を挙げ授業に参加できると思うし、聞き方を少し変えるだけで簡単に実践することができると思ったので、今後の参考にしたいです。
(3)見える化
(2)で挙げた全員参加型授業と通ずる部分も多いと思うが、見える化も教師にとても大切な技の一つだと感じていて、印象に残っています。例えば、ハンドサインを用いる、児童を立たせるなどの方法を授業では学習しました。見える化を行うことは、ドーパミンやノルアドレナリンなどのホルモン分泌にも繋がり、児童は緊張感をもって授業に臨むことができ、授業内でしっかりと考えることができると思います。また、見える化をすることで教員は誰が理解していて誰が理解できていないかやクラスを通しての理解度を把握することもでき、理解度が低い場合には指導を補填するなどの処置をとることもできます。見える化も教員と児童の双方にとってメリットが大きいことだと思うので、ぜひ取り入れたいです。
2 私が考えるよい社会の授業は、日常生活と結びつき、子ども自身で考えることのできる授業です。この授業は他の教科でも共通して言えることだと思いますが、日常生活と結び付けることができれば、自然と子どもの興味関心を引くことができると思います。社会科では大きく分けると政治、歴史、世界の分野に分けられると思いますが、この中で政治は日常生活と直結する部分も多くあるので簡単に結びつけることができると思いますが、歴史では「なぜ昔のことを勉強するの?」という疑問が生じている児童は多くいると思います。簡単なことではないと思いますが、その「なぜ」を解決し日常生活と結び付けることで勉強する意味が分かるので大切だと思います。また、子ども自身で考えることも「なぜその仕組みがあるのか」「なぜ昔の人はそのような行動をとったのか」など出来事や制度がある事実を教えるだけではなく、子ども自身で疑問が生じそれを解決することが理想だと思っています。そのためにもその疑問や疑問解決につながるような支援をすることが教師の重要な役割だと思っています。
3 土井先生の授業では、現場での話を多く聞いたり、先生の技を教えていただく機会がとても多く、実際に現場に出たときのことを考えながら授業を受けることができました。この授業で学んだことは、社会科の授業を行う際に役に立つのはもちろんですが、社会科以外の授業で役に立つ技や教材を知ることができました。また、模擬授業を見たり実際に行うことで教えていただいたことを実践する機会もありとても有意義な時間になったと感じています。
明日に続きます。
令和5年度 後期初等社会科教育法 全体振り返り (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)