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6月30日の社説は・・・

2013-06-30 05:07:23 | 社説を読む
参院選絡みの政策論が多方面に分かれるか。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 消費者事故調―安全追求の芽を育もう
・ 株主と経営者―応酬を成長への糧に

読売新聞
・ 幹事長討論会 安易な「原発ゼロ」は無責任だ
・ 中韓首脳会談 日本に問われる東アジア戦略
 
毎日新聞
・ 原発政策 「脱」か「依存」か明確に
・ 中韓首脳会談 現実見定め対応を

日本経済新聞
・ 本丸の法人税率の引き下げを忘れるな
・ 温暖化防止に再び挑む米政権
 
産経新聞
・ 上海株急落 「影の銀行」の実態明かせ
・ 住宅購入給付金 バラマキとならぬ工夫を
 
中日新聞
・ イスラムと世俗の間 週のはじめに考える

※ 読売と毎日が原発で対抗。
 その他、多方面に分かれました。

 中日を取りあげます。

「トルコのデモでは、イスラムと世俗の対立が話題になりました。」

「国王が砂漠で“議会”を招集しているというので、タクシーに頼み込んで出かけました。」

「広い道路を外れ砂漠に入ると、大きなテントの張ってあるのが見えました。その中では国王が部族の長老たちを集め、おそらくは車座になって評議をしているはずでした。」

「決議は全員一致を旨とします。多数決で決める西欧型の議会とは違います。

 アラブでは誇りを込めアラブ式民主主義とも呼びます。イスラムの論理では多数決とは人が人を統治することになり、アラー(神)の支配に背いてしまうのです。」

「かつてパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスが、パレスチナ議会の選挙をボイコットしたことがありました。西欧型の議会そのものがイスラムに反するという理由もあったでしょう。
 イランの全権支配者が聖職者であるというのも、神の法に基づく政治体制だからです。大統領はただの行政マンなのです。」

「トルコは、先陣を切るように一九二三年に共和国宣言をしています。イスラムの王朝を倒し、人民が権力をもつと宣言したのです。」

「それらを踏まえ、今度のトルコのデモを考え直してみましょう。」

「デモは公園の立ち木の伐採をめぐって起きました。それをきっかけに世俗の若者らが集結したのです。」

「イスラム政党と世俗諸勢力の一種の政治的闘争という見方も出ています。」

「千年以上の歴史をもつイスラム的価値観が、西欧の世俗的価値観に劣るわけではむろんなく、世界史的に見れば欧米型の民主主義が絶対に優れていると言い切れるわけでもないでしょう。」

「イスラムと世俗の間は対立ではなく、互いの存在と考え方を認め合わねばならないのです。」

 日本人も、つい、欧米型の民主主義観でものを見てしまいます。
 イスラムの考え方が、異様に見えてしまいます。
 それは、偏見であるということを、確認することが大切なのです。

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