えほんのもりで行われた、日本山岳会学生部パンポチェ登山隊リーダー 蔵本悠介さんの講演を、主観を交えて報告する第15弾。
9月28日、再びパンポチェ(6620m)にアタックを試みます。1時に起床し新C2を出発しました。
サムドピークとその先のナイフリッジを慎重に越えてパンポチェ・ヒマールの主稜線へと上がります。この頃にはもう日が高く登り、遮るものの何もない主稜線はアンダーウェアとヤッケだけで歩いていても暑いぐらいでした。
高山病と、きつい日差しに体力を奪われながらの移動です。
サムド山頂まであと少し、登頂まであと少しです。この雪壁の向こうに、未だ誰も見たことのない展望が広がっている!
強烈な日差しを受け、雪が一気に緩み始めます。重い雪と薄い酸素に苦しみながら登ります。
そのまま主稜線を歩き、10mほど急傾斜を下降すると、主稜線が一気に細くなりました。
そこから先200mほどがスカスカの雪とボロボロの岩のナイフリッジ。
ハーケン※もスノーバー※も効きそうにありません。
アンカーが取れないうえにルートがこの状況では、運が悪ければ遭難の危険もあります。
日本山岳会学生部パンポチェ登山隊リーダー 蔵本悠介、この難局をどう乗り切るのか?
どんな判断を下すのか?
明日の最終回に続きます。
※ ハーケン:ロッククライミングで、確保支点を作るために、岩の割れ目に打ち込む鉄くさび。
スノーバー:雪の中へ埋めたり打ち込んだりして、アンカー(確保支点)にする金属製の棒(アングル)。
9月28日、再びパンポチェ(6620m)にアタックを試みます。1時に起床し新C2を出発しました。
サムドピークとその先のナイフリッジを慎重に越えてパンポチェ・ヒマールの主稜線へと上がります。この頃にはもう日が高く登り、遮るものの何もない主稜線はアンダーウェアとヤッケだけで歩いていても暑いぐらいでした。
高山病と、きつい日差しに体力を奪われながらの移動です。
サムド山頂まであと少し、登頂まであと少しです。この雪壁の向こうに、未だ誰も見たことのない展望が広がっている!
強烈な日差しを受け、雪が一気に緩み始めます。重い雪と薄い酸素に苦しみながら登ります。
そのまま主稜線を歩き、10mほど急傾斜を下降すると、主稜線が一気に細くなりました。
そこから先200mほどがスカスカの雪とボロボロの岩のナイフリッジ。
ハーケン※もスノーバー※も効きそうにありません。
アンカーが取れないうえにルートがこの状況では、運が悪ければ遭難の危険もあります。
日本山岳会学生部パンポチェ登山隊リーダー 蔵本悠介、この難局をどう乗り切るのか?
どんな判断を下すのか?
明日の最終回に続きます。
※ ハーケン:ロッククライミングで、確保支点を作るために、岩の割れ目に打ち込む鉄くさび。
スノーバー:雪の中へ埋めたり打ち込んだりして、アンカー(確保支点)にする金属製の棒(アングル)。