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パンポチェへの路-15-

2019-02-15 05:39:18 | 取材・旅行
えほんのもりで行われた、日本山岳会学生部パンポチェ登山隊リーダー 蔵本悠介さんの講演を、主観を交えて報告する第15弾。

9月28日、再びパンポチェ(6620m)にアタックを試みます。1時に起床し新C2を出発しました。



サムドピークとその先のナイフリッジを慎重に越えてパンポチェ・ヒマールの主稜線へと上がります。この頃にはもう日が高く登り、遮るものの何もない主稜線はアンダーウェアとヤッケだけで歩いていても暑いぐらいでした。





高山病と、きつい日差しに体力を奪われながらの移動です。



サムド山頂まであと少し、登頂まであと少しです。この雪壁の向こうに、未だ誰も見たことのない展望が広がっている!



強烈な日差しを受け、雪が一気に緩み始めます。重い雪と薄い酸素に苦しみながら登ります。



そのまま主稜線を歩き、10mほど急傾斜を下降すると、主稜線が一気に細くなりました。

そこから先200mほどがスカスカの雪とボロボロの岩のナイフリッジ。

ハーケン※もスノーバー※も効きそうにありません。

アンカーが取れないうえにルートがこの状況では、運が悪ければ遭難の危険もあります。

日本山岳会学生部パンポチェ登山隊リーダー 蔵本悠介、この難局をどう乗り切るのか?
どんな判断を下すのか?

明日の最終回に続きます。

※ ハーケン:ロッククライミングで、確保支点を作るために、岩の割れ目に打ち込む鉄くさび。
  スノーバー:雪の中へ埋めたり打ち込んだりして、アンカー(確保支点)にする金属製の棒(アングル)。

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