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2011 多難な時期を経験した日本

2011-12-06 06:20:23 | 日本を見つめる世界の目
2011 多難な時期を経験した日本


チャイナネットに2011年の日本を振り返る記事が載っていました。

http://japanese.china.org.cn/business/txt/2011-12/05/content_24078596.htm
からの引用です。

東日本大震災、タイ洪水などの自然災害、悪化する欧米債務危機、記録的な円高など日本経済は多難な2011年秋を経験した。

不確定要因が日本経済に与える衝撃はまだ根本的に緩和されていない。日本政府は、経済回復が外需の衰弱、輸出の伸びの低下によってダメージを受ける可能性を懸念し、経済が落ち込むリスクに十分注意する必要があるとしている。経済回復に慎重な態度をとってきた日本銀行は、経済は「持続的に回復しているが、海外経済の減速などによる影響を受け、ペースが緩みつつある」との見方を示し、経済情勢に対する予測を下方調整した。アナリストによると、日本の第3四半期の経済成長はおそらく一時的なもので、日本経済の実際状況を隠す結果となった。世界的な経済成長の鈍化、激しい円高、海外輸出市場の低迷が日本の経済回復の見通しに影を落とし、日本がすぐに停滞状態に陥るリスクはまだ存在する。

日本経済は世界的な金融危機を経験しながら、昨年から少しずつ回復の兆しが見えてきた。ところが東日本大震災と津波で、東北地方の製造業の拠点が壊滅したばかりか、原発事故まで起き、再び日本経済は大きなダメージを受けた。日本政府が発表した統計によれば、東日本大震災で日本の3~8月の生産高が延べ8.5%減少、特に東北地方が最も深刻だった。震災復興から半年以上経ち、製造業のサプライチェーンは急速に回復し、東北地方及び全国の経済は震災の暗い影から抜け出そうとしているが、長期的な電力不足などの問題がいまだに企業の生産の完全な回復を妨げている。さらに追い討ちをかけるようにタイで大洪水が発生し、電子産業や自動車産業などがまたも大きな痛手を受けた。放射線による食品汚染などへの懸念から国内総生産(GDP)の60%以上を占める個人消費が低下し、日本経済回復の足を引っ張っている。日本百貨店協会が発表した10月の日本全国の百貨店の売り上げは前年同月比マイナス0.5%と4カ月連続のマイナス成長となり、今後の見通しが楽観視できなくなっている。

日本は世界でもGDPに対する債務残高の比率が最も高い国の一つ。日本の財務省の最新統計によると、日本の債務残高は9月末現在で954兆円と過去最大を更新した。国民1人当りの負債額は約756万円。2011年度末までに債務残高は1000兆円の大台を突破する見通しだ。

10月26日、ロンドン外国為替市場で1 ドル=75.71円まで円高が進み、戦後最高値を更新した。日本政府と日銀は直ちに5兆円増額の金融緩和策や為替市場介入措置をとったが、米経済の不景気や欧州債務危機への悲観的感情が市場に広がっており、資金が円に流れる勢いはこのまま継続する見通しで、現在でも1ドル=76円台の円高が続いている。市場関係者は、今回の円高は長期化すると予測しているが、もしそうなれば日本の海外市場に深刻な影響を与え、輸出減少とともに日本国内の産業の空洞化を招き、回復の兆しをみせている日本経済がダメージを受けるのは必至だ。


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