川真田和汪／ものづくり中部の革新者たちⅢ

2022-10-21 06:40:59 | ものづくり・まちづくり

ものづくり中部の革新者たちⅢ　より　川真田和汪1を紹介します。

去る2022（令和４）年９月10日（土）に名古屋都市センター（金山南ビル内）　11階「まちづくり広場・企画展示コーナー」で行われた、第17回パネル展での学びを振り返ります。

ここから　http://csih.sakura.ne.jp/panerutenn.html

今回は、川真田和汪　オートバイを浮かせ!　自動車バイクの独創的エンジニアー　

ものづくり中部の革新者たち Ⅱ
2. 技術の革新者 (8)

川真田和汪　オートバイを浮かせ!　自動車バイクの独創的エンジニアー

■オートバイレーサーから独学で小型自動車を製作
トヨモータースの創業者、川真田和江は1901 (明治34) 年徳島県徳島町に生まれ、戦後のオートバイ産業の先駆的な経営者のひとりとして名を残すだけでなく、若き日は黎明期のオートバイレースの名選手としても活躍した。また、エンジニアとして国産自動車の発展にも貢献した多才な人物だった。
20代から米国製ハーレーの専属選手として活躍、その走りは「冒険的疾走」と騒がれた。彼は選手時代から独学で内燃機関の研究に取りくみ 1931（昭和6)年30歳時に日本の前輪駆動方式の小型四輪自動車「ローランド号」を製作する。その後、改良されて東京自動車製造から「筑波」として1938(昭和13)年までに約130台生産されている。

■刈谷から全国へ販売した「トヨモーター」
川真田は1949(昭和24) 年刈谷市で自転車に取り付ける補助エンジン、バイクモーターの研究開発に本格的に取り掛かっていた。日新通商(現:豊田通商)、刈谷工機 (現:ジェイテクト)などトヨタグループの支援を受けて、 (株)トヨモータースを設立した.
全国のトヨタ自販の代理店を通じて販売、普及し人気を集め、1953年には注文が殺到し、同年5月には月産1万台を達成している。トヨモータースはホンダのほか、スズキ、ヤマハ等のメーカーの製品開発や技術革新に遅れるようになり1959年に倒産した。負債総額は約11億円にもなった.

■ 「オートバイを浮かせ」夢のドリームバイク
川真田は「オートバイを浮かせ」で、国、離島、山間地などの交通不便地で手軽に走行できるバイクとして、現代のスノーモービルや水上バイクの原型というべきとなるバイクを研究・試作する。また、3輪自動車の原型となる約2輪、後輪の3輪バイク「トヨライト」を発した。

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