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「ウィーンフィル 魅惑の名曲」聴き直し -28-シノーポリのレ・プレリュード

2021-11-15 06:30:41 | 音楽雑感&関連サイト

小学館 ウィーン魅惑の名曲28巻 リスト     シノーポリ指揮「前奏曲」
 サン=サーンス ベーム指揮「動物の謝肉祭」他
を聴き直しました。



ジュゼッペ・シノーポリは、語り甲斐のある指揮者です。

語り甲斐があるということは、すなわち個性的ということです。

彼はイタリアのヴェネツィアに生まれ、精神医学の博士号を持つ異色の指揮者です。

音楽解釈も分析的で、

シューマンの2番で実質デビュー(たぶん)したと思うのですが、全く別の曲に聞こえました。

「シューマンっていいじゃん。」

この作品に対する世間の評価を変えたのがシノーポリなのです。

CDには、なんとシノーポリ自身によるシューマンの病理解説が掲載されていました。

曲を、精神分析的視点からアプローチするために、細かくとらえると
たいへん情熱的、感情的にきこえます。

私がいつも「感情のうねり」と表現しているマーラーの交響曲にはピタリ!
圧倒されます。

しかし、全体を大きくとらえようとすると、妙に誇張感が目立ったり、疲れる曲に聞こえてしまいます。

熱烈な信者と批判が同居しているのがシノーポリなのです。

私は好きですが・・・・。

というわけで、精神性の高い前奏曲やハンガリー狂詩曲ははまり役です。


ベームの動物の謝肉祭は意外な組み合わせ。
希少価値です。

本誌の内容です。

【28号】
リスト サン=サーンス

◆ウィーン・フィルをめぐる断章
  ・エキセントリックな鬼才マーラー
◆マエストロの横顔 
  ・ジョゼッペ・シノーポリ
◆ウィーン・フィル 音の小宇宙
  ・誰もが心で感じる”ウィーンの歌”
◆作曲家の肖像
  ・リスト    世界を家として生き、華麗な音楽家
  ・サン=サーンス    多才で革命的な音楽家
◆曲の情景
  ・年月を超えて、広く親しまれるユニークな作品
    ◎交響曲第3番≪前奏曲≫ハンガリー狂詩曲 第2番
     組曲≪動物の謝肉祭≫
◆名曲をより楽しく聴くためのキーワード
★CD
 ・交響詩第3番≪前奏曲≫ハンガリー狂詩曲 第2番
   指揮:ジョゼッペ・シノーポリ
 ・組曲≪動物の謝肉祭≫
   指揮:カール・ベーム


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