《「今の意見に賛成の人は○、反対の人は×をノートに書こう」》
野口芳宏先生の定石である。
これだけで、全員が参加し、思考し、意見を言うことができる。
意見を言ったAさんの後で、
「Aさんの意見に賛成の人は○、反対の人は×をノートに書きなさい。」
これはすぐにできる。
「その考えた理由をノートに書きなさい。」
○、×をつけた後なので書きやすい。
ここで「あなたの意見は?」というと答えにくいが、「ノートに書いた答えを言ってごらん」は言いやすい。
また、評価にも参加できる。
詩の朗読をしたBさんに対して
「Bさんの読み方で、よいと思う人は○、よくないと思う人は△を書きなさい。」
この後手を挙げさせると、○○君の評価になる。△に挙手した子に理由を聞くこともできる。
こうした指示を「作業指示」という。
作業指示は全員参加型であり、集中化の技なのである。