あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

燃料電池はどんな電池?

2011-04-10 06:29:01 | 社会科こぼれ話
温室効果ガスのあるCO2を出す火力発電、そして今問題になっている原子力発電とは発想の違う燃料電池が話題になっています。

電池には、乾電池のような使い切って終わりのタイプの一次電池、充電すれば繰り返し使えるタイプの二次電池と、2種類の電池がありました。

それでは、燃料電池はどちらのタイプ?

実は、そのどちらでもありません。

燃料電池は、燃料となる水素と酸素を供給すると、電気を作りつづける発電装置なのです。

その仕組みは?

水の電気分解は、水に電気を流すと水素と酸素を発生しました。

燃料電池はその反対で、水素と酸素を結びつきて水を作り、そのときに発生する電気を利用するのです。

電気というのは電子の流れです。

水素は電極中の触媒(主に白金)に触れ、電子と水素イオンに分かれます。

電子は移動して電気が流れ、残された水素イオンは酸素と結びついて水となり外へ出されるのです。


これがどうして社会科こぼれ話?

ここで使われる白金が、いわゆるレアメタルなのです。

1gの単価は約5,500円で、最も高価です。

産出国は、南アフリカ(90%)、ロシア、米国、カナダと続き、この4国で99%を占めています。

燃料電池の将来は、南アフリカが大きなカギを握っているのです。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。