初等社会科教育法 全体の振り返り
私は、この講義を通して学びになったことを4つ記します。 2つ目は、ICTをフル活用した授業についてです。 3つ目は、CBABCの授業形態についてです。 4つ目は、グループの方が作ってくれた授業スライドです。 感想としては、私が今までに実践してこなかった方法での授業がとても斬新でした。ここまで従来の方法にとらわれずに授業ができるものなのかと思い、新たな学びになりました。今期の授業、お世話になりました。 |
〇最終まとめ 〇ICT活用 〇模擬授業 〇諸外国で起きている問題 〇感想 |
自分はこの授業を通して学んだことを3つ書きます。 ①情報教育について 授業を通してとても有意義だと感じたのが、情報教育についての授業でした。子供の興味を引くような授業をするにあたってやはりICT教育をするのは効果がとてもあると思います。その点でkhootはとても効果があると思います。自分の班は使いませんでしたが、他の班の模擬授業の時に実際に使っているのを見ていてとても児童が楽しめそうだなと感じました。小学生が楽しめる授業を考える時にはとても良い教材の一つだなとおもいました。 ②他の授業について 流石に教育実習をしているだけあってとてもいい授業をするなと感じました。僕は教育実習でICTをしなかったのでどのように使えばいいかよくわかっていなかったのですが他の班は授業で学んだことを自分の模擬授業に落とし込んで作っていていい授業だなとつくづく感心しながら見ていました。 感想 毎週楽しい授業をありがとうございました。最後のアンネフランクの授業は流石としか言いようがありませんでした。さ半年間ありがとうございました。 |
①ICTの活用について 他の授業でもICTの活用の重要性は学んできたつもりであったが、この講義を通してICTをどのような場面で活用したら効果的であるのかということを実際に体験することで感じることが出来、重要性をより感じた。特に、kahootなど私の知らなかったサイトも沢山あり、方法ひとつで興味関心の高まりも変わってくるため、もっと様々なサイトの活用法を学びたいと感じた。 また、資料の提示の仕方ひとつで写真がクイズになったり子どもの疑問が生まれるきっかけになったりすることを学び、提示方法についても今後考えていきたいと思った。 授業で児童のリアルな姿を多く見ることで、児童のICT活用力の高さに驚いた。それと同時に今の自分の活用スキルの低さを痛感し、せっかく一人1台タブレットがあっても有効な活用方法を知らなければ意味がないと感じた。50分の授業の内50分すべてでICTを活用する必要はないと思うが、ICTの利点・欠点、活動の目的・意味を鑑みながら、活動に適した活用が出来るようにしていきたいと思った。 ②全員参加型授業について 先生の授業の中には、げんこつで意思を示す、〇つ気づいた事を言えたら座るなど自然と全員が参加する工夫がたくさんあった。全員参加型の授業をすることで、児童が主体的に学ぶことが出来るだけでなく、困っている子や学びについていけない子に気付くことができると聞き、少しの工夫で活動の意味がこんなにも変わるのかと驚いた。だが、実際に模擬授業の中で取り入れてみると、児童全体の様子は把握できても個別で援助をしに行ったり言葉を掛けに行ったりすることは余裕がなく難しいと感じた。そのため、すぐに対応出来なくても、授業後に個別に声を掛ける、グループ分けを工夫して児童同士で助け合えるようにするなど事後の対応に生かすことも重要なのではないかと思った。 さらに、チャットでの意見交流も全員参加型の授業の工夫のひとつであると感じた。チャットに記入することで、リアルタイムで他の児童の考えを取り入れることが出来、新しい見方を得られたことで新たな発見があったり、考えていることはあるけれどうまく言葉にできない時の参考にできたりすることを実感し、チャットを活用する意味を強く感じた。 また、全員参加型の授業を行うためには、社会科の授業の時間だけでなく、その他の時間でも発言をしやすいようなクラスの雰囲気をつくる工夫が必要になってくるのではないかと考えた。具体的には、教師が日頃から児童の意見を否定するのではなく、受け止め、認め尊重する姿勢を見せること、話している人の目をみて聞く習慣をつけるなどが挙げられる。このような小さな工夫の積み重ねが学級の雰囲気を作り授業の活発さを生むのではないかと思った。 ③板書の構造化について 授業の中で何度か板書の書き方についての工夫を学習した。学習の流れをあらかじめ提示しておく、板書はシンプルにするなど注意点があったがその中でも、板書の構造化が印象に残っている。板書を構造化することで、ぱっとみただけで授業の内容を把握しやすくなるだけでなく、どの意見を経てまとめに至ったのかなどという思考の過程を可視化することが出来る。こうすることで自分のつまずいた箇所が明確になり、学びの効率化に繋がる。さらに、上に述べたICT活用にも関連する板書を構造化し簡潔にまとめたものを写真で共有するという方法をとることで、後から見返した時に、学習した内容をすぐに見返すことができる他、どのような思考の流れでまとめに至ったのかを知ることが出来る。授業の中で理解することが難しい子に対しても、後から見返すことで、自分自身で納得することができるし、授業内で理解出来た子にとっても改めて納得し直すことで更なる学びに広がるきっかけになるのではないかと考える。 また、構造的な板書を児童自身が自分でできるようになることが最終的に目指す姿だと思うが、はじめから児童だけの力で行うことは難しいと思う。そのため、まずは教師の構造的板書を教師の解説を聞きながら一緒に書いてみる、その後板書の穴埋めをうめる、そして、構造化のもととなるような図に自分なりにまとめてみる、最後に一から自分で構造的な板書を書いてみるというように段階を踏むようにする等の工夫が必要であると感じた。 ④模擬授業について 模擬授業を通して、子どもの思考の流れに沿った授業の展開を考えることの大切さを改めて感じた。自分のグループで模擬授業を考える際にも、どのような授業の展開にしたら児童から疑問が浮かび、解決する手立てを見出したり解決しようという意欲がわいたりするのかを軸において展開を考えたつもりであった。しかし、実際に授業をしてみると、自分たちが予想をしていなかった子どもの姿や発言が見られ、それも無理やり自分たちの授業の流れにもっていこうとしてしまうことが多くあった。模擬授業では大学生相手であったため、授業の展開に沿って児童側が意見を出してくれることも多かったが、実際の授業では通用しないと感じた。こうしたことから授業の展開を子どもの思考の流れに沿ったものにする必要があると感じた。そのためには、児童理解と教材研究の2点が主に必要になると考えられる。児童理解では、子ども一人一人の学習段階や児童の興味関心のある事柄等についても理解を深め、児童の実態把握に努める必要がある。そして児童の実態を把握した上で、活用しようとしている教材が今の児童の発達に適しているのか、教材を受けて児童はどのような疑問や課題を抱くのか、その課題は授業の展開に即しているのか等児童の実態を把握した上で教材を見直していく必要があると感じた。 感想 社会科の授業は教師の話を聞き、ひたすら板書をして暗記をするものだとばかり思っていたため、今回の講義を受けて社会科の印象が変わり、社会科の面白さを感じた。授業者の工夫ひとつで内容も学びの深まりも全く異なってくると感じたため、より児童の実態に沿った主体的に学ぶことのできる授業が出来るように考えていきたいと思った。 先生の授業がすごく面白くて、私もこんな授業をしたいと思いました。約半年間ありがとうございました!! |
① ICTの活用について ② クラスのより良い雰囲気づくりについて ③ 全員参加型授業について ④ 模擬授業について (感想) |
①ICTについて ②学習課題の設定について ③教師の役割について ④授業に対する子どもたちの態度の重要性について 感想 |
一つ目は①全員参加型授業の工夫についてだ。 授業のつかみとして、子ども達を惹きつけるために導入が大事だという印象を持っていた。だから、初めに問いかけや考えたくなるような話題振りを多くしていけばいいのだと思っていたが、土井先生の授業では、導入はもちろん内容に入ってからも子どもが興味を持ち続けられるような工夫が多くあり、導入だけではいけないのだと気付かされた。それは、子ども達を置いていかない、子ども達の心理をついて指示や発問の声かけを変えていくことや、全員の視点を合わせるものの提示など、工夫した方がいいのをどこか分かっているような気がしていた点が多くあった。しかし、実際それによってどんな変化が見られるのかが分かっていなかったこともあり、工夫の仕方を見失っていた。土井先生の例示していた、実際の教師の様子や子ども達の様子を見ると頭がこちら(後ろ)を向いていないことがよく分かり、これらの工夫が子ども達にとっていい変化をもたらしているのだと納得できた。この工夫は、幼児教育においても言えることで、声かけの言葉や、タイミング、まずはハードルを低くした活動など、活動や遊びでの全員参加型を目指して、実践してみたい。 二つ目は②ICTの活用についてだ。ICTを授業で用いるというのが現代では私達が小学生の時より進んでいるという情報だけは知っていたが、正直実際に現場でどの様な活用のされ方をしているのか分かっていなかった。私の考えは教師がICTを用いてできるだけ分かりやすい授業をするという所で止まってしまっていたのだ。今では、子ども1人に対して1つのタブレットを使用して子どものペースで学習をしていくことができたり、今までよりも子ども達も効率よく授業への参加が可能となったり、個別で最適な学びができる活用方法なのだと分かった。さらに、発言やプリントの掲示による発表方法が、共有という仕組みを利用できるようになり、グループ学習や意見の視覚化がよりしやすくなっているのだと、改めてICT利用の活用場面を学ぶことができた。教師の授業の効率化だけでなく、子どもの学びの定着や授業の受けやすさの点で変化が見られたり、前を向いて先生と向き合う姿勢が、タブレットを通して他の子どもとの学び合いへと変わっていっているのだなと感じ、ICT活用の有効性を強く感じた。しかし、授業を受ける中で自分がまだまだICTについて知らないことが多いと感じた。幼稚園教諭を志望しているため、幼少連携も含め、少しでもICT活用が幼稚園の現場でもできたらよいなと思うため、活用方法を探っていきたい。 三つ目は③ツールの利用についてである。実際の授業での内容や方法の工夫は子ども達の意欲・態度に影響があると分かったが、それが教師の使うツールも関わってくるのだと、授業に参加して特によく感じた。初めて見るツールが多く、「え、こんなのがあるんだ」と気になってみる面も多くあった。私達が気になって見る心理は子ども達も同じだと思い、見たことのないゲーム感覚のクイズの方法や振り返りのキーワードの見える化など、子どもの視点が集まる工夫が、意欲・態度につながっていくのだと学んだ。子どもをあてる行動一つにも、ルーレットという楽しい機能を入れることで、子ども達が飽きずに授業が受けられるし、次回予告で興味をひく工夫やパワーポイントの音出しからも面白そうな授業と思わせていくテクニックが良い効果を生むのだと学んだ。 四つ目は④模擬授業についてである。 ICTを多く取り入れた模擬授業は初めてだったので、共有や場面転換の時に慣れていない分、少し難しさを感じた。しかし、黒板に向くことが少なくなることもあり、生徒側の反応をより見やすくなったり、こういう反応がもらえるにはどうしたらいいかなどと反応を予想しながら、パワーポイントの工夫や使う教材を選んでいったこともあり、達成感が大きかった。他のグループの模擬授業を多く受けることができて、自分が知らなかったLINEのようなインタビューや、グループでの共有しながらの制作活動など、面白い工夫がたくさんあり、とても参考になった。 感想 土井先生の授業は子どもをひきつける工夫がいっぱい組み込まれているため、ワクワクしながら毎回授業を受けることができて楽しく感じた。先生が笑っていることや明るいことからも、全体の雰囲気がよく、発言する機会も話し合いの機会でも自然と積極的に参加することができた。社会の授業というよりも、どの分野でも使えそうな知識や方法を学べる、実践的な講義だったと充実感をもてた。 後期の間ありがとうございました。 |
子どもが主体的に学べる授業 教師が主導となって課題を提示する授業では、子どもたちは参加ではなく受動的な傾聴になってしまうと考える。そして、そうした授業で身に付いた力は授業内に留まってしまい、実生活での課題解決のために活用することは難しいと思う。15回の授業を通して、子どもが受け身ではなく主体的に学習するための手立てを学んだ。 授業の核となる課題設定では、子どもの疑問を拾って設定するなど課題を子どもに作らせることで、子どもがそれを自分事として考えることや解決する必要性を感じたりすることができるのだと学んだ。課題を設定しているのは教師でも、子どもが「気になる」「なぜ?」と思ったうえで提示すると解決したいと思えるため、主体性を尊重できるとともに学習意欲も引き出せるのだと気付いた。ノートの取り方でも、子どもの主体性に繋がる工夫ができると学んだ。自分でノートを作る、ノートで自分の考えを作るという習慣を身に付けることで、学びたいことや自分にとって必要なことを念頭に置きながら授業を受けることができると考えた。また、資料を提示する際にはクイズにしたり一度予想させたりして子どもに考える時間を設けることで、その答えが印象付くとともに事実だけでなくその理由や詳細についても知りたくなるのだと体験を通して学んだ。事実を提示する際の一工夫により、子どもが主体的に学べるようになるのだと気付いた。さらに、ただ問題を解くだけでなく、この問題によってどのような力が身に付くのかを子ども自身が理解できるようにすることで、その力を実生活の中でどのように活かしていけるのかを考えることができると分かった。こうした理解や授業のテーマと自分たちの生活との繋がりを実感することは、子どもが生活に生きる意味のある学びであるとその意義を感じることに繋がると考える。 授業におけるICTの活用 今回の授業を通して、子どもたちが1人1台端末を持ち学習に活用しているという実際の状況を初めて知った。ICTにより学び方が広がるなどの可能性を感じるとともに、活用していくうえでの留意点についても考える機会となった。 ICTを活用した授業では、個人によって進度に差がでてしまう。早くできた子どもが自分で進められるような作業指示や、苦手な子どもにもわかりやすいような個別的でスモールステップな援助により、全員の参加を保障することが大切だと学んだ。また、子どもには課題解決のために自らツールを活用できるようになってほしいと思う。そのために、教師は使い方を伝えるだけでなく、子どもが手段としての利便性を感じられるようにすること、「ICTを使ってこんなことをしたい」という子どもの希望や主体性を大切にすることが必要であると考える。ICTの導入により、自分に合った教材を選んで使うこともできるようになったため、ICTと紙媒体の使い分けやツールの使い分けが求められる。授業内での活用を積み重ねることで、子どもが自ら場面によって目的を明確にし、その目的を達成するためにはどのような手段が適切か、情報を比較して選択する能力も身に付けてほしいと考える。さらに、調べた内容を全体に共有することで調べ学習での発表の機会がなくなる。これにより形式的な発表を防ぎ、他の発表場面では必要性を感じながら相手意識を持って伝え方に工夫を凝らすことができるようになると考える。そして、授業の冒頭や終盤でのアンケート、作品に対するコメント動画のQRコードなどにより、考えや気持ちの変化を可視化して残したり、結果だけでなく過程での頑張りに目を向けたりすることができるのではないかと考えた。加えて、ICTの活用が目的ではなくあくまで手段であることを常に意識して授業に臨みたいと思う。 模擬授業 模擬授業では、同じ学生の授業を子どもの立場、学生としての立場で受けることができ、真似したいことや気を付けたいことなど多くの発見があった。 授業の進め方については、段階を踏むことの重要性を感じた。授業内で取り上げるいくつかの事柄について、それらが独立していては関連性を感じられないし、飛躍していてはついてこられなくなる子どももいるだろう。前の事柄を踏まえて次に進むという繋がりを意識し、少しずつ階段を登っていくことが大切だと考える。授業の始めには、簡単なクイズを出すなどして友だちと話す機会を作ることで、授業に参加する姿勢を整えるとともに教室が柔らかい雰囲気になると実感した。また、一方的に話すのではなく子どもたちに尋ねて言葉を拾いながら対話的に進めたり、子どもを惹きつけるようなアイデアを取り入れたりして子どもと一緒に学んでいくという姿勢が重要であると考えた。 前回の授業を振り返る際は、内容だけでなく活動とともに振り返ることで自分の動きや考えの過程などを思い出す手掛かりにできるのだと気付いた。また、前回の授業で見せた写真や資料を示しながら学習を振り返ることで、全員が同じ知識を持って授業に参加することができると感じた。課題提示では、写真を見て共通点を考えることから課題を見出すような流れにすることで、子どもが疑問に思ったことを課題にできるため、主体的な授業にしていけるのだと実感した。めあてはピンポイントに提示することで、この授業を通して何を学ぶのかが分かりやすくなり見通しが持てるため意欲にも繋がると気付いた。Zoomのチャット機能では、意見の取り上げ方についての気付きがあった。チャットに意見を挙げさせた問いは、改めて発表してもらうのではなく子どもがそれぞれ読む時間を設け、そこから教師がピックアップして板書していったり、友だちの意見からなるほどと思ったチャットを自分の考えも併せて発表してもらったりすると良いと思う。こうすることで、効率よく要点を押さえるとともにクラスみんなの意見に触れることができると考える。また、出た意見に近い人や反対の人の意見を取り上げ、詳しく尋ねることで考えを深めていけるのだと分かった。こうした手立てにより、子どもたち全体を巻き込むことができ教師と子どもの一対一の関係になることも防げると考える。少数の意見や変わった視点からの意見も拾うことで1人ひとりの考えを認めることになるとともに、子どもの視野も広がると気付いた。さらに、チャットという回答が残るツールを利用することで、早押しクイズのような形式を取ることができるのだと気付いた。ただ、早さだけが評価されると全員参加の授業から離れていくのではないかと考える。参加する意味を感じられるような配慮も意識したい。 事実の検証では、考えたことに対する答えだけでなく発展的な内容に繋がるような要素も加えることで、興味を持った子どもがさらに深めるきっかけになると考えた。また、事実を並べるのではなくその都度要点を押さえることで、情報を流さずに印象付けることができると気付いた。事実を文章や口頭だけで説明するのではなく、模型などを用いて実験的に説明することで、視覚を通して実感を伴って理解できると気付いた。内容が印象に残りやすいうえ、学習意欲も引き出すことができると考える。グラフなどの資料は少しずつ見せることで、どのように推移するのかや変化するのかなど予想しながら見ることができ、ただ見るだけのときよりも思考力を働かせることができたり結果が印象に残りやすかったりすると感じた。また、課題の共有や焦点化にも繋がると考える。資料などをもとに考える場面では、観点や考えるポイントが提示されていると考えやすくなるとともに思考や議論が要点を踏まえたものになるのだと分かった。板書では、子どもからどのような意見が出てくるか予想しておくと、項目や視点ごとに分けたり最終的にそれらを繋げたりすることができると分かった。グラフなどの資料を見るときには、グラフの読み取り方や着目すべき点を伝えることで、子どものグラフから読み取る力を養うだけでなく、分からなくて困っている子どもへの支援にもなると考えた。何をするのか、何について考えるのかという作業指示は、口頭だけでなく板書やパワーポイントなどにも示すことで、話を聞き漏らしても授業についていくことができると気付いた。授業の終盤では、達成したことやできるようになったことを視覚的に示すことで、子どもたちも成長を実感できたり自信を持てるようになったりするのだと学んだ。 全員参加型授業 公立の学校で働く教師として、子どもたち全員が授業に参加している状態を目指すことが重要であるということやそれらは授業規律や発問指示を大切にすることで実現できるのだと学んだ。 授業の中では子ども同士や子どもと教師の関わりを作る工夫により、学級の雰囲気や子ども同士の人間関係も築いていくことができるのだと気付いた。また、子ども同士で学び合うための工夫も学んだ。気付きを声に出して呟かせることで、分からなかった子どもへのヒントとなり意欲を低下させないようにしたり、周りの言葉を聞いて新たな気付きを得ることができたりする。また、友だちの発表に対して、批判的な目線で質問や反対したいところを探しながら聞くように指示することで、思考力を働かせながら聞けるようになる。他の人の気付きを読むことで、新たな気付きを得られるとともに自分にはなかった視点から捉え直すことができる。これらの工夫は子どもの意識を友だちに向かせるうえでも有効だと考える。 前提の知識を確認することで、全員が同じ土俵に立って授業に参加できるようになるのだと気付いた。教師は、発表者だけでなく周りの聞いている子どもを見ることで全員が参加しているかを確認できると学んだ。また、選択肢を表示して選ばせることで参加へのハードルを下げることや、聞く姿勢や話す姿勢を大切にする「そろえる(授業規律)」、活動が終わった後の指示もしておくことで子どもが遊び始めないようにする「動かす(発問指示)」などもクラス内の子どもが全員参加するための手立てであると実感を伴って学んだ。他にも理解できているか、どこで躓いているかといった理解度やそれぞれの子どものめあて、目標や方向性を見える化すること、具体的な作業指示によって活動に入りやすくすることなど授業のユニバーサルデザイン化に取り組み参加しやすい環境を整えることが重要だと学んだ。 感想 全15回の授業を通して教科の内容だけでなく、授業全般に通じる理念やそれを土台とする技術について学ぶことができたと感じる。上に挙げた4項目以外にも授業内での言葉掛けにより子ども同士を繋げられること、板書の工夫により子どもたちの知識を構造化できることなどを学び、授業内の1つ1つの行為に意図と願いを持ちたいと考えるようになった。 初回の授業では社会的な見方・考え方で社会を認識することができるようになると、見えないものが見えるようになるのだと学んだ。また、社会科の授業を通して子どもたちはレンズを獲得し、そのレンズで社会的事象を見る方法を実践していくのだと考えた。15回の授業を通してこれを頭だけで理解するのではなく、実感を伴って納得することができた。 授業を楽しく面白いものにすることが子どものための工夫だと考えていたが、それだけでなく子どもが自分事として「知りたい」「学びたい」と思えるような工夫を凝らすことで授業での学びが「生きる力」に繋がるのだと学んだ。全員が授業に参加できる環境や援助を整え、主体的な学びが展開される授業を目指していきたい。 ありがとうございました。 |
1.模擬授業での学びについて 2.言葉がけに関する学びについて 3.ICTに関する学びについて 4.授業を展開する上での工夫における学びについて 〈感想〉 |
① 誰もが平等に当たるような工夫 「手を挙げなきゃ当たらないよ」という意識のゆるみが不登校や非行などのその先の悪い方向につながっていくことが分かりました。授業に参加しないことが勉強についていけないことにつながり、学びへの意欲を失ってしまうのだと考えました。また、授業に参加できずついていけなくなることでクラスの中の自分の居場所がなくなり、学校がつまらなくなってしまうのだと分かりました。したがって、ルーレットやランダムなどで機械を使って誰もが平等に当たる可能性をもたせることが重要だと分かりました。ただのくじではなく、ルーレットやランダムなどどこで止まるか分からない過程を楽しめるものだと、ドキドキ感があって子どもが注目し、授業を盛り上げることができることも学びました。 ② クイズの有効性 クイズはクイズでも、教員が口頭でクイズを出すのではなく、kahoot!を使うとより面白くて、「正解したい」「答えよう」と意欲が高まることを体験的に感じました。自分のキャラクターを選べられることで愛着がわき、ゲーム感覚で楽しめることにつながるのだと考えました。げんこつクイズはちょっとしたクイズを出したいときに手軽にできていいと思いました。「1だと思う人?」と順番に手を挙げていく形だと手を挙げない人がいたり他の子の様子をうかがって手を挙げる子がいたりすると思うけれど、一斉に指を出す形にすれば全員の意見が見え、全員参加型に変わると思いました。少しの時間でも楽しい活動があると、授業が楽しみになり、「学びって面白い」「学校楽しい」という気持ちにもつながっていくと考えました。 ③ ICTを活用する効果 普段ICTを多く使うような講義を受けてこなかったので、とても新鮮でした。Zoomのチャット機能を使うことで、リアルタイムで子ども1人1人の意見を目にすることができ、その場でレスポンスすることができると思いました。また、チャットということで児童が他の児童の意見を見ることができるので、友達の意見を通して自分の考えを深められると思いました。グループワークをする際にも、グループ内で同じ画面を共有し、一人ひとりが自分の画面から意見を出せるようにすることで、机を移動する時間が削られたり、紙を数人で一緒に見ることで見にくくなったりすることがなくなると思いました。ただ教員が話し続ける平坦な授業ではなく、音やアニメーションを効果的に使ったパワーポイントを見せることで波が生まれ、子どもを引き付けられると思いました。資料なども黒板に貼るだけだと後ろの席の子が見えないけれど、一人ひとりの画面上に映すことでしっかりと見ることができるのだと分かりました。さらに、情報化が進む現代だからこそ、情報の授業だけでなく普段の科目でも当たり前のように使うことで、慣れ親しみ、使いこなす力につながると考えます。ICTを効果的に活用し、よりよい授業を展開できるようにしたいです。 ④ 模擬授業を通して 「スーパーのスーパー店長になろう」とめあての言葉を工夫したり、「いいチラシを作ろう」と活動の言葉を工夫したりすることで、一気に子どもの意欲が高まると思いました。ただ「スーパーの工夫を調べよう」とするとあまりやる気が出ない子もいるけれど、言葉一つで変化するなら、どのように言葉を掛けたら子どものやる気を引き出せるのかを考えていきたいです。「王様とLINEしてみた」も個人的に面白くて見入ってしまいました。今の小学生にはLINEも身近なものになりつつあると思うので、入り込みやすく、楽しく学べると思いました。子どもの興味・関心、子どもにとって身近なものに着目し、授業を考えることの大切さを学びました。模擬授業を通して、自分たちが授業者になるときも聞く側になるときも、自分にはないたくさんのアイデアを目にしました。他の人の考えを聞くと自分の考えも広がることが分かったので、これからも他の人の意見に耳を傾け、よりよい授業を展開できるようにしたいと思います。 感想 土井先生の授業はとても楽しくて、毎回授業が楽しみでした。そこにはたくさんの楽しい工夫がありました。ちょっとした工夫を行うことで分かりやすくなったり意欲が高まったりすることが分かりました。模擬授業でも、どの班の人も楽しい工夫があり、また受けたいなと思いました。実際に子ども役になって参加することで、子どもが楽しいと思える場面や分かりやすいと思える場面、反対に難しくてよくわからなかった場面に気付き、自分の授業に生かしていくことができると思いました。15回の授業を通して土井先生の教育への熱意が伝わりました。私も熱意をもってよりよい教育・保育を探求していきたいと思います。半年間ありがとうございました。 |