民間金融大流行で借金の長いドミノ、中国式サブプライムローンの危機
こうした小さな記事が重要なときがあります。
livedoorニュース からの引用です。
http://news.livedoor.com/article/detail/5853705/
近年、民間金融から資金を調達する中国の中小企業が増え、金利が急上昇するなか、金融機関に委託して資金を貸し付け、利子収入を得る国有企業が増えるなど、民間金融市場が広がっている。しかし実態経済の裏打ちのない高利融資は常に崩壊の危険性をはらんでいる。経済の専門家らは「中国式サブプライムローン危機」が発生するのではと危惧している。シンガポール紙・聯合早報が伝えた。
中国の銀行が昨年下半期から信用貸付の引き締めを始め、中小企業は資金調達難に陥った。折りしも株式市場と不動産市場が低迷し、個人投資家が新たな投資ルートを求めていたこともあり、民間融資が盛んとなり規模がますます拡大している。 中国証券報の報道によれば、浙江省だけでも、個人投資家が貸金企業や「典当行」(担保による融資を行う業者、いわゆる質屋など)などを通じて融資している資金は1兆元規模に達し、年利子は60%にも達するという。 高利に引きつけられているのは民衆だけではない。中国メディアの統計によれば、8月末までに64社の上場企業が委託貸付公告を出しており、これらの企業が銀行などの仲介機関を通じて融資した資金総額は前年同期比38.2%増の約170億元となっている。 また、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康主席は、「沿海地域の銀行貸付のうち、借り手が銀行から借りた資金を別の融資に回してより高い利息をとっているものが約3兆元ある」と指摘した。
こうした企業による短期貸付の月利は8%前後だが、なかには銀行金利の4倍近い24.5%というケースもある。これは、本業が不振の上場企業にとっては間違いなく大きな魅力である。
フィナンシャル・タイムズは、中国揚子江船業(控股)有限公司の第2四半期の税引前利益の25%以上が融資業務によるものであり、中国の「影の金融機関」の9割が国有企業だと報じている。
民間金融が沿海地域から内陸へ、製造業から上場企業、一般家庭へと広がる傾向について、中央財経大学中国銀行研究センターの郭田勇・主任は、「貸金チェーンが長くなればなるほどリスクが増大する。借り手が一旦返済不能になれば、巻き込まれる範囲も大きく、いわゆる『中国版サブプライムローン危機』が発生することは、ありえないことではない」と指摘する。
また、中国銀河証券の左小蕾・首席総裁顧問は、「高金利イコール問題があるわけではない」としながらも、「問題なのは、全財産を貸し付けているような個人投資家が、貸金会社が誰に貸しているのか、また、借り手の返済能力について知らないこと」と強調。
また、企業が調達した資金を他社に融資して利益を得るという手法も「虚業」であり、本来の主要業務への投資に比べてリスクが高いと指摘。「地に足をつけている中小企業が高金利の借り入れに手を出す可能性は少ない」として借り手の返済能力に疑問を示し、「このように高い利子を支払う能力が本当にあるとすれば、借り手は調達資金を高利回りの不動産投資に回している可能性があり、そうなればリスクはさらに高まる」と指摘した。(編集担当:中岡秀雄)
こうした小さな記事が重要なときがあります。
livedoorニュース からの引用です。
http://news.livedoor.com/article/detail/5853705/
近年、民間金融から資金を調達する中国の中小企業が増え、金利が急上昇するなか、金融機関に委託して資金を貸し付け、利子収入を得る国有企業が増えるなど、民間金融市場が広がっている。しかし実態経済の裏打ちのない高利融資は常に崩壊の危険性をはらんでいる。経済の専門家らは「中国式サブプライムローン危機」が発生するのではと危惧している。シンガポール紙・聯合早報が伝えた。
中国の銀行が昨年下半期から信用貸付の引き締めを始め、中小企業は資金調達難に陥った。折りしも株式市場と不動産市場が低迷し、個人投資家が新たな投資ルートを求めていたこともあり、民間融資が盛んとなり規模がますます拡大している。 中国証券報の報道によれば、浙江省だけでも、個人投資家が貸金企業や「典当行」(担保による融資を行う業者、いわゆる質屋など)などを通じて融資している資金は1兆元規模に達し、年利子は60%にも達するという。 高利に引きつけられているのは民衆だけではない。中国メディアの統計によれば、8月末までに64社の上場企業が委託貸付公告を出しており、これらの企業が銀行などの仲介機関を通じて融資した資金総額は前年同期比38.2%増の約170億元となっている。 また、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康主席は、「沿海地域の銀行貸付のうち、借り手が銀行から借りた資金を別の融資に回してより高い利息をとっているものが約3兆元ある」と指摘した。
こうした企業による短期貸付の月利は8%前後だが、なかには銀行金利の4倍近い24.5%というケースもある。これは、本業が不振の上場企業にとっては間違いなく大きな魅力である。
フィナンシャル・タイムズは、中国揚子江船業(控股)有限公司の第2四半期の税引前利益の25%以上が融資業務によるものであり、中国の「影の金融機関」の9割が国有企業だと報じている。
民間金融が沿海地域から内陸へ、製造業から上場企業、一般家庭へと広がる傾向について、中央財経大学中国銀行研究センターの郭田勇・主任は、「貸金チェーンが長くなればなるほどリスクが増大する。借り手が一旦返済不能になれば、巻き込まれる範囲も大きく、いわゆる『中国版サブプライムローン危機』が発生することは、ありえないことではない」と指摘する。
また、中国銀河証券の左小蕾・首席総裁顧問は、「高金利イコール問題があるわけではない」としながらも、「問題なのは、全財産を貸し付けているような個人投資家が、貸金会社が誰に貸しているのか、また、借り手の返済能力について知らないこと」と強調。
また、企業が調達した資金を他社に融資して利益を得るという手法も「虚業」であり、本来の主要業務への投資に比べてリスクが高いと指摘。「地に足をつけている中小企業が高金利の借り入れに手を出す可能性は少ない」として借り手の返済能力に疑問を示し、「このように高い利子を支払う能力が本当にあるとすれば、借り手は調達資金を高利回りの不動産投資に回している可能性があり、そうなればリスクはさらに高まる」と指摘した。(編集担当:中岡秀雄)