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初等社会科教育法 全体振り返り(7)

2023-02-06 07:27:14 | 大学・社会教育講義資料

初等社会科指導法 全体の振り返り

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1.ICTを活用した授業について
教育実習で一人一台タブレット端末を使用している姿を見たり、授業でのICTに関連するアンケート結果から現場は少しずつICTを活用していることを知った。しかし、その割には大学の授業でICTについてがっつり学ぶ機会が少ないと感じた。そのため、今回の社会科の授業で全員がICTを活用して模擬授業をするというのはとても学びになるものだった。教育現場をさらにより良いものにしていくためにも、教員を志す私たちがICTについてしっかり学んでいく必要があると感じた。少なからず、講義を受ける前よりはICTについての知識が身についたと感じられた。

2.全員参加型授業について
これまで自分が行ってきた模擬授業は、教科書を用いることが多かったので、ICTを活用して全員参加型授業でというのが新鮮で面白かった。どのようにしたら子どもたちの興味関心がひけるのか、誰一人取り残すことなく授業を進めることができるのかのテクニックがこの講義を通して身についたと感じる。全員参加型授業を成功させるカギは教員の授業の進め方にあると思った。今回の講義で学んだことを、未来で教員になった際に生かしていきたいと思った。

3.授業の工夫について
単純にスライドを作成するのではなく、音をつけたり、色づかいを工夫したり、イラストを使って子どもたちが単元に関心を持てるような工夫がされていた。また、おでこの前に手を出して指で答えさせることで、誰もが簡単に意思表示できると思った。さらに、午後の授業などは特に眠たくなったりする子どもが増える。そこで、立ったり座ったりの活動をすることで、活動に動きが出て子ども集中力も高まる。

4.模擬授業について
どこの班も工夫がなされていて、楽しめる授業であったなと思った。特に8班の教員が自らお話を作ってこれは有罪か無罪かを考えさせる裁判の授業が面白かった。少し難しい題材かなと感じたが、最後にきちんと裁判の制度についての説明があり、授業の流れがスムーズでよかった。また、身近な物語から考えさせることで子どもたちの興味関心が高まるなと思った。

~感想~
ICTを活用して全員参加型の授業でという条件で模擬授業をするのが初めてだったので、とても新鮮で面白かった。ICTを活用する上で、これなら使えそうと思うものがたくさんあり、将来教員になった際に活用していきたいと思った。これまでは授業の内容にばかりに目を向けていたが、この講義を通して内容だけでなく、全員が参加できるようにするにはどのようにしたら良いのかまでを考えることができるるようになった。



1. 全員参加授業について
この講義で学んだことの一つとして印象深いのはやはり全員参加授業である。立ち上がって、まだ他の人から出ていない意見をもっていたら立ったままでいるという手法は、学級のみんなが考えた意見を一つも聞き逃さないようにできる。児童も自分と同じ意見が発表されたら座るので、人の意見をよく聞くようになると思った。ただ教師が説明しているのを聞くだけではぼーっとしてしまう可能性もあるが、このように効果的な手法を授業に組み込むことで、児童自ら学ぶ態勢ができてくると感じた。この全員参加授業で重要なのは活動の一つ一つが「取り組みやすいこと」であると考えている。例えば、みんなの前で一人で発表しないといけない場面や、分かったら手を挙げるというのでは、自分の意見に自信を持てない児童や恥ずかしがってしまう児童にとっては「取り組みにくい活動」となってしまう。しかし、隣の人に聞こえるようにつぶやく手法や、何番だと思うかおでこに手を当てて数字で答えるといった手法は、自分だけに視点が集中しないので誰でも取り組みやすい活動であると思う。このように誰でも取り組みやすい活動を取り入れていくことで、自信がなかった生徒も授業に参加できる機会が増え、最終的には先生が第8回の講義で話していた事例のように、どの活動でも積極的に参加していける児童が育っていくのではないかと考えた。

2. 思考ツールについて
思考ツールについては、これまであまり触れたことがなかったため、この講義を通してたくさん触れる機会があったことで、より身近に感じるようになった。こうした思考ツールはただ使えば良いのではなく、どのような場面で使用すればよいのかを考えながら組み込むことで、より効果的な活動が期待できると思った。思考ツールを使用した場合と使用しなかった場合では、興味の持ち方も大きく違い、ツールを使用した方が時間が早く進むような感覚があった。時間の流れが早く感じたということはつまり、授業で楽しみながら考えることができたということであると思う。また、視覚的に見やすくなったことで、より考えを深めやすくなると考えた。学習をより効果的に進めていくために、場面ごとで使える様々な思考ツールを教師も知っておかなければならないと感じた。

3. 自分の班(6班)の模擬授業について
  複数人で授業を組み立てていくことで、同じ題材を扱っていても様々な視点から意見が出てくるのでお互いに良い刺激をしあって作り上げていけたと思う。仲間の活動を見て、よりよい授業の流れにしようとアドリブをした班員もおり、教育現場にはかかせない対応力や臨機応変さを学ぶことができた。また、様々な児童がいることを予測し、「このような児童のためにはこのような活動を取り入れるのが良いかもしれない」という意見を出したり、「このツールは使いやすいように、動かしてはいけない図形は固定しておく設定にしよう」と細かなところにまで配慮をしたりする班員もいた。このような仲間の行動や配慮を見ることで、自分のこれからの考え方もさらにレベルの高いものにしていけると感じた。自分一人で考えていくことももちろん大切であるが、このように仲間の考え方を学べるグループでの模擬授業作成は新たな視点を得るために重要な役割を果たしていると感じた。

4. 他の班の模擬授業について
  先程の3の項目で述べたように、自分の班のなかで班員の行動を見ることで得られるものもたくさんあったが、自分が児童役として他の班の模擬授業を受けることによって得られるものもたくさんあった。自分達の班での学びとはまた別の視点からになるが、児童役として授業を受けてみることで、良い点や改善点を冷静に見つけることができる。児童役をしたからこその素直な意見が浮かんでくるので、こちらも良い経験となった。また、児童役をしつつも教育者目線で見ることで、「この思考ツールはこのような目的で使ったのだろう」や「今のこの声掛けにはこのような意図があると感じた」など、発見することも多くあった。他の班の授業を受けながら、自分だったらどのようにするかを冷静に考えることによって気づく新たな事柄も多くあった。このように他の人の考えを読み取り、良い点や改善点を考えて自分のなかに取り込んでいくことはとても大切なことであると感じた。

感想
この講義では今までに受けてきた講義にはなかった学びや経験が多くあった。模擬授業を作るにしても受けるにしても、自分たちが参加できているという感覚がとても強く、それはまさに「全員参加授業」を軸にしていたからこそであると感じた。毎回の先生の模擬授業で児童役として体験することができ、さらに学生の模擬授業で体験し、自分達で作った模擬授業で実践することができたため、反復して学ぶことができたと思う。思考ツールや授業で使える効果的な手法などは、説明されて終わるだけではなかなか頭に入りづからったり、使いどころが掴めなかったりするため、この講義で何度も繰り返し使って定着させることができたのはとても良かったと感じている。また、社会の教育法であるのに、いま使った手法を他教科で使うとしたらという話もたくさんあって、社会のみに限らない知識を得ることができてうれしかった。この講義で行ってきたことは忘れないと思うので、自分が教師として児童・生徒を指導していくときに活かしていきたいと考えている。

①授業方法について学んだこと
社会科の授業では、教材づくりがポイントである。xチャート、yチャートなどの思考ツールを使って授業を行うことで、視覚的に見やすい分かりやすい授業ができるということだ。さらに、ICTを有効的に使用することだ。
はじめに、 思考ツールとは、様々な意見を整理したり、新しいアイディアを出したりするなど、思考する 際に活用する様々な手法の総称のこと。ツールを使用することについて、頭の中で考えていることを書き出し整理しやすくして、「⽐較 」したり「分類」したりするこ とができ、「思考スキル」を身 に付けることができるようになると考える「比較」「分類」など、どのような思考をしたいかによって適したツールを選んでいきたい。多くのことを学び、主体的に学べと言われているが、ただノートに書き写すでは学びにならない。そこで、適切な場所で使用するべきだと学んだ。
発表させるときに、グループで話し合い、話し合ったことを、ICTを使用し共有することが効果的だと学んだ。そこでは発表はしない。共有したことで皆が自由に見れるので、その後、感想をチャットでうつというようにしたい。そうすることで、体験型、かつ効率的に学びが得られると思う。また、カフートなどの便利なアプリも積極的に活用していきたいところである。
以上の2点を踏まえ、ロイロノートなどを使用し、思考ツールを手段として利用することが期待される。ロイロノートで思考ツールを使うと、 さまざまな切り口でとらえた考えをまとめ、 自分の言葉で説明できる力をつけることができる。自分の言葉で説明することで、より内容が濃く児童に残る。

②授業内容について学んだこと
3年生から「社会」の授業がスタートします。3年生から 自分たちが住む市区町村の成り立ちや地理、産業について学ぶ。さらに、電気や水道などの公共サービスのしくみ、都道府県の名称や位置、特色について学ぶところからはじまる。4年生では、地震対策が新登場した。地震がいつくるかなど分からないので今求められている教材だと思うので、素早く終えるのではなく、主体的に考えさせるべきだ。 5年生からは、日本の地理や産業、環境問題などについて、6年生になると日本の歴史と公民(政治・経済のしくみ)、世界の中の日本のあり方について学ぶ。6年生では、歴史、政治、国際社会の順で教えるものが、政治、歴史、国際社会になった。政治から先に行うことで現代、また私たちの国なので、より内容にとっつきやすくなる。また、全体を通し、3年から6年までで市町村から国まで学ぶ規模が大きくなる。とにかく、社会で生きていくための基礎となる大切な内容となっている。直接生活に関わることも多くあるため、しっかり教える必要がある。

③授業の考え方について学んだこと
授業に参加できない、ついていけないという児童が増えている。そこで、児童の足並みをそろえ、主体的・対話的で深い学びを得させるために、全員参加型の授業を行うことが大切である。選択肢を選ばせるとき、挙手制はよろしくない。そこで、頭の上でパーかグーをださせる、また、皆を立たせて考えた意見が出てしまった人から座るなど、必ず授業参加をさせることができるようにすうる。そうすることで、全員が参加することができるため、主体的な学習を自然とさせることができる。また、楽しく、飽きさせない工夫をすることが大切だ。例えば、モザイクを人物画にかけておき、分かった人から座るなど、少し工夫を凝らすことで、児童は非常に盛り上がって楽しく学んでくれる。他の項目でも述べたが、それらは、ICT活用をして資料作成をすると良い。視覚化することが大切である。

④仲間の授業から学んだこと
みんな時間が短い中ですごくクオリティの高いものをつくっていて驚いた。ほとんどの確率でインターネットがつながっておらず、いらいらはいたが。特に、机間指導で回ってくれることで、授業中のワークの不安が減ると実感し、机間指導の大切さを改めて感じた。また、先生の話し方や、問いかけ方、応対の仕方でかなり盛り上がり方や学びが異なることを感じた。先生が質問を言い換えると、よく分からなくなるので、簡単な質問を端的に言うことで分かりやすくなると、実習からも授業からも学んだ。また、先生が拍手をするだけで、自然と拍手がでるのでとても和やかになるかつ認めてあげることになるので、効果的だと思う。教師から疑問を提供するのではなく、子どもたちから引き出すことは大変良い。また、マイニングを使用して児童の意見をまとめてみるととても反応よく、面白い授業になることが分かった。urlを共有し、パワポをみんなで触ることで楽しい授業になった。特に学んだことは、先生が生き生きしていると、児童も生き生きするということだ。共同学習を通して、児童は自分の考えと友人の考えの考えとの違いに気づき、意見を調整しながら解決していくことが大切であることを学んだ。
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感想 毎授業で実践型の授業が受けられるため、すごく学びになったし、一日たっても忘れないくらい自分の中に残っている。本当に授業を受けてよかったと思う。皆の授業もみて、自分の学びになった。人の授業をみることも勉強になるなと思った。ぜひ来年の教育実習で活かしていきたい。半年間という短い時間ではありましたがありがとうございました。社会は眠くてだるいと思っていた人間だが、今後は、誰一人取り残さない、社会科の授業はいかに面白く、深いものなのか、児童に授業をする中で伝えていきたい次第である。アンネ、とても面白かったです。


 私はこの初等社会科教育法Aの授業を受けて、沢山の実践的な知識を学ぶことができた。なぜならば、この授業は社会科の授業ではあるものの、ICT活用や全員参加型の授業、指導案の作り方など、これから授業をしていく中で、基本的で重要になっていくポイントを押さえた授業をしており、どんな授業でも応用が可能であったからだ。

 まず一つ目として、ICT活用ではPowerPointの可能性についてよく知ることができた。今までPowerPointは個人でプレゼンをする用のソフトだと考えていたが、この授業ではPowerPointを共有し、書き込んで編集した後に全員で見られるようにする使い方を学ぶことができた。ICT活用をするだけで今までグループを作ってプリントに書いたものを黒板に貼って共有するというような手間がかかるものが一瞬で改善され、とても驚いた。また、クラスルームやカフートなどの無料ソフトで気軽にいろいろなコンテンツを利用することができることも学んだ。教育実習を終えたばかりの私は、実習先が上手く使えていなかったこともあり、あまりICT活用しても授業は変わらないどころか面倒になるだけだと思っていたが、ICT活用の真の形を見ることができたので積極的に実践していきたいと感じた。特に私の志望先はクロームブックを使っており、今回のICT活用例と相性がとても良さそうなので学んだことを活かせるようにしたい。

 次に二つ目として、全員参加型の授業という観点はとても重要だと思いなおすことができた。私は教育実習で全員に参加してほしいと思い、指名の制度を取り入れたが、当たった生徒が考えておらず答えられなかった時があった。それからどうすれば生徒が積極的に参加してくれるか悩んでいたが、この授業を受けてそれがとても単純なものであると気づくことができた。単純に生徒は自分があたらないと思っているから考えなかったり、ばれないと思っているからサボったりしていることが分かった。今回の授業では、その対策として思考の視覚化を積極的に取り入れており、わざと他の人に見えやすい工夫や進行度を体の動きで示す工夫を使っていた。そうすることで生徒自身に緊張感や参加している自覚を持たせることができ、全員参加型の授業となることができることを学ぶことができた。

 そして三つ目として、指導案の作り方では学習指導要領や教科書の年間指導計画等の資料を活用することを学ぶことができた。今まで略案はあまり悩むことがなかったが、細案を考えるときに評価のポイントや観点、目的を書くときなどで悩むことがあった。だが今回の授業を通して指導案を作っていく中で、そんな時に難しく考えず学習指導要領の内容をパクればいいことを学んだ。そもそも学習指導要領とは国が定めた教育の説明書であるためそれを引用することはいけないことどころか積極的にしていくべきことなのだが、今まではコピーアンドペーストに多少の恐れがあり、難しく考えすぎていた。これからは、学習指導要領をはじめとするいろいろなお手本をよく参考にし、いいところをどんどん盗んだり取り入れたりして、より良い授業ができるようにしたい。

 最後に四つ目として、模擬授業をする中で実践の難しさについて学ぶことができた。授業を受けてきた中で上述したようにICT活用や全員参加型の授業などの実践的なスキルを学んだが、知ることとそれを使えることは別の話である。模擬授業を自分が準備して行った、あるいは仲間の模擬授業を受けている中で大学生だからこそ成立した場面は多いと思う。特に、全員参加型の授業では立ったり座らせたりする中でもっとこうしたほうがよかったという反省の場面がいくつかあった。ただ逆に、他の班が場面に合った上手い使い方をしており、参考になることも多かった。結局のところ使いこなすためには練習が必要であり、試行錯誤していくしかないことに気づけたので沢山試すようにしたいと思った。また、模擬授業をしていく中では自分に足りてないスキルに気づくことができた。生徒から上手く答えを引き出す発問などは自分の苦手とするところだが、資料を上手に使って思考を整理させたり、ゆっくり答えを待つ姿勢を見せて焦らせない工夫などをしたりしている人がいてとても参考になった。
 このように社会科の授業ではあるが、どんな授業においても応用可能な授業の基礎スキルを学ぶことができた。この学びを忘れずに実際授業をしていく立場になったときに、活用していきたい。

 この授業を受けた感想として、今までで一番実用性の高い知識やスキルを身につけることができたと思う。もちろん自分の専門教科の知識を学んでいくことも重要ではあるのだが、それ以上に如何に生徒を惹きつけられる授業ができるか、そのための知識や技術を備えているか、ということがとても重要であると感じた。授業を通して伝えたいことは生徒が興味を持った先にあるが、教育実習では興味を引き出せず伝えたいことが伝えきれなかったと悔しい場面が度々あった。だが、今回の授業を受けたことで伝える段階にもっていくまでの一歩を踏み出せるようになったと思うので、この学びを忘れずに将来的に授業で勝負をすることのできる教師になりたいと感じた。


 

① 全員参加型授業『ICT活用』
全員参加型授業をつくっていく上でICTを活用することはとても大きな役割を担っていることを学んだ。具体的な学びとしては2点あり、zoomでのチャット機能とパワーポイント、エクセルの共有である。

1つ目のチャット機能について。このチャット機能は気軽にクラス全体の意見を共有することができることに大きな価値がある。一般的な全体での意見の共有方法として、教師が意図的または挙手制を取り子どもからの発言をクラス全体で共有していく方法がある。しかし、人前で声に出して考えを発表することが苦手な子どももいる。そういった子どもは自分の考えを正確に伝えることができないことが考えられるため、チャット機能を使うことで無駄なストレスや緊張感なく自分の考えをありのまま共有することができ、全員の考えを互いに見て学び合えることでみんなの学びになっていく。

2点目のパワーポイント、エクセルの共有については授業の効率の向上という面で実用性があることを学んだ。全体で何かを共有させる際は1人1人がプリント等にまとめ、それを次はグループでまとめ、そして全体で共有するという流れの認識であったが、1つのパワーポイント、エクセルを全体共有にすることでそれぞれが1つの場所に書き込むことができ、班での共有や教師による全体の共有もスムーズになっていくことを体験的に学んだ。

② 全員参加型授業『クイズの活用』
全員参加型授業の中で欠かせないのがクイズの場面である。クイズは大人でも思わず盛り上がってしまうほど人の興味や意欲を惹きつける力をもっている。このことから特に授業の導入場面でクイズを取り入れていくことで授業内容に興味をもたせ、主体的に学習課題に向かっていく姿勢をつくっていくことができ、同時に授業に活気が生まれ、授業の雰囲気からも子どもの学習への意欲向上を支えていくことができることを学んだ。クイズを行う際の要点としては選択型にすることと、クイズの内容が直接的または間接的に学習課題につながるように工夫することである。選択型は問いに対する答えが分からない子どもや曖昧で参加しづらい子どもにとっても参加へのハードルを下げることができ、加えておでこにげんこつを出し、番号を手で表すような解答形式にすることで確実に全員の参加が望めることも学んだ。また、クイズの内容についてはただ楽しいだけでは授業としてのまとまりがなくなってしまうことや、クイズだけが印象に残り教師側の狙いと逸れてしまう。そのため、クイズを製作するときは子どもが本時の内容を学ぶにあたっての動機づけや興味を惹きつけながら学習課題に結び付蹴ることができるような工夫が必要であることも学んだ。

③ 全員参加型授業『挙手制への工夫』
この講義を通して、教師が子どもに挙手を求め、考えを引き出すという授業の1場面でも全員参加型授業を目指していく中で工夫することが大切であることを学んだ。その方法として「分かる人―」と聞くのではなく「当てられたら困る人―」と視点を変えた聞き方で尋ねるということである。この少しの工夫で「分かる人―」と尋ねた際に参加が期待できない分かっているが答えなくない人や分からない人、話を聞いていない人のうちで分からない人と話を聞いていいない人の参加が期待され、全員参加型の授業につながっていくことを学んだ。加えて、分からない人への指名が可能になったことで分からない子どもがどこで躓いているかを教師側が把握することができ、個別指導や全体での振り返り、これまでの確認などの機会を設け、支援していくことで学習の遅れによる子どもの学力差を埋めていくことができることも学んだ。

④ 模擬授業
模擬授業をする立場と受ける立場を経験してきた中で全員参加型授業をつくっていくためには上記で述べたようなICTの活用、クイズの導入、教師の子どもへの支援方法が大切であることを実感的に学んだ。特にクイズにおいては小学生に戻ったかのような盛り上がりを見せ、クイズの意欲や関心を惹きつける力、授業の雰囲気を活性化させる力があるということを体験的に学んだ。さらに、クイズから子どもたちの学びにつなげていくためにはパワーポイントに添付するイラストやグラフなどの目で見て分かる資料を工夫すること、クイズの内容がどのように本時の授業内容に関わり、つながりを持っているのかということを教師が子どもへしっかり言語化して伝えていくことの大切さも学んだ。

〇感想
全員参加型授業をつくっていくための技と知識を土井先生や仲間の模擬授業を受ける立場や、実際に模擬授業を行う立場に立つことで実践的につかんでいくことができた。その中でもこの講義で初めて知ったKahoot!やマイニングなどの授業を盛りあげるツールはしっかりと自分の中に吸収し、今年の教育実習で取り入れることができればさっそく実践してみたいと感じた。講義では子どもの反応は想像上でしかなかったが、教育実習の中で実際に子どもたちがどのような反応をして授業にどんな表情で参加してくれるのか自分の目で見てみたいと感じた。


①問題解決能力の育成
ラーニングコンパスにあるような見通し、行動、振り返りというプロセスによってウェルビーイングは育まれていくことを学んだ。そのために私たちはこのプロセスをただ踏ませるだけではなく、子ども達が主体的かつ協働的に考え、学びに向かっていけるような環境を生み出すことが必要だと知った。先生が授業でなっていたような、周りの人と話して話し終わったグループから座らせることやクイズ形式をとること、誰が当たるかわからないようにすることで全員に考えさせるなど工夫を教員が築くことで、一人ひとりがしっかり考えることができ、かつ協働的な学びとなり、より主体的に考え、様々な意見に触れ、深い学びが得られるものとなっていくのだと感じた。

②クイズ形式の活動 
授業を通して、kahootやパワーポイントのアニメーションなどといった様々なクイズ形式を体験し、改めてクイズ形式は楽しめる活動だと実感した。その中で、一人で考える主体的な場面、そして友人と考える対話的な場面などを生み出し、クイズはクイズでも様々なやり方によって多くの力を育むことができることを学んだ。またクイズ形式の意図として、「実際の学校現場の授業を想定した学級経営の面でも、多様なクイズ形式は協力などで絆が生まれる。」ことや「学びの中では、暗記をしなくはならない内容も必ずあり、そう言った場面で、いかに楽しく活動できるかが重要である。」と先生がおっしゃっていた。なので多くの場面でその場の目的に合ったクイズを活用し、楽しみながら学ばせていきたいと思う。

③学習意欲向上ツール
それぞれに特徴と利点があり、子ども達が楽しみながら考えを巡らせるサポートになると思った。また他者の模擬授業の中でツールを使う活動を通して、主体的な学びの姿勢を自ら育ませることができることを学ぶことができた。

④学習課題の設定
学ばせたいという気持ちがあると教員は、目的に沿った課題提示をしてしまいがちである。
しかしそれでは、子ども達の積極性や興味関心、意欲を引き出せず、何より学習の神髄である気づき「わかった」を子ども達が得られないことにもつながってくることを学んだ。なので写真やグラフを活用して共通点や相違点に目を向けさせるなど考えを促せる工夫を凝らすことで、子ども達自身で気づき課題を得られるようにすることが大事だと学んだ。
加えて、学ばせたい内容に不足部分が出るため、毎回課題設定させる必要はないことも学んだ。しかしその際は、一方的な授業とならないよう、画像や動画を見せて子ども達に疑問を落とすことで、子ども達の問題解決的な感情を引き出すことが必要だと学んだ。

⑤ICTの活用 
ICTの活用の多様性は、この授業を通してすごく感じた。中でもまとめる点とつかみの点、共有で大きな影響があることを学んだ。まとめる点では、子ども達が板書をノートに写していたが、ICTを活用することで、その活動が写真一枚とることで完結し、子ども達は授業中に考えながら、ノートを自分の整理の場にすることができるため、より主体的に取り組めるようになることを学んだ。つかみの点では、クイズを行い子楽しみながら興味を引き出したり、動画や画像などを見せてあげることで、この先にやる内容が明確になったり、疑問を引き出しやすくできることを学んだ。共有は、パワーポイントやAIテキストマインドを使うことで、素早く振り返りや気づきを共有でき、相乗効果を生む学びができることを学んだ。

⑥全員参加型の授業
この講義を通して重要性をとても感じられた内容である。おでこに手を当てて答えてもらうことやパワーポイントで共有しながら書き込ませること、ランダムで当てることなどで、様々な角度からこれまで焦点を当てられていなかった人に解答の機会が生み、全員が授業へと向かい人によって価値の違う授業になりにくいことを学んだ。

⑦自身の模擬授業での学び
この講義の学びを活かした模擬授業を行うことができたと感じた。特に振り返りをAIテキストマインドを使って行うことで、より可視化された状態で共有することができ、今日何に気づき、どんなことを学んだのか掴むことができたと感じた。また内容も三匹の子ブタという子ども達が親しみやすいものを扱うことで興味関心を引き出しやすいことを、授業を受けている人の感想を受けて感じることができた。
⑧他者の模擬授業での学び
他者の模擬授業を受けて、これまでの講義の学びを改めて実感することができた。また授業の展開の仕方はグループによって異なり様々な視点を知ることができた。それに加えて、
いろんな人の教えている姿を見て、どんな発言や話し方、アクションが教えるうえでわかりやすく、子ども達の気持ちを引き出すのか観察し学ぶことができた。

感想
この授業を通して、社会科だけでなく教師として必要な知恵や姿勢を学ぶことができたと感じている。そしてこの学びを活かした授業はこども達が楽しんで、そして深い学びが得られることを模擬授業を実践し受ける中で確信した。この学びを子ども達にしっかり授業として還元していけるように、これからの模擬授業や指導案を考えていきたいと思う。


■クイズについて
暗記をする部分は、クイズやゲームを使うことで、一方的ではなく、楽しい授業にすることができる。また、個人戦や団体戦を使い分けることも効果的である。個人的に、kahootはとても面白いと思うので、特に授業に取り入れていきたいと思った。社会科は暗記をするようなことが特に多い教科だと思うので、使うタイミングや方法をよく考えたうえで、効果的に使っていきたい。

■全員参加型授業について
「写真を見て気付いたことを5つ呟いたら座る」といった、ただ立ったり座ったりするだけで全員が参加しているのは、盲点だった。また、「反応が一番良かった○○さんは何を思ったと思う?」といった問いかけは、自分の中ではされたことがなく、新鮮であった。些細なきっかけで考える機会を与えられるので良いと思った。

■ICTについて
ICTの活用は、学校教育に大きな変化をもたらしている。授業では資料などを効率的に提示・整理することで子どもの理解の促進を図ることができるほか、教師の負担軽減につながる。また、コロナにより、想定よりも早く学校現場でICT機器が普及が普及したために、「学びのイメージ」に個別最適な学びと共同的な学びが提示され、ICTの活用は必要不可欠なものになった。使用するタイミングや頻度は考えていかなければならないが、デジタル機器に慣れ親しんでいるからこその使命が若い教員にあると感じるとともに、技術教員を目指すものとして、より習熟していこうと思う。

■模擬授業について
これまでの授業で取り扱ったものを活用しつつも、各班オリジナリティがあり、かなりレベルの高い授業であったと感じた。分かりやすい例えを用いたり、授業の焦点を絞っていく過程など、細かな配慮も感じられ、将来の参考になるとても良い時間だった。

■感想
これまでの授業になかった授業設計の視点を大いに学ぶことができた。特に授業ツールや全員参加型の活動については、今後の参考にできる点が多く、非常に実りのある授業だった。同じ内容でも授業の方法次第で、子どもの理解に大きな影響を与えるので、教員になった際は、教材研究をしつつも、授業の進め方について考えて続けていきたい。



(1) 授業におけるICT機器の活用
今の小中学校では、タブレットやiPadなどのICT機器が導入されており、積極的な活用が求められている。しかしながら、私が教育実習を行った時までは、正直どのように授業の中でICT機器を活用すればいいのかが分からず、実際の研究授業ではうまくタブレットを使うことができなかったという反省点がある。しかしながら、本講義では積極的にICT機器が取り入れられており、学ぶ点が非常に多かった。本講義を受ける前は、ICT機器を授業で取り入れるということは、授業の中でタブレットやiPadを使うことだと思っていたが、それだとただ使ったということだけになってしまう。本講義では授業で活用できる便利なアプリやサービスの紹介がたくさんあり、自分が知らない活用法をたくさん知ることができた。

(2) 全員参加型授業
本講義では、全員参加型授業の重要性を強く感じた。子どもたちの中には勉強が好きな子や得意な子がいるのはもちろん、勉強が嫌いな子や苦手な子の方が多いと思われる。このような子どもたちにも、楽しく授業を受けてほしいというのが教師の思いである。本講義では授業に全員が参加できるように、選択肢があるクイズや質問ではおでこに手を当てて指の本数で示させたり、全員が一つのパワーポイントに書き込むことで考えが思いつかないときに参考にできるようになど、たくさんの手法の紹介があり、実際に教員になったら積極的に取り入れたい。

(3) 模擬授業
本講義の後半では、各班の模擬授業があった。私たちの班では小学校6年の裁判所の内容で模擬授業を行った。35分という短い時間の中で、裁判所とはどのような場所なのか、裁判所にかかわる制度にはどのような制度があるのかなど、伝えたいことや教えたいことがたくさんあり、時間内にはうまくまとめられなかったが、班員と協力して一つの授業を作ることができたことは収穫だった。上の項目に示したようなICT機器の活用や全員参加型授業なども積極的に取り入れることができたと思う。この模擬授業の経験は将来教員になってから生きると思うので、この経験を忘れずにしておきたい。

(4) 社会科を教えることの楽しさ
 私は、本講義を受ける前までは社会が苦手かつ嫌いな人間であったが、本講義を受けてからは、社会科をもう一回学びたいという思いが出てきた。また、これまでは社会が苦手で嫌いだったため、将来小学校の教員になったときに社会科を教えることに不安しかなかったが、本講義では社会科の内容や教え方を楽しく詳しく学ぶことができたため、不安を払拭することができた。また、社会科への興味が出てきたこともあり、今年の1月からは大河ドラマ「どうする家康」も見るようになった。これまでの私では大河ドラマを見ることは考えられなかったが、社会科への興味が出てきたからこそだと思う。本講義はもう終わってしまったが、個人的に社会科への興味が薄れないようにしたい。そして、自分が楽しく子どもたちに社会科を教えられるような教員になりたい。


(1)全員参加型授業
授業をやるからには全員を参加させた方が全員に知識が身につくため、いかに全員が参加できるような授業を作るかというのは大切だがこの講義でちょっとした工夫で変えることができると学んだ。例えばいつ自分が当たるかもしれないという緊張感を作り出して参加させたり、自分の意見を表現する場をおでこに手を当てて表現させることで教師にも周りの子どもにもわかるようにしたりと授業の内容そのものというよりは細かいところの工夫が大切なのだと思い知らされた。

(2)ICTの活用
生徒全員にタブレットがいきわたるような環境になったことで授業の方法にも幅ができた。
これまでは前に映すぐらいだったが全員がタブレットを持っていることにより資料をクラウドで共有したり、作業内容や状況も共有できるようになった。紙だけを使っていた時と比べて動きも出るし上手く使えばより効率よく楽しく学べる環境になっていたことを学んだ。また、授業にも使える様々なアプリの存在も知れた。

(3)挙手などの工夫
全員参加型授業に近いものがあるが挙手なども工夫ができた。
上にも書いたように自分の意見をこぶしをおでこにあてて指で選択肢を表現したり、分かる人といい挙手をさせるだけでなく自信がないよって子に手を挙げさせることで発言の機会が増えたり、教師としても状況が把握しやすくなるなと感じた。

(4)模擬授業
ICTを活用するという縛りが入れられていたことによってバリエーション豊かな授業が展開されたなと感じた。また、全員社会科ではなかったと思うので教える内容も固定化されたものでなく工夫しようという意思が感じられてどの班も面白かった。
僕自身もほかの教科の模擬授業でICTを生かすということをあまりしてこなかったため試行錯誤したりして楽しかったし、これからの時代ICTをどう生かすかというのも考えざるを得ないと思うため参考になった。

・感想
授業の内容を考えるというのもそうだが、授業の中でのちょっとした工夫を考えることが多く、ほかの授業にも生かせそうなことを多く学んだ。ICTの活かし方というのもそうだが授業の中での方法の工夫で子どもたちの授業への興味関心を高めることができることを実感できたし、その方法もいくつか学べたのでとても参考になった。教育実習に行った後だからこそ実感できたかもしれないがこれらのことを学ぶ前と後とでかなり授業内容を変えることができただろうなと感じるほどにためになった。


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