初等社会科指導法 全体の振り返り
〇授業の工夫 〇ICT活用 〇教師の発問、発言 〇模擬授業 〇感想 |
ICT 本講義では、ICTを用いた授業の大切さに気付くことができた。今ではタブレットの導入やプロジェクターの設置などが進み、私が小学生だったときよりも授業の幅が広がっている。何でもICT利用をすればいいわけではないが、折角使うことができる機材を用いないのはもったいない。教育実習では、機材の存在は知っているものの、使い方が分からず、タブレットをタイマー代わりに使ったり資料をスクリーンに映し出したりする程度しか使うことができなかった。しかし、今ではパワーポイントを使って児童が作業するための活動シートを作ったり、Kahoot!やPadlet、JAMボードなどのサイトを用いた活動を行ったりすることができるようになった。また、パワーポイントを用いた授業資料についても、簡単なエフェクトを使うだけで写真が徐々に表れるようなクイズを作ることができるなど、すぐに実践に組み込めるような技術を得ることができた。まだまだ知識・技量不足ではあるものの、講義前よりも明らかにICTを使った授業展開の方法を思いつけるようになった。 授業展開 土井先生の講義や授業を聞いて思ったことだが、目的に対して効果的な資料を使うことで、授業への理解度が大幅にアップすると分かった。説明をする際は、文字や音だけでは言っていることの内容がイメージしづらい。そこで、例示や関連した写真を一緒に見せると、聞き手が直感的に内容を理解できるようになり、授業の質も良くなる。本講義を通して、それらの大切さが分かった。しかし、より効果的な資料を授業で使うためには、今自分がどのような資料を求めているのかを具体的に理解しなければならない。これは、様々な方面への知識を身につけて、場合に合わせて使いこなす技術が必要である。最後の講義のアンネの日記についても、恥ずかしながら初めて知ることばかりであり、教育者になるならば広い知識を今のうちに身につけておかなければならないと強く思わされた。 生徒児童への関わり 前提として、授業は生徒児童が新しいことを学び、自分で考える場として機能しなければならない。そのような意味のある授業を行う上で、最も効果的なのは疑問の投げかけであると私は考える。本講義でも度々問題や質問を投げかけていたが、そうすることで我々は何が正解なのかを必死に考え、周りと考えを共有することができた。このように、ただ知識を付けさせる授業にするのではなく、授業を受ける側が授業に参加できるような展開にしていくことが大切だと実感した。また、質問の仕方にもいくつか方法がある。例えば、三択で答えさせたり、自分の考えを書き込ませたりすることができるが、ここで大事なのは全員が考えられるようにすることである。三択問題ならば、本講義のように額の上に手を持っていき、指の数で答えさせることで、周りにどの答えが多いのかを知ることができ、異なる回答者と考えの違いを共有する活動を行える。このように、常に生徒児童のことを考えた授業を作っていけるよう努力していきたい。 模擬授業 模擬授業は、児童役に質問や問題を投げかけること、ICT(今回はJAMボード)を使って児童役の意見を共有、発表させることを目標には行い、仲間のおかげで達成できた。本授業の指導案を作るときに苦労したのは授業の導入とICTを用いるタイミングである。導入では、授業間の繋がりを意識して前回までの復習から入るか、児童役の興味を引くために軽い質問を投げかけるかの二択で悩んだ。結果として、ちょっとした疑問を投げかけつつ授業目標につなげ、その後に復習を行っていく展開になった。ICTについては、「漁業をPRするスローガンを作り、共有する」「漁業が抱えている問題について各自で調べ、まとめる」などの活動案もあったが、時間の都合もあり「漁業が抱えている問題の原因を考え、共有する」という活動を行い、次の時間で「漁業をPRするポスター作り」を行うという流れになった。また、パワーポイント作りに関しては、ほとんど関わることなく終わってしまったが、仲間が指導案に沿った資料を集め、エフェクトを使いながら楽しいパワーポイントを作ってくれた。私が担当した授業での反省点は、残り時間僅かなのに名前ルーレットを使おうとして手間取ってしまった点と次時の内容説明があまりできなかったことである。授業を時間内に終わらせるのは大事なことであるため、模擬授業だからと甘えずに時間を意識した授業を行うよう気をつけていく必要があると感じた。 感想 本講義は、自分が授業を行う上で確実に役立つ知識をたくさん得ることができ、非常に有意義な時間であった。土井先生の人を飽きさせない授業展開には参考になることが多く、自分が目指していく授業であると強く実感した。そのためにも、児童に教えるための広く深い知識をつけたり、ICTでできることを学び、授業に生かしたりすることを目標にして、残り1年の大学生活を行っていきたい。半年の間本当にありがとうございました。 |
小論文 1.小学6年生 今回は6年生の社会のことについて学んだ。小学校最高学年だけあって、目標は変わらずとも、知・技/思・判・表/学びに向かう態度は、やはり最高学年だけあって、書いてある内容はかなりレベルが高くなっていると思った。特に、「我が国」という言葉が、5年生の時よりも強調されているイメージを受けた。あとは、いよいよ政治と言うワードが出てきて、今の日本社会に目を向ける人材を育成しようというビジョンが受け取れる。 奴隷のことを、人ではなく家畜のような存在、という表現はなるほどわかりやすいと思った。色々考えさせて、児童の頭に「なぜ?」をたくさん出したのなら、教師が目標を提示しても問題ない。たくさん考えさせることが大事。教科書に載ってないことがたくさん出てきて、いろんな歴史の裏話、深い知識から出てくるすごく面白い話をたくさん聞けた。文字があまり読めなくても分かりやすい授業づくりをしていた。新渡戸稲造ってすごい人だったんだと思った。 2.授業で役立つ技術 授業規律、発問指示は、とても大切である。後者は、全員参加型授業につながるものである。これの対極にあるものが、一問一答形式の授業である。みんなに考えさせなければいけない問題をこのようにしてしまったら、それはあまりよくない。 生徒が発言しているときに何を見るのか。発言している子を見るのではなく、発言を聞いている子を見るのが大事である。しっかり話を聞いているか、発表者の方を見ていない子はどこを見ているのか、というのを気にしながら、全体を把握することが大切。 低学年に黙読は出来ない。絶対に文字や文章を飛ばしてしまう。唇読みなどをさせる。学級崩壊は、やることが無くなって暇になった子が茶々を入れることがきっかけになっていくこともある。やることが終わっても、遊ばせない、暇にさせないことが大事。 選択肢を提示して選ばせることで、授業のハードルが下がる。 漢字の空書きも見える化。書き順を間違えたところが分かるのは、書き順毎に間違えたら座らせていく。間違えた部分が分かりやすい。 見つけたら手を上げようは、嘘をついている人は一定数いる。それなら、教科書でそれを探させて、指差しさせれば、分からない子は分かる子の方を見るので、みんなさすことが出来る。 教科書に線を引くのではなく、鉛筆を置かせる。教科書に線を引くのは勇気がいること。鉛筆を置くだけなら、線を引く必要もなく、気軽にやることが出来る。 教室で居眠りをしている人は、「どうせ手を上げなきゃ当たらないや」という気持ちからスタートしている。そしてそのうち、その子たちが不登校や非行に走ることがあるのだ。なので、話を聞いていない人や、答えが分かっているけど当たりたくない子を見える化するために、「当てられたら困る人~」や、「分からない人は4本指で挙げてね」などとすれば、分からない子も授業に参加していることになる。後者で言えば、手を挙げていない子は授業を聞いていない子だ。 教師は復唱してはいけない。「聞こえませんでした」と、子供に言わせることがとても大事。 「3つ答えてください」「3つ拾ってください」3つという数字は魔法の数字。みんなこぞってやりに行く。 3.ICTの活用 この講座を通して、様々なICTの活用方法を学んだ。まずは、勿論zoomである。画面共有して、全員に資料を共有出来たり、チャット欄に意見を書いてもらうことでみんなが気軽に意見を出し合うことが出来たりする。チャット欄でみんなが意見を言う、と言うスタイルは、今まで長いことzoomに触れてきたが初めての活用方法だった。しかし、このチャット欄の活用も、ただ意見を出させて終わりだと効果が半減してしまうなと、様々な模擬授業を受けていて思った。みんなからたくさん意見を集約して、そこからピックアップしたり、いい意見を探してもらったりと、意見を出させた後にもう1アクションが必要だと感じた。そこさえクリアできれば、普段挙手をあまりしない子も意見を出せるいい機会だと思う。 その点で言えば、どこかの班が使っていたpadletというサイトはとても良いと感じた。誰がどんな発言をしたかが一目でわかり、写真なども添付することが出来る。そしてその意見に対してリプライすることが出来る。出された意見を読んで、いいと思った意見に1人3つリプライしましょう、と言えば、クラスメイトの意見を自然と読むよう誘導できるだろう。とても良いと思った。 あとは、kahootというクイズのwebアプリも、すごく使えるなと思った。二十歳を越えた大学生の私たちでもあんなにクイズを楽しめたのだから、これを小学生相手にやるとなったらもう大人気間違いなしだろう。今日学んだことをクイズに出せば、みんなも授業をいっぱい真面目に受けてくれるに違いない。 4.模擬授業について どの模擬授業もすごく勉強になった。こういう切り口の授業展開の仕方があるんだ、と毎回思いながら授業を受けていた。クイズを作ったり、スライドで授業資料を作ったり、Web上で画像を色々動かしてワークをしたり、ICTを活用したいろいろな工夫が見られたのが面白かった。特に、パワポやワードをを使ってチラシをつくったりするワークをやっていた時は、今までならワークシートと小さい紙、糊をつかってちまちまやっていたものが、全てWeb上で完結していて、授業の準備がすごく楽になるなと思った。わざわざ班の数だけそれを用意しなくても良くなる。すごくいいICTの活用方法だと思った。 しかし、例えばスライドで授業を作成していた班とかは、最初に授業目標を書いている班がちらほらあったのだが、最初に見たっきりで、途中で目標を見返すことが出来なかった。目標はいつでも見返せる位置にあるのが大切だから、その点スライド資料はそこが弱点だと思った。 5.感想 今まで受けてきたどの授業よりも、使える力というか、ためになる力がついたんじゃないかと思っている。社会の授業だけに限らず、今後の教員生活のいたるところで役立ちそうな技をたくさん教えてもらった。後半の印象が強いせいで、社会の模擬授業をやっているのに、社会の講座というよりかは授業技術を学ぶ講座と言われてもおかしくないと錯覚するくらいであった。それだけ色々今後に活かせるものがあった。間違いない。次の教育実習でぜひ実践してみたい。 あと、模擬授業で先生がやってくれる授業がめちゃめちゃ面白かった。池上彰の学べるニュース並に面白かった。そういったテレビ番組を見ている気分だった。たくさんのお話が出てくる中で、それが最後に一気に回収されて一つの結末にたどり着き、後から見れば一つの道筋が出来上がっていたあの感覚は忘れられない。 模擬授業をこんなにやったのも初めてかもしれない。みんなの工夫が見られる、と言うのはすごく刺激になることが分かった。 この半年間とても楽しかったです。面白くて分かりやすい授業をありがとうございました。また何かあったら、その時はよろしくお願いします。 |
○ICT活用 ○OECD教育とスキルの未来について ○思考ツールについて ○模擬授業について ○感想 |
①模擬授業について 全斑それぞれ模擬授業を行ったがみんな違う工夫を行っていて、楽しく学べたりなるほど、と参考になるものがたくさんありました。1番印象に残っているのはインタビューをlineで会話しているようにしたもので、子どもたちも使い慣れているだろうし、見やすく、まるで自分が会話をしているように感じられ、自分事ととらえられる学びが提供できる点もすごいと思いました。またパドレットを使っている班もあり、何に対して議論をするのか分かりやすいうえに簡単に自分の意見を共有していきやすい環境を作り、積極的に学んでいける流れがあるのが良いと思いました。もっと他にも良い工夫がたくさんあったので活用していきたいです。 ②見える化について 社会科教育法の授業を通して1番興味を持ったのが見える化についてです。授業全体を通してクイズを使うことで理解度を把握したり、配布物の配り方一つで異変に気が付くきっかけを作れたり、授業内での活用だけではないと感じ、ぜひもっと考えていきたいと思いました。教師はどうしても生徒に対して1対多数になるので、細かく一人一人の異変や起こっていることを細かく把握しきれないこともあると思います。こうした小さなことを意識するだけでトラブルを回避するきっかけが作れること、自分なりにこれからも考えて活用していきたいです。 ③ICTの活用について 今回の授業ではパワーポイントをたくさん使い、とてもICTを活用しながら授業をしていました。普段の授業でタブレットや電子黒板などを活用して学びやすく、環境を整える大切さ、また教師自身が子どもたちの意見を見やすくしたり、まとめやすくしたり業務の負担の軽減を考えられることが分かりました。例として音楽のテストでの活用の仕方も思いつかなかった方法なので確かに労力が軽減できすごいなと思いました。しかし、パワーポイントを毎時間作成したりするのは逆に負担になるのではないかとも思うので、どういったタイミングや内容で使うかはしっかりと見極めていく必要性を感じました。 ④クラス全体を巻き込んだ授業について 手を挙げなければ当たらない、聞いていなくても大丈夫、といった考えに通じてしまうような授業、そこからあまりよくない行動をとる子どもたちが出てくる、といった話があり、これを防ぐために授業内で緊張感を与えること、ちゃんと話を聞くように習慣づけることも大切であると学びました。自分の意見を聞かれると自身が無い子は言いにくいので、発言したこの意見から、別の子に、どう思ったんだと思う?と話を振るなどの工夫が斬新でとても面白いと思いました。ある程度教師が指名しないと特定の子どもばかりが挙手するので今後活用していきたいと思います。 感想 この授業を受けて、実際に自分たちがその授業の工夫を受ける側になることで、どんなふうに受け手が感じるかを理解できたし、実際に模擬授業で使ってみることで両方の立場から考える経験ができてとても良かったです。即戦力的な技術がたくさんあり、もっと工夫を考え、より良い授業をしていきたいと思いました。 とても楽しく参考になる授業をたくさんありがとうございました。 |
まず、この授業を受ける前の私の社会のイメージとしてつまらない、覚えるだけの教科、教える方も分かりやすく出来事をや内容を教えるのだと思っていた。しかし、土井先生のミニ授業を受けると音が入っていたり、画像や動画がたくさん入っていたりツールをたくさん使用したり、たくさんの工夫があり、初めて社会の授業が楽しかった。なかでも参考にしたいと思ったのがツールの活用である。児童をあてるときも日付や適当にあてるのではなくランダムにルーレットを見せることで意欲的に取り組めると思った。また、カフートでは楽しみながら思考したり興味や意欲も上がりとてもいいと思った。グーグルフォームを用いてすぐにグラフ化したりチャットを利用して意見を共有するなど、存在は知っていても発想になかった使い方も知ることが出来て今後活用したいと思う。 また、自分の班の模擬授業について。上記のこともあり、退屈しない、導入で興味をつかむような授業にすることを心掛けた。私は導入で前回の振り返りを画像をたくさん見せて記憶を視覚的に思い出させたり、カフートで楽しくクイズをしてから本時の内容へ焦点化するなど工夫はできたと思う。しかし、1時間全体の時間配分がうまくいかず時間が足りなかったので丁寧にやりつつも節約できるところは短縮できるような計画をしたいと思った。 最後のアンネの授業では、今までで一番長い授業で、今期学んだ内容がたくさん詰まったものだった。最初に疑問、柱となることを貼り出すことで見通しをもった授業になると思った。問いかけが多く、私自身なぜだろう?と考えながら参加する授業がとても楽しく、どんどん謎が解けていくのも時間があっという間に感じるほど面白かった。このような授業ができるように経験値を増やしていきたいと思う。15回の授業ありがとうございました。 |
①ICT活用について 今まではICT活用の方法についてあまり知識はなかったが、この授業を通して、カフートなど子どもに楽しく授業参加をしてもらう例や、ICTを使って子どもの意見をまとめたり、授業参加を促したりとさまざまななICT活用方法を学び、さらにICT活用方法を学んでいきたいと思った。 ②子供のあて方について 今までは子どもに意見を聞くときは手を挙げた子どもにだけ当てることを考えていたが、そうすると、手を挙げなければ当てられないという気の緩みを招いたり、手を挙げなければ授業に参加できないという意識を作ったりしてしまうので、教師側から当てにいくことでそれらを防ぐことができると学ぶことができた。 ③意見の表現の仕方について 子どもに選択肢などで意見を聞く際に指で番号を示すことで教師にとっても子どもにとっても意見を把握することができて良いと思った。他にもICTを活用してチャットやその他アプリを使うことで子どもの意見をまとめやすくすることができると学んだ。 ④模擬授業について 各班の模擬授業を受けてみて、それぞれに工夫がたくさんあり、教える立場として授業を扱った経験がまだまだ少ないので、参考にしたい工夫がたくさんあった。自分が模擬授業を作った際、授業のまとめを上手く作ることができなかったので、その経験を今後の授業作りに生かしていきたいと思った。 感想 この授業を通して、社会科だけでなく全ての科目において通じるような授業の行い方や工夫、観点を学ぶことができて、今後の学びにとても参考になった。この授業で学んだことを活用できるようにしていきたいと思いました。 |
~はじめに~ ~全員参加型授業における「見える化」~ ~子どもにも教師にも利点のある「ICT活用」~ ~子どもたちの「なぜ⁉」を重要視した学習課題~ ~仲間の模擬授業を経て~ ~感想~ ~おわりに~ |
はじめに この講義では、社会科の学び方モデルや各学年における目標や観点をはじめに学習してきました。そして、後半では、それぞれのグループが学年と単元を決めて模擬授業を行っていきました。どうすれば子どもたちに分かりやすく教えることが出来るのか、どうすれば興味関心を持って授業に参加してくれるのか、やりきれなかったことや反省点など、そのような点を実際に模擬授業を行って感じることが出来ました。さらに、他のグループから学んだ授業の展開やICTの活用法も取り入れることが出来ました。全15回の初等社会科教育法Aでの学びを、ICTに関する学び,社会科の学び方モデルに関する学び,模擬授業に関する学び,学級運営と授業に関する学びの4項目でまとめていく。 1.ICTに関する学び この講義では、1回目の授業からICT機器を使った指導のあり方を多く学んできました。実際に先生が活用している場面や、後半の模擬授業で色々な学生が使っていたものを振り返り、ICTを用いることのメリットについて考えていく。まず、講義の前半で紹介されていたICTの活用例として、ロイロノートやパワーポイント、電子黒板、心の数直線などが挙げられる。これらの共通点として考えられることは、紙媒体を用いていないということである。ロイロノートでは子どもたちの意見をタブレット端末の画面上に載せることで、意見の交流ができたり、先生が評価に使うことが出来ます。さらに、うまく活用できれば内容のつながりを可視化することもできるし、ワークシートとしても使えます。このように先生の活用能力次第で子どもたちの学習の理解に役立てることができるのである。パワーポイントや電子黒板は、子どもたちの前に大きく見せることができるし、写真として保存すれば板書をする必要もありません。これは子どもたちの負担を大幅に減らすことができるし授業の進度も分かりやすく、欠席した子どもへの伝達も容易である。そして、心の数直線のように子どもたちの気持ちの変化や学習の成長を記録できるという点でもICTは優れていると考えます。特に音楽の評価の場面では、タブレットで撮影した動画を見て評価することで、子どもたちのプレッシャーも減るし、先生の主観ではなく繰り返し確認できるメリットがあると感じました。講義の後半では、kahootやJamboardの活用例がありました。これらに関しては、次の模擬授業の項目で触れていくが、どれも子どもたちの授業への興味関心を持たせるとても良い教材であると言えます。私は、この授業を通してICT活用のメリットからその大切さを学ぶことができました。このことを今後の教育現場で参考にしていきたい。 2.社会科の学び方モデルに関する学び この講義では、学習指導要領の趣旨に基づく社会科の学び方モデルについて学習してきました。その中でも前の項目で取り上げた、ICTの活用や共有化した疑問を課題化するといった指導の流れはとても印象に残っていますが、他にも学んだことについて触れていきたい。まず、導入で大切だと学んだことはグラフや写真などの見せ方の工夫である。ただ、ポイントとなる部分を子どもたちに見せるのではなく、パワーポイントであれば少しエフェクトを入れたり、隠して何があるかを予想させたりするだけで食いつきが全然違うと思いました。そして、意外性や驚きから疑問を引き出すとより課題に設定しやすいことを学びました。展開の部分では、活動の流れを示してゴールまでの見通しを持たせることが大切であると思いました。実際に他のグループの模擬授業でも、本時の流れを黒板に貼って進めている例も見られたので、参考にしたいと感じました。そして、個人の活動からグループ、全体と活動の幅を広げて様々な視点に着目させるということも学びました。まとめでは、先生からまとめを行うのではなく、板書やキーワードを使いながら自分の言葉でまとめると、学んだ内容の価値を自覚でき深い学びにつながると感じました。さらに、学びの振り返りは、この講義で毎回Excelに記録していましたが、学びの成長や自身の復習につながるので大切であることを実感しました。このように、社会科の学び方モデルを通して、授業のより発展的な指導のあり方を学ぶことが出来たので、先生として教壇に立つ際には活かしていきたい。 3.模擬授業に関する学び 実際に、模擬授業を準備から始めて発表を終えるまでに、いろいろなことを学びました。さらに他のグループの発表を聞いて参考になった点が多くありました。それらのことを振り返り、子どもたちへ授業を行う際に大切だと感じたことを考えていく。まず、私たちが模擬授業の単元を水産業と決めたあとの段階では、子どもたちにどのような導入から始めて興味関心を持たせればよいのかなかなかイメージできませんでした。しかし、先生の授業を聞いていると、子どもたちに疑問を持たせることが、授業の興味関心を持たせる一つの方法であることを学びました。第15回のアンネの日記の授業では、先生の発問によって次から次へと「なぜ?知りたい!」という思いが生まれ、最後まで授業に参加することができました。これらを参考にして私たちのグループは、子どもたちに身近な肉と魚のグラフのクイズから始めて、漁業の抱える問題点へとつなげることが出来ました。授業の中では、kahootやJamboardを使って興味関心を持たせ、全体で意見を共有する工夫を行いました。これらの工夫は授業を行う上で大切だと実感しました。さらに全員参加型授業という観点から、挙手で発言させるのではなく、良いと思った意見を拾ったり、全員平等な条件でランダムに指定することでうまく授業を進めることが出来ることも学びました。そして、選択肢を指で示してもらったり、考えがまとまったら着席するなど、そういった工夫で理解できているかできていないかを判断できることは非常に参考になり勉強になりました。これらは、必ず教育実習等で活用していきたい。反省点から学んだことも多くありました。それは、計画していた時間通りに授業を進めることの難しさである。しかし、時間を意識するよりも、子どもたちがどれほど関心を持って授業に参加してくれているかや、一生懸命考えてくれた意見を大切にすることが重要であると思いました。そして、できるだけ児童の表情を観察したり机間巡視などを行ったりして、理解できているかや困っていないかを確認しながら進められるとよいと感じました。以上のように、仲間との模擬授業を通して、先生としての重要な指導のあり方について学ぶことができました。 4.学級運営と授業に関する学び 学級運営と授業のつながりについて、普段の小さな工夫で学級の雰囲気や授業の様子が変わってくることを学びました。配布するプリントを渡す際には「はいどうぞ」、受け取る際には「ありがとう」。この1つのやり取りの中に、人と会話することの大切さや感謝を伝えることの大切さが盛り込まれていることに気付き、これが重要であることを学びました。自身がクラスを持った時には、このような指導は取り入れていこうと思います。そして、学級運営の生徒指導の観点では、「平等な指導」と「公平な指導」という話がありました。これは特に印象に残っていて、スポーツを観戦する子どものイラストがとても分かりやすかったです。この2つの指導法は、学習についても同様に言えることだと考えました。授業を行う際に、学級には勉強が得意な子から苦手な子もいるわけだから、それらの子に対して適切な教科指導をしていくことが、先生の役割であると思いました。しかし、分からない子にひたすら手をかけるのではなく、できる子にはもう少し発展的な質問をしてもよいと思いました。この「平等な指導」と「公平な指導」については今後の教育現場で確実に活かしていきたい。そして、授業の発言では、間違いは否定せず1つの考え方として共有し、間違えることが悪いことではないという雰囲気を創り出すことも先生の役割であると思いました。実際に私が大学2年生で、小学校に学生ボランティアへ行った際に、先生が間違えることを否定しない指導をしていたのをよく覚えています。この講義で学んだことは、ほとんどが実際の教育現場とつながっていると感じました。 感想 私は、小学校のころから社会科は政治や出来事などを覚えるものであるというイメージが大変強くありました。私自身暗記が苦手なので、必然と社会科にも苦手意識を持っていました。しかし、この講義を受講して社会科は暗記ではなく、歴史のつながりを感じたり、学習課題について考えることを通して知識を身に付けていくものなのだと実感しました。そして、授業で取り上げられた多くの指導法は、土井先生が学校の先生であった経験から得たものであり、より実際の教育現場に近いものが得られたと思っています。そして、これだけにとどまらずさらなる指導法や情報活用ツールを探していきたいと思いました。この講義で学んだことは、この小論文という振り返りを通して、自分の中で整理することが出来たので確実に私が先生になったときに活きてくると思います。15回の講義ありがとうございました。 |
第5回の授業では、教育に携わっている人に比べて、大学生の方が、ICT活用に自信があることがわかった。この前の教育実習でも、教育現場では、ICTを活用した授業が多く行われていることがわかり、私もICTを活用した授業を考え、行った。もっと経験を積むことで、要領が掴めると思うので、有効的にICTを活用した授業展開を考えられるようになりたい。授業に直接関わるところ以外でも、ICTを活用することで、印刷や丸付けなどの雑務を減らすことができ、教員の負担を減らすことができるとわかったので、そういった雑務もより減らしていけるように工夫していこうと思った。また、新しい指導要領の具現化のポイントとして、『アウトプット』『見方・考え方』『見通し・振り返り』『つなぐ(構造化)』があり、そこを意識して授業づくりをしていきたいと思った。 第6回の授業では、グループワークの際に他のグループの作品も見ることで意見の共有ができるということを学んだ。意見の共有をすることで、自分たちでは思いつかなかったアイデアを取り入れることができ、より意見を深めていくことができるため、有効的な方法であると感じた。また、義務教育なら、まず、授業規律・発問指示(全員参加型授業)をするが、全員参加型授業をする際の注意点として、子どもが発表している際に聞き手の視線が向けられているかをみるということがあると学んだ。全員参加型授業をつくるために、選択肢を表示し、ハードルを下げてやるということも大切であると学んだ。 第10回の授業では、5班と6班の模擬授業を受けた。5班の授業は、クイズが多く、ICT活用がうまくできており、大変たのしく学ぶことができた。調べ学習で授業の核となるキーワードが子どもの方から出てきて記憶にも残りそうだなと思った。6班の授業は、班での話し合いの時間をとることでより深い考えが出てきてよかった。また、授業の初めにクイズをすることで授業へのやる気が出てくるため、授業の構想としてとても良い案であると思った。 これまでの授業を振り返って、この講義を受講するまでは知らなかった手法を多く学ぶことができたので、大変有意義な時間であった。ただ手法を知っているだけでは意味がないので、4年前期の教育実習や教員になってから、実際の教育現場で有効活用していきたい。まだまだ私の知らない有効的な手法があると思うので、これからも教育に関する知識を身につけ、活用できるようにしていきたい。 |