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誤訳とメディアリテラシー

2010-03-19 06:38:16 | 教育関連情報
朝青龍がウランバートルで「不満をぶちまけた」「批判した」と報じた問題について考えてみましょう

「悪口は言いたくないが、気に入らない要求もたくさんあった。」

という表現は、誤訳であるという新聞記事が、今朝の中日新聞に載っていました。
バー・ボルドー氏によれば、正確には次のように訳すことが出来るそうです。

「正直に言うとしきたりは厳しかった。束縛する部分も多かった。ある程度それらを守らなければならない。横綱だからね。一方では、それに束縛されすぎることがいやな場合もあった。」



いかがでしょうか?

この訳が正しいとすれば、すくなくとも「不満をぶちまけた」「批判した」とは言えないことが分かります。
会見映像を何度見ても、「悪口」という言葉は使われず、紳士的だったと、ボルドー氏は見ています。

だとすれば、スポーツ紙の新聞記事は何だったのでしょうか?

「朝青龍バッシング」を面白おかしく?煽っていると思いませんか?

メディアからは、発言が「誤訳」「要約」されたり、短い言葉で「象徴化」されたりします。また、一部だけ「切り取り」されることも多々あります。

私たちは、これらのニュースが正しく伝えられているのか、記者による意図がどこにあるのかをくみ取りながら読む必要があります。
それが、メディアリテラシーの基本です。



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