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哲学入門13 ストア派の禁欲主義とは?

2019-01-29 05:24:58 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第13回は、ストア派の禁欲主義とは? です。
 ここからhttps://www.youtube.com/watch?v=kvPu9iZ2hxw





しかし、ポリス社会から、アレクサンダーだー王により、広大な世界国家になり、世界市民としての哲学が求められました。

世界の動乱に巻き込まれない、内面の平安を求めたのです。

その一つが前回のエピクロスであり、今回のゼノンです。



ストア派は、人生の目的は自然と一致して生きること

自然は理性の支配する世界です。
人間は自然の一部であり、自然から理性を与えられたと考えました。

確かに、自然(宇宙)は規則正しく動いています。
その意味で、論理的・理性的です。



人間は、自然から生まれたものなので、本来理性的です。

しかし、感情・欲望・情念・快楽といったものは理性的ではありません。
そういった、自然に反したものは克服しなければならないと考えました。

それが禁欲主義です。

過度の快楽、過度の欲望を克服し、理性的に生きようというのがストア派の主張です。

禁欲主義により、自然と一致した魂の状態「無情念」を実現すれば、自然と一致して生きることができるとしました。

日本の禅宗にも、そのような考え方がありますね。

「徳」とは、自然と一致した魂の状態です。徳=幸福です。
徳とは、思慮・勇気・節制・正義です。



エピクロスやゼノンは、周囲の環境に左右されない、個人の内面の平安を重視する思想がでてきたのです。

これは、これからの日本人の考え方の主流となるのかもしれません。

その自然とは「宇宙」です。

天文学から、日本人の哲学が発展するかもしれません。

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