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大塚国際美術館-2-

2011-01-25 06:59:15 | 取材・旅行
徳島県鳴門市の大塚国際美術館の紹介をしています。



バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂の祭壇に描かれたミケランジェロの最後の審判は圧巻です。



その環境展示、実物大に続く、第3の特徴は、

3 永遠性 です。

絵画は、紫外線により、その色彩が失われるのは宿命です。

しかし、ここに飾られた1000余点の作品は、確かに複製ではありますが、陶板により、永遠の命を約束されました。

いくつかの美術館の人は、それに対して感謝をしているほどです。

4 再現性

エル・グレコの祭壇衝立は、1596年から1600年の間にドニャ・マリア・デ・アラゴン学院のために制作したものです。



この祭壇衝立は、対ナポレオン独立戦争の間に、ナポレオン軍によって解体され、散逸してしまいました。

祭壇衝立を構成していたそれぞれの作品は、《受胎告知》、《キリストの洗礼》のように、独立した作品としてプラド美術館のエル・グレコの展示室に展示されています。

ここでは、6点説によって、散逸した絵を集めて、当時の様子を再現しているのです。

これは、本物では不可能です。



会場では、ボランティアの人によって説明をしてもらいました。



説明を聞くと、作品の意味がよく分かります。

衝撃的な言葉を聞きました。

「絵に触ってもいいけど、額には触らないで。」

額は、ヨーロッパの職人に発注をしているのです。

普通の逆ですね。



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