TRANS.Bizより「空即是色」の意味と解釈とは?サンスクリット語との関係も解説 を紹介します。
目次です。
- 1 「空即是色」の読み方と意味
- 1.1 「空即是色」の読み方は「くうそくぜしき」
- 1.2 「空即是色」は「空はすなわち物質である」という意味
- 2 「空即是色」は「色即是空」とセットで解釈
- 2.1 「色即是空 空即是色」の対で「空」の概念を表す
- 2.2 「色即是空 空即是色」は量子力学の世界観を表すともいわれる
- 3 「空即是色」の「空」の意味とは
- 3.1 「空」はサンスクリット語で数字の「ゼロ」の概念
- 3.2 「空」とは言葉で説明できない究極の思想
- 4 『般若心境』を理解すると「空即是色」の「空」の理解が深まる
- 4.1 「空」は大乗仏教の根本的な思想
- 4.2 「空」の思想を知るには『般若心経』の理解が必要
- 4.3 『般若心境』における「空」の重要性
- 5 まとめ
般若心経でおなじみの言葉「色即是空 」「空即是色」。
仏教の壮大な哲学を表す象徴的な言葉です。
まとめを紹介します。
「空即是色」は「色即是空 空即是色」と大乗仏教の経典『般若心経』に書かれた言葉で、「世界のすべては実体がない」という概念を表しています。釈迦が説いた、絶対的な私は存在しないという概念からさらに踏み込んで、私や世界を構成する要素そのものが存在しないと説いたのです。
『般若心経』では、すべての実体を否定し、世界は「空(くう)」でであるがゆえに、死も苦しみも存在しないことを説いています。そして、その究極の智慧である「空」を、言葉では説明できないマントラによって完成させています。
『般若心経』で説かれる「空」の思想は、日本に導入された大乗仏教の根幹をなす思想ですが、その真理は神秘的なベールに包まれています。言葉で説明しえないところが、日本人の心の琴線に触れ、『般若心経』の人気につながっているのかもしれません。