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世界を見る目が変わる50の事実-20-

2010-10-11 06:51:24 | 社会科こぼれ話
国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットにちなみ、ジェシカ ウィリアムズの評判の書 『世界を見る目が変わる50の事実』(草思社)の内容を社楽的に読むシリーズ。



第20回は、自動車は毎分、2人を殺している

交通事故死は、1年間に120万人。1分間に2人が亡くなっている計算です。

これは、先進国の問題か?

実は、これも、格差の問題なのです。

世界の車のうち60%は先進国を走っています。

しかし、交通事故死の70%は発展途上国で起きているのです。
そして、その65%は歩行者です。

逆に、先進国では1970年以降、交通事故の数は減少しているのです。


なぜ発展途上国に交通事故死が多いのでしょうか?

子ども達に話し合わせてもおもしろいテーマです。
思いつくままに考えてみると・・・

先進国の方が

○ 教育により、ルール遵守の精神が身に付いている。
○ 救急車が普及し、より早く病院に運ぶことができる。
○ 医療が発達し、命を取り留めることができる。
○ 新車に乗る人が多く、法律によって安全チェックが義務付けられている。
○ エアバッグなどの安全装置が内装されていることが多い。
○ 道路の状態がよく、信号機や標識などが設置されている。
○ 運転についての法律が確立している。(飲酒、携帯での会話など)

交通事故死にまで、格差が、悪循環を起こしているのです。

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