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なぜなに教育基本法 -2-

2010-03-15 06:02:09 | 教育関連情報
☆★☆ なぜなに教育基本法 -2- ☆★☆
2年半前に校長日記に連載したものを転載しています。

「教育基本法はなぜ変わったの?」

前基本法が昭和22年に制定され、その間その理念の下でいろいろな教育の営みが展開されました。
しかし、社会全体の状況が大きく変化したことはここで言うまでもなく、そのために教育基本法を変えようということになったのですが、その経緯は次を見ればよくわかります。

教育基本法の改正に関する経緯

きっかけは、平成12年の「教育改革国民会議報告 -教育を変える17の提案-」です。その内容は次のものです。

教育改革国民会議報告 -教育を変える17の提案-
 
このメンバーの中に、今の中教審の実質的リーダーである、梶田叡一先生の名があることを覚えておいてください。

首相の諮問機関と中教審の関係は、校長日記の35号に書きました。
国民会議の報告を中教審に諮問し、その答申「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について(答申)」が平成15年3月に出されたのです。次のものです。
ここでも梶田叡一先生が参加しています。

「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について(答申)」

実質的に、この段階で教育基本法の骨格は固まっていると言っても過言ではありません。これ以後、与党内で調整が行われたのです。

この答申で「21世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成」を目指すため、これからの教育は、以下の5つの目標の実現に取り組むことが必要と言われました。

 ○ 自己実現を目指す自立した人間の育成

 ○ 豊かな心と健やかな体を備えた人間の育成

 ○ 「知」の世紀をリードする創造性に富んだ人間の育成

 ○ 新しい「公共」を創造し、21世紀の国家・社会の形成に主体的に参画する日本人の育成

 ○ 日本の伝統・文化を基盤として国際社会を生きる教養ある日本人の育成

これらがこれから紹介する教育基本法に登場します。次号から内容に入ります。

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