いじめ防止対策協議会(令和6年度)(第2回) 議事要旨
1.日時
令和6年8月23日(金曜日)15時00分~17時00分
2.場所
Web開催 (Zoom)
3.議題
- 令和6年度いじめ防止対策協議会の協議事項について
- いじめの重大事態の調査に関するガイドラインの改訂等について
- その他
4.出席者
委員
新井委員、清原委員、高田委員、玉井委員、田村委員、中田委員、春山委員、松谷委員、八並委員、渡辺委員、栗山委員(村山委員欠席による代理出席)
文部科学省
千々岩児童生徒課長、仲村生徒指導室長、池田生徒指導調査官
こども家庭庁
菊地支援局総務課企画官
5.議事要旨
※事務局より資料1、資料2-1の説明があった。
【座長】 事務局から、意見公募手続において多くの御意見を頂戴したこと、そして、御意見の内容を踏まえて、必要な追記、修正を行ったことなどについて御説明をいただきました。ただいまの御説明を踏まえて、委員の皆様から御質問、御意見等があれば御発言をお願いしたいと思います。
大分多岐にわたっておりますので、申し訳ありませんが、このページのここというような点を明らかにして、話をしていただければと思います。よろしいでしょうか。そうしましたら、どなたからでも結構です。パブリックコメントについて、あるいは、それを反映した改訂案、その素案について、御意見、あるいは御質問いただければと思います。よろしくお願いします。
【座長】 どうぞ、委員。
【委員】 発言させていただきます。総論を述べたいと思います。
まず、ガイドライン、パブコメを反映して、事務局は非常にうまくまとめていただいたと認識しております。パブコメはいろいろな意見が出ていますけど、いじめの重大事態に対する認識や理解の仕方が個人個人で大きく違うということがよく分かったと思います。
細かいところまできっちり書くようなガイドラインではなく、少し曖昧なところを残して、各個人に判断させるところを残さないと、逆に動きにくいガイドラインになってしまうので、事務局が恐らく意図的にされたのかもしれませんけど、若干曖昧なところが残っているところが、味がいいガイドラインになったんじゃないかと思います。
これは、ガイドラインに書くことではないんだとは思うんですけども、調査をして報告書をつくるわけですけど、その報告書の、情報の共有化というのが一番大事ではないかと思うんです。ガイドラインの中には再発防止策だということはきっちり書いてありますが、もう一つ大事なことは、発生の予防だと思うんです。つまり、重大事態が生じた学校がもう一度起こさないようにするというのが再発防止策であって、今まで1度も重大事態が発生していないけれども、今後、起き得るかもしれない学校に対して啓発をするという意味でも、ガイドラインの報告書は有用でなければならないと思うんです。
ただ、個別の報告書は非常に機微な個人情報なので、情報の共有化というのは非常に難しいことを考えれば、できれば医療事故調査制度のように、文部科学省か、こども家庭庁か、もしくは、この委員会か、またはワーキングをつくってでも、報告書を分析して、報告書の中の再発防止策を改めてシステム的に見直す。個別の再発防止策というのは、個人の責任に帰することがどうしても多くなりがちです。それを複数の報告書から違う視点で再発防止策を検討していただき、それを全国の学校で情報共有することで、再発防止ではなくて発生予防に役立てる。これはガイドラインに書くことじゃないかもしれませんけど、せっかく調査していただいたものがそこで終わる、完結するのではなくて、より発展して、全国にそれが有益に利活用されるんだというようなところを、もしガイドラインでなければ、かがみ文でも結構ですので、つけていただけるか、もしくは、そのようなことを検討していただければありがたいと思います。
これは要望になります。御検討いただければと思います。以上でございます。
(以下略)