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愛知県公立高校入試問題解説 Aグループ 社会科-2-

2021-03-06 10:57:57 | 社会科関連情報

昨日行われた、愛知県公立高校入試問題解説 Aグループ 社会科 の解説をします。

今回は地理の7問です。

愛知県は、例年、歴史が簡単で、地理に難問が多いのが特長です。

5種類の資料があり、関連があります。

例えば、(Ⅰ)では、Ⅰの木曽川 → 長野 → Ⅱから長野を選ぶ → 長野の地形の特色も選ぶ と資料をまたいでいます。

しかし、資料そのものは毎年のパターンです。

Ⅱは、毎年恒例の都道府県問題です。

Ⅲも同様で、都道府県の農産物問題です。

Ⅳが銚子港の水揚げ、Ⅴが日本の漁業の問題です。

冷静に対処していきましょう。

(1)前述のように、Ⅱから長野を選びましょう。

例年なら、都道府県問題は消去法で解きます。

耕地面積からDの北海道はすぐに分かります。

同じく、2位は岩手でしょう。人口密度からも岩手と分かります。Bは岩手です。

Aは、製造品出荷額より群馬です。

残ったCが長野です。扇状地を選びましょう。

(2)Yの米は簡単です。

XとZ,どちらが肉牛で、どちらが馬鈴薯か。

北海道がダントツで多い、しかも長崎があるZが馬鈴薯です。

(3)いきなりやや難問です。

意味は分かりますね。暖流の上を通過するので水蒸気をたっぷりと含むので雪が多いのです。

暖流・対馬海流 を選んで字数にはめましょう。

「暖流である対馬海流の上空を通過する」は、意味としては正解ですが、17文字でアウトです。

ここから2文字減らしましょう。

(4)グラフの読取り問題です。

選択肢の文が長いときは後ろから解くという鉄則があります。正解が後ろにある確率が高いのです。

エを読んでみましょう。いきなり、普通にその通り。正解はエです。

他は少しずつ違いますね。

4は会話文問題。歴史の生徒作品問題と同じでパターンで、つくりやすいのです。

例年、3が日本地理、4が地理世界で、一部融合問題が入るのが普通です。

今回は、同じ緯度の問題が出題されました。

緯度問題は、赤道を確認する。秋田県もよく出ます。木曽川河口の地球の正反対を確認しておくと、南半球のイメージもつかめます。

ポイントは、「北海道・東北がイタリア」「関東以南はアフリカ」をイメージしておくことです。

こんなイメージです。

日本は意外と南にあるのです。暑いはずです。

(1)Dと赤道ですね。

毎年出る漢字問題が「赤道」だと、平均点が上がります。

この図のイメージがあれば簡単です。

ちなみに、真裏は・・・・・

アルゼンチンの東、ブラジルの南海上になります。

緯度でいうと、木曽川の河口が、アルゼンチンのラプラタ川の河口と同じぐらいです。

(2)は引っかけ問題です。

南半球の意識がありますが、「夏季」というと、つい日本でいう7,8月頃と思ってしまいます。

あくまでもオーストラリアの夏季。日本の冬ですね。

熱帯から温帯で栽培されるのは、もちろんさとうきびです。

(3)ボツワナってどこ?これで焦ることはありません。

工夫はしてありますが、問題は簡単です。

Xの工業生産。中国が多いのは分かりますね。

そして、Y。

先ほどいいました、日本の裏側はアルゼンチン。すなわち、最も距離が遠い。

そのため、ボツワナの位置がわからなくても、dであることはわかります。

基本を踏まえた、おもしろい良問ですね。

 

地理のトータルとして、例年よりは答えやすく、平均点は上がりそうです。

 

 


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