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哲学入門40 空想的社会主義

2019-02-27 05:23:19 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第40回は、空想的社会主義 です。
 ここからhttps://www.youtube.com/watch?v=IsL6t32ihvM



空想的社会主義は、19世紀の前半、主にサン=シモンやC.フーリエ、R.オーウェンらによって唱えられた社会主義思想です。

19世紀の産業革命の急速な進展とともに、資本主義社会の矛盾が表面化してきました。
そこで彼らは、理想社会の基本構造を示すことで、社会の矛盾を克服するための方策を提起したのです。

白石先生の説明は、


やはりヘーゲルが影響を与えています。

資本主義社会の矛盾とは、


今では考えられないぐらい劣悪な労働環境でした。
チャップリンのモダン・タイムズを思い出しますが、それ以上にひどい環境でした。



社会の仕組みそのものを考え始めたのです。社会主義です。

それが、サン=シモンやC.フーリエ、R.オーウェンです。

生活改善のための相互扶助や教育につとめ、万人が平等の理想社会(ユートピア)を構想しました。

サン=シモンは、万人がその能力に応じて働き、その仕事に応じて報酬をもらう平等な産業社会を構想します。空想なのです。

C.フーリエは、協同組合的な共同生活体を単位とする新しい共同社会を構想します。空想です。

オーウェンは、実際に紡績工場経営で私財をなげうって「ニューハーモニー村」と呼ばれる共同所有・共同生活の農工業村の育成に努めました。

善意に依存した彼らの構想は、ユートピア(空想)的社会主義とよばれました。

そしてマルクスです。











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