あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

【人生の短さについて】約5分でざっくり解説【セネカ】/哲学チャンネル

2021-05-28 06:10:25 | 哲学の窓

哲学チャンネルより 【人生の短さについて】約5分でざっくり解説【セネカ】を紹介します。

ここから https://www.youtube.com/watch?v=iFp72bAozSo

とっつきづらい哲学や心理学の内容を、出来るだけわかりやすく完結に お伝えすることを目的としたチャンネルです。 
 
​人生の短さについて(文庫版) https://amzn.to/3dnIC2n 【キプロスのゼノン】 西洋哲学史 ヘレニズム哲学解説【ストア派】 https://youtu.be/QnsRQc-2nOg とっつきづらい哲学や心理学の内容を、出来るだけわかりやすく完結に お伝えすることを目的としたチャンネルです。 チャンネル登録、高評価、拡散、ぜひぜひ宜しくお願いいたします。 Twitter https://twitter.com/tetsugaku_ch ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー セネカの簡単な紹介 ルキウス・アンナエウス・セネカは紀元前65年〜紀元前1年ごろの哲学者で ストア派の哲学者として有名な他、喜劇や悲劇作家としても 様々な作品を世に残しました。 ストア派の解説は過去動画をご覧ください。 暴君として有名な『ネロ』の家庭教師を務めていたことも有名です。 暴君がまだ暴君ではなかった前期の5年間のことを『5年の良き時代』 などと表現しますが、その間のネロを支えたと言われています。 セネカの哲学書には実践的なものが多かったため、 当時から人々の思想や考え方に大きな影響を与えていました。 著作紹介大まかな結論 『人生の短さについて』はセネカが親戚のパウリヌスに宛てて 書かれたものだとされています。 その他にも『道徳論集』という括りで、 『怒りについて』『幸福な人生について』『善行について』 などなど様々なテーマについて書かれた短編があります。 その中でも『人生の短さについて』はタイトルの通り、 なぜ人生はあっという間に過ぎ去ってしまうのか? そして、どうすれば人生を十分に長く過ごすことができるのか。 について書かれています。 セネカは人生についてどう捉えていたのでしょうか。 簡単にではありますが、要約したいと思います。 人生の短さについて セネカはまず、人生が短く感じるのは、人生がそもそも短いのではなく、 その人生を生きる本人が時間を浪費しているからに過ぎないと言いました。 多くの人は財産などには拘って、大事に使ったり溜めたりするのだけど、 こと時間となると急に扱いが雑になり、簡単に他人に分け与えようとすると。 そのせいで無駄な人間関係や、無駄な仕事に時間を使っている人が とんでもなく多いと考えました。 例えば、良く人は将来の楽しみや保険のために『今』を頑張っています。 しかし、その考え方では本当にその『将来』のために準備ができたときには もう人生は残りわずかになってしまっている。 その将来のために時間を浪費してきた結果、人生が短いものになってしまう。 そのように人生を捉えたんですね。 そして、セネカは人生は3つの時間に分けられると言いました。 過去、現在、未来。 多忙な人は過去を振り返る時間がなく、 また、振り返るべき過去も持っていない。 そして不確定な未来に曖昧な希望や絶望を持ちながら、 ただただ現在を生きている。 それは単に連続した【点】を生きるようなもので、 もはや人生を生きているとは言えないのではないか。と考えたのです。 では、どうすれば良いのか? セネカは『主体的に生き、自由を支配すべきだ』と言いました。 そのためには振り返るべき過去が不可欠で、 その【過去】とは世界単位での過去である必要があると。 つまり、振り返るべき過去の最たるものは これまでの賢者についてであると考えました。 それらの賢者、例えばソクラテスやアリストテレスは、 人はいずれ死んでしまうこと。 また、その賢者が人生の中で経験したあらゆることを教えてくれます。 言い換えれば、私たちは過去を振り返ることで、 ソクラテスと論じ合うこともできるし、 アリストテレスから教えを乞うこともできるのです。 考え方を変えると、過去のすばらしい賢者たちは、 私たちのために生まれたのであり、彼らの人生は私たちのために 用意されたものだと捉えることもできます。 過去を恐れ、振り返ることをせず、 未来に不確定な希望を抱いて今このときの時間を浪費していると あっという間に人生が終わってしまう。 人生は過去の素晴らしい人間たちの英知を学び、 【人生とは何か】【死とは何か】について学ぶことによって 決して短いものではなくなるのだ。 セネカはそう書き残しました。 所感 人生の短さについて、を極端に意訳すると、 『今を大事に生きよう』と表現することができます。 そして、今を大事にするためには 自分の人生とは何か?について知ることが必要で、 それらを知るためには先人たちの知恵を借りる必要がある。 そうして自分の人生について考えながら生きていくことこそ、 主体的に生きることであり、自由を支配することなのですね。 確かに、冷静に考えてみると、 なんで今この仕事をしているんだろうとか、 なんで今この人間関係に悩んでいるんだろうとか、 よくわからなくなることってありますよね。 でも、そうなっちゃっているから仕方がない。 生きるためには仕方がない。 それはそうなんですけれども、でもその生き方をしていると あっという間に毎日が過ぎ去り、 自分の人生って何か?とゆっくり考えられる時間が来た頃には もう終わりがすぐそこまで来てしまっている。 そうして 「なんて人生は短かったんだ」 と死んでいく。 別にそれ自体が悪い人生だとは思いませんが、 そうやって後悔をしてしまう人がいるのは事実ですよね。 だったら、人生について考えるべきは今でしょ。 そのようなことが書かれているのだと解釈しています。 セネカの『人生の短さについて』はこのように人生そのものにおいての 一つのヒントになり得る作品ですし、 また、何かを学ぼうと思わせてくれるきっかけでもあります。 しかも、この短編は文庫版で50ページ足らずの内容です。 手紙形式ということもあって非常に読みやすいのも特徴ですね。 こういったことから、数ある哲学書の中でも 最高にオススメしたい一冊なんです。 もし今回の動画をご視聴いただいて、 興味が湧いた方がいらっしゃいましたら、 ぜひAmazonでポチって読んでみてください。 一応概要欄にリンクを貼っておきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
このブログでの哲学関連サイトは・・・
 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。