《 ○○の真似をしてみよう 》
「学ぶ」は「真似ぶ」に由来するという説があります。
私のスキーの上達法は、「こんな風に滑れたらいいな…」と思った人の後をついて一緒に滑ることでした。姿勢や重心移動などをそのまま真似ると、何となくそれらしくなってくるから不思議です。
このためには、自分の実力より、少し上の人を選ぶのがポイントです。あまり差があると、あこがれのままに終わってしまいます。
これは、吹奏楽部の指導の時にもよく使う手です。
上手な人を連れてきて、練習している曲を吹いてもらうのです。
4小節ずつ交互に吹いたり、一緒に吹いたりしていると、だんだん似てきます。
ところが、金管の高い音などは、すぐに出るわけではありません。目標にはなりますが…。
あくまでもイメージトレーニングの一つです。
たとえば頭声的発声。
「オペラ歌手の真似をしてみよう。」
この一言で、早い子はすぐに頭声的発声になります。
その子の発声を聞いて、次々にできる子が増えるものです。
これは、私たち教員も同じこと。
上達のためにはよい授業をいろいろと見ること、これに尽きます。
中堅やベテランになってくると、若い先生方に「真似てみたい」と思われる存在にならないといけません。
そのためには、私ももっと努力をしないと!