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【プロティノス】西洋哲学史 ヘレニズム哲学解説【新プラトン主義】/哲学チャンネル

2021-05-29 06:10:25 | 哲学の窓

哲学チャンネルより 【プロティノス】西洋哲学史 ヘレニズム哲学解説【新プラトン主義】を紹介します。

ここから https://www.youtube.com/watch?v=0D4zsqM2x6k

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【関連した過去動画】 西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【プラトン】① 〜イデア論・善のイデア〜 https://youtu.be/cbAuGHu64ao 西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【パルメニデス】【インスタント哲学】 https://youtu.be/tDqE-i9L32o 西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【エレアのゼノン】〜アキレスと亀とは?〜 https://youtu.be/XRG5lpBn8O4 【オススメ書籍】 プロティノス全集〈第1巻〉 https://amzn.to/3bLbUGT とっつきづらい哲学や心理学の内容を、出来るだけわかりやすく完結に お伝えすることを目的としたチャンネルです。 チャンネル登録、高評価、拡散、ぜひぜひ宜しくお願いいたします。 Twitter https://twitter.com/tetsugaku_ch ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・プロティヌスの生涯 プロティヌスは205年ごろ、エジプトに生まれ、 その後、アレクサンドリアで神秘主義者のアムモニオス・サッカスから プラトンの思想をはじめとした学問を学びます。 一説には、新プラトン主義の始祖はサッカスであるという話もあります。 その後、ペルシャやインドといった東方へ勉強をしに行き、 様々な哲学に触れる中で新プラトン哲学を完成させました。 その後はローマを拠点に哲学塾を開いたりしていたと言います。 プラトンへの心酔具合は相当なもので、 ローマに拠点を置いた後、イタリア半島の西部に『プラトノポリス』 と呼ばれるプラトンが提唱した理想の国家を建設しようと 計画したとも言われています。 プロティヌスは約65年の生涯の中で、後に解説する【神との融合】を 4回達成したと言いました。 神との融合とは一体どんな意味なのでしょうか。 そして、それはプラトンの思想とどう関係があるのでしょうか。 ・一者(ト・ヘン) プロティヌスによると、 神は無限で姿形がなく、人間には説明のすることができない一つのものであり、 全ての存在の究極の原因であると考えました。 これを【一者(ト・ヘン)】と表現しました。 これはパルメニデスの『ト・エオン(ただあるもの)』とほとんど同じ考え方です。 プラトンは『パルメニデス』という著書を残していますが、 この辺りからの影響だと考えられます。 パルメニデスの思想については過去の動画をご覧ください。 つまり、神とは人間が認識できるようなものではなく、 その存在は生成も消滅もしないし、分割することもできないし、 ただただそこにあるものであり、この世の全てでもある。 と考えたわけですね。 ここについての解釈は過去のエレアのゼノン解説動画をご視聴ください。 では、そんな神という存在があるとして、 それ以外の存在や物質はどのようにして生成されたのでしょうか。 プロティヌスは一者から湧き出るように万物は生成されたと言いました。 太陽から光が溢れ出るように、一者から様々な存在と物質が流れ出る。 この考え方を【流出説】(エマナチオ)と言います。 更にプロティヌスは一者からの流出には3つの段階があると考えました。 まず、一者が自分のことを顧みることによって【理性(ヌース)】が流れ出る。 次にヌースから【精神】が流れ出ます。 最後に精神の『観る』という働きによって【物質】が流れ出る。 このように、一連のプロセスを経て万物が生成されているのです。 言い換えると、この世の全てのものは一者である神の一部であり、 それは人間も例外ではないと考えたわけですね。 ・エクスタシス プロティヌスは、一者から全てのものが湧き出たのならば、 それを末端である人間から辿っていけば、 最後には神にたどり着けるのではないかと考えました。 そして、プラトンの美のイデア論と照らし合わせて逆算をしていくと、 まずは感覚的な美である、美しいとか綺麗などのステージを脱して、 精神的な美である徳に達し、 更に精神的な美の中に存在している美のイデアを直視することで 理性(ヌース)に至り、最後には神と融合し、自己を忘却する境地に至る。 この、神と融合をし、自己から解放される境地を【エクスタシス】と呼びました。 この考え方は仏教の解脱と似通ったところがいくつもあります。 プロティヌスが東方で学んだことが大いに反映されている思想だと言えます。 かなり雑に噛み砕くと、 目の前の現象をそのまま見ているのがレベル1の状態だとしたら、 そのレベルから脱却し、目の前の現象の本質を見るようにするのがレベル2。 そしてその本質からも脱却し、本質を形取っているもっと深い真理を 直感する状態がレベル3。 レベル3の状態で神から直接流れ出ている理性(ヌース)に触れていますから あとはもう一歩、自己を脱却することで神に没入できる。 そのような考え方ですね。 このように、プラトンのイデア論を神の説明に結びつけることによって、 それから長い時代続いていく教父哲学に始まる神についての思想に、 プラトンの意思を引き継いだとも言うことができます。
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